理学療法士が残業なしで定時に帰宅できる転職先の特徴と探し方

理学療法士(PT)が転職先を選択する際の条件として「残業なく定時で帰宅できる」ということを挙げる人は少なくありません。残業なく帰宅することで、業務後のプライベートな時間を確保できます。
特に、家庭を持つ女性理学療法士は、仕事が終わった後も、子供を保育園に迎えに行ったり、夕食作りや洗濯といったような家事をしたりとやらなければいけないことがたくさんあります。そうした場合に、残業なく定時で帰ることができる職場であれば、時間に余裕を持つことができます。
また、理学療法士は仕事後に勉強会が開催されることが少なくありません。もし、残業が多い職場であれば、そのような講習会への参加も難しくなります。
そのため、理学療法士が転職する際には「残業なし」という条件は、ぜひ優先すべきものだといえます。
ただ、いくら求人情報に「残業なし」と書いてあっても、本当に残業がないかどうかはわかりません。実際、残業なしと記載してあった職場に応募し転職しても「ほとんど毎日残業を行わなければいけない状況だった」ということも少なくありません。
そうしたことを避けるためにも、残業がなく早く帰れる職場を希望するのであれば、残業がない職場や残業が多い職場の特徴を知っておくことが大切です。
そこで今回は、理学療法士が残業なしで定時に帰宅できる転職先の特徴について述べます。

残業がない理学療法士が働く職場の特徴

理学療法士が働く職場の中には、そもそも残業が少ない職場が存在します。また、残業がない職場には、いくつか特徴があります。
以下に、残業が少ない職場の特徴について記します。

公務員に準ずる待遇を受けることができる職場

理学療法士が勤める職場の中でも、国や県、市が運営している病院もあります。そのような職場に転職すると、理学療法士も公務員に準ずる待遇を受けることができます。
そして、理学療法士が公務員扱いされるような職場の多くは、残業なく定時で帰ることができます
またそのような職場は、公務員に準ずる待遇を受けることができるため、定期昇給や共済年金(*H27年10月以降、厚生年金に一元化)、扶養手当といったような福利厚生制度も充実しています。そのため、理学療法士の転職先としても非常に人気が高い職場です。

業務時間内に理学療法のカルテ記載時間が確保してある職場

理学療法士が行う業務には、患者さんに対応する治療以外にカルテや実施計画書などの事務作業も含まれています。そして基本的には、患者さんにリハビリを行う時間とは別に業務時間内でカルテを記載する時間を設ける必要があります
例えば、外来であれば、9~10時は予約枠として確保してあるならば、10時~10時5分まではカルテ記載の時間として患者さんの予約が入らないように空けておきます。そして、次の患者さんは10時5分から予約を取るようにします。
このように、理学療法の業務時間内にカルテを記載する時間が確保してあれば、業務後に残業して書類作業を行う必要はありません。
ただ、全ての職場でそのような時間が確保してあるわけではありません。実際、私が最初に勤めたクリニックでは、9~13時と15~19時まで、全て患者さんの予約枠として用意されており、業務時間内にカルテを記載する時間はありませんでした。
その結果、全ての患者さん対応が終わった後に、残業してカルテを記載することになります。
そのため、転職する際は、業務時間内にカルテ記載の時間が確保してあるかを確認することが大切です。もし、そのような時間を十分に用意してあるような職場であれば、残業なく定時に帰宅できる可能性が高いといえます。

クリニックなどの手術がない職場

理学療法士の転職先には、入院施設があって手術を行うような病院もあります。そのようなところの求人は、手術後の患者さんに対するリハビリが行えるため人気があります。
しかし、手術があって術後のリハビリを行うような病院は、どうしても業務終了後にドクターとのカンファレンスがあったり、患者さんの様子を見に行く必要があったりして、定時に帰宅することができないときが出てきます。
一方で、手術もなく入院施設もないようなクリニックに勤める理学療法士は、患者さんのリハビリが終了して書類の整理も終わっていれば、定時に帰宅することができます。
そのため、クリニックは手術があるような病院と比較すると、残業なく定時に帰宅しやすい職場だといえます。
ただ先ほども述べたように、クリニックであっても業務内にカルテ記載の時間が確保してない場合は、定時に帰宅できないような職場である可能性が高いということを認識しておいてください。

