国立病院機構の理学療法士はきつい?給料・倍率・転勤を解説

「国立病院機構の理学療法士はきついの?」「給料は高いの?」「採用倍率はどれくらい?」
転職を考えているPT・OTの方がよく疑問に持つ点を、この記事ですべて解説します。

結論からお伝えすると、国立病院機構は転勤・異動があること、配属先を自分で選べない独自の仕組みがあり、これが「きつい」と感じる主な理由です。
ただし給料の安定性・福利厚生の充実度は一般病院を上回ることが多く、長期的なキャリアには向いています。

目次

国立病院機構の理学療法士はきつい?3つの理由と本音

「国立病院機構 理学療法士 きつい」で検索する方が多いのは事実です。実際のところ、きついと感じる理由は主に3つあります。

きつい理由1:転勤・異動がある(勤務地を選べない)

国立病院機構はグループ採用のため、どの病院に配属されるかは自分では選べません。関東信越グループで採用されても、東京・埼玉・千葉・神奈川——欠員が出た病院に配属される仕組みです。

さらに、配属後も人員状況に応じてグループ内の別の病院への転勤・異動を命じられることがあります。「家族の近くで働きたい」「特定の地域に根付きたい」という方にとっては、これが最大のネックになります。

きつい理由2:採用倍率が高く「合格しても働けない」ことも

国立病院機構の採用試験に合格しても、すぐに働けるわけではありません。合格者は「採用候補者名簿」に登載され、グループ内の病院で欠員が出るまで待機状態になります。

待遇の良さから応募者が多く、倍率が高い上に、合格後も配属が不確定という二重のハードルがあります。そのため、国立病院機構の採用試験を受けるときは、他の病院も並行して受験することが強く推奨されます。

きつい理由3:重症度の高い患者さんを担当する

国立病院機構は脳血管疾患・心大血管疾患・呼吸器疾患・神経筋疾患など、重度で複雑なニーズを持つ患者さんを多く受け入れています。一般的な病院と比べて高度なスキルが求められる場面が多く、精神的・体力的な負荷は高めです。

ブラック?——実際はきつさを上回るメリットがある

「ブラック職場では?」という声もありますが、実態は異なります。国立病院機構には次のようなメリットがあり、多くのPT・OTが長く働き続けています。

  • 給料は「俸給表」で全国一律・安定している
  • 昇給額は年7,000〜9,000円と高水準
  • ボーナスは年間4.20ヶ月分(一般病院より充実)
  • 有給休暇が取りやすく、プライベートの予定が立てやすい
  • 社宅・住宅手当など福利厚生が整っている
  • 多様な疾患を経験でき、スキルアップしやすい

「転勤さえなければ理想の職場」と感じるPT・OTも多く、キャリア形成の場として高く評価されています。

国立病院機構の理学療法士は公務員ではない

国立病院機構はかつて国家公務員という立場でしたが、現在は「独立行政法人」として運営されています。以下の6つの地域グループに分かれています。

  • 北海道東北
  • 関東信越
  • 東海北陸
  • 近畿
  • 中国四国
  • 九州

公務員ではないため、採用試験に一般教養試験はありません。ただし給与体系は「俸給表(ほうきゅうひょう)」によって定められており、準公務員的な安定した待遇が特徴です。

理学療法士が国立病院機構で働くときには、病院単位ではなくグループ単位での雇用になります。そのため配属・転勤の仕組みが一般病院とは大きく異なります。

国立病院機構の理学療法士の給料・年収

初任給と月給の目安

国立病院機構の理学療法士の初任給は、大学4年卒で約184,400〜186,100円、専門学校3年卒で約173,200〜174,900円が目安です(グループにより多少異なります)。

昇給とボーナス

昇給は年1回で、年間7,000〜9,000円程度の昇給が見込めます。一般的な民間病院より昇給額が高いのが特徴です。ボーナス(賞与)は年間4.20ヶ月分が目安となっています。

年収の推移と公務員との比較

長期勤続した場合の年収は右肩上がりで、定年(60歳)直前には約540万円前後に達するとされています。30〜40代の中堅では400〜480万円程度が目安です。

公務員理学療法士の平均月収が約39.3万円であるのに対し、国立病院機構は準公務員的な水準で、一般病院(平均約30万円)より高い傾向にあります。給料は俸給表で全国一律のため、転勤しても給与水準が変わらない点も安心です。

採用試験の内容と倍率

採用試験のステップ

国立病院機構の採用試験はグループごとに実施されます。基本的な流れは以下の通りです。

  1. 応募書類の提出
  2. 書類選考
  3. 一次選考(適性試験・専門試験または小論文)
  4. 二次選考(面接試験)
  5. 採用候補者名簿への登載(待機状態)
  6. 欠員が出た病院への配属内定

一般教養試験はなく、専門試験は国家試験合格レベルの知識で対応できます。

倍率は何倍?難しい?

具体的な倍率は公表されていませんが、待遇の良さから応募者が多く倍率は高めとされています。公務員試験ほどではありませんが、一般病院よりは高い水準です。

合格後も欠員待ちというハードルがあるため、実質的な難易度は倍率以上に感じる方も多いです。採用試験は「一般病院と公務員の中間」程度の難しさと考えておきましょう。

作業療法士(OT)の国立病院機構採用は?

作業療法士(OT)も理学療法士(PT)と同様の仕組みで採用されます。採用試験の内容・給料・昇給の仕組みはほぼ同じです。

「国立病院機構 作業療法士 倍率」で調べている方も多いですが、OTについても公式な倍率は公開されていません。PTと同様に人気が高く、倍率は高めと考えておくのが無難です。OTとして国立病院機構を目指す場合も、他の求人と並行して応募することをおすすめします。

国立病院機構への転職を成功させる3つのポイント

1. 採用試験は他の病院と並行して受ける

合格しても欠員待ちになるケースがあります。国立病院機構だけに絞ると転職活動が長引くリスクがあるため、必ず他の病院も並行して受験しましょう。

2. 生活拠点に近いグループを選ぶ

グループによって転勤の範囲が変わります。できれば生活拠点に近いグループを志望することで、転勤リスクを抑えられます。

3. リハビリ専門の転職エージェントを活用する

国立病院機構の募集時期は限られており、気づいたときには締め切られているケースも多いです。リハビリ専門の転職エージェントに登録しておくと、募集開始を教えてもらえます。並行して他の求人も紹介してもらえるため、リスク分散にもなります。

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まとめ

この記事のポイントをまとめます。

  • 「きつい」と言われる主な理由は転勤・異動・配属先を選べないこと
  • ブラックではなく、昇給・ボーナス・有給取得率は一般病院より充実
  • 採用倍率は高め。合格後も欠員待ちになる仕組みを理解しておこう
  • OT(作業療法士)も同じ仕組みで採用される
  • 転職成功のカギは並行して他の病院も受けることと転職エージェントの活用

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