理学療法の担当患者数が少ない職場

理学療法士によるリハビリは、20分を1単位として行います。そして、回復時期や疾患に応じて40分や60分というようにリハビリ時間は変わります。
例えば、入院施設があるような職場では、ほとんどの患者さんに対して、理学療法士は40分以上のリハビリを行います。一方でクリニックの場合は、多くは1人当たり20分で対応します。
そして、クリニックのように20分単位で患者さんに対応していると、どうしても担当する患者数は多くなります。
担当の患者さんが増えるということは、記載しなければいけないカルテや実施計画書といった書類の数も、その分多くなります。その結果、理学療法の業務が終了した後に残業して事務作業をする必要が出てきます。
このような理由から、理学療法士の担当する患者数が少ないところは、残業が少ない可能性が高いといえます。
そのため、転職先には、理学療法士1人当たりの担当患者数を確認することが大切です。

残業が多い理学療法士が働く職場の特徴を知る

理学療法士の転職先である病院や施設で「残業が多い職場」にはいくつかの類似点があります。そのような特徴を知っていると、残業がある職場への転職を避けることができます。
そして、残業が多い職場には、以下のような特徴があります。

理学療法士が多く在籍している

病院の中には、同じ科の病院であっても、理学療法士が多く在籍しているところとそうでないところがあります。
理学療法士の数が多い病院は、基本的に医者がリハビリに対して積極的であり、「理学療法は治療を行う上で大切だ」と考えています。そのような職場では、理学療法士に対する教育が熱心に行われている可能性が高いです。
そして、医者が理学療法士の重要性を認識しているところには、向上心の高い理学療法士が集まりやすい傾向にあります。
その結果、新人教育プログラムや、技術向上のための院内勉強会などが多く行われるようになります。そうなると、必然的に帰宅する時間は遅くなります。
実際に私が勤めていたクリニックは、そのような理学療法士に対する教育が熱心な職場でした。そのため、特に新人で入社した頃は、新人教育が週に3、4回が行われて帰宅が9時過ぎるようなことも多々ありました。
このときは、先輩や上司である勉強を教える側の人も帰宅が遅くなります。そして、自分たちの後輩として入ってきた理学療法士には、当然、私たちが残って教育をしなければいけませんでした。
このように、理学療法士の数が多い職場は、定時で帰宅できないことが多くなる傾向にあります。
理学療法士としてスキルアップを望む人には好都合だといえます。しかし、「残業なしで定時に帰宅すること」を希望している人にとっては、働きにくい職場だと感じるかもしれません。

夜遅くまで病院の電気がついている

理学療法士が勤める病院の中には、「いつも夜の9時過ぎまで電気がついている」「夜の10時過ぎに人が出入りしている」といったところがあります。
これは、実際に夜遅い時間に病院の前を通ってみるとわかります。いつも夕方以降は真っ暗な病院もある一方で、毎日のように夜遅くまで電気がついており、人気(ひとけ)があるようなところもあります。
先ほど述べたような、院内勉強会が多く行われているような病院も、夜遅くまで電気がついていることが多いです。
もしかしたら、残って仕事をしているのは管理職者など一部の人だけかもしれません。しかし、例えそうであっても、管理職者が残業を当たり前に行っているような職場は、「残業すること=頑張っている証拠」というような雰囲気が強くなりがちです
そのため、他のスタッフにも業務後に残って仕事を行う人が、だんだんと増えてくるようになります。
以上のような理由から、夜遅くまで電気がついているような病院は、残業なしで定時に帰宅しにくい職場である可能性が高いといえます。
今回述べたように、理学療法士が残業なく定時で帰宅できる職場、または残業が多い職場には、それぞれにいくつかの特徴があります。これが全てではありませんが、このような点に注意することで残業が少ない職場へ転職できる可能性が高くなります。
残業なしで定時に帰宅できる職場へ転職したいと考えている場合は、ぜひ以上のことだけでも意識するようにしてください。
また、確実に残業がない職場を見つけたい場合は、理学療法士専門の転職サイトを活用することも有効です。転職サイトを利用することで、経験豊富で広い情報網を持つアドバイザーが担当として付いてくれます。
そして、アドバイザーは、あなたが望む条件に合った求人情報を見つけて紹介してくれます。
さらに、転職サイトにはインターネットや求人情報誌には公開されていないような求人がたくさんあるため、あなたが探している「残業がなし」という条件の求人情報も見つかりやすくなります。
こうした転職サイトの特徴を活かして、ぜひ「残業なし」という転職先への転職を成功させてください。



リハビリ関係者が転職を考えるとき、転職サイトを活用するとより自分の希望に沿う求人を見つけることができるようになります。自分一人では頑張っても1~2社へのアプローチであり、さらに労働条件や年収の交渉まで行うのは現実的ではありません。

一方で専門のコンサルタントに頼めば、100社ほどの求人から最適の条件を選択できるだけでなく、病院や施設を含め、その他企業との交渉まですべて行ってくれます。

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