言語聴覚士(ST)が公務員として働くメリット、注意点

言語聴覚士(ST)さんの中には、公務員として働いている人もいます。

そして、公務員として働くことに興味を持っている言語聴覚士さんも、少なくありません。

今回は、誰も教えてくれない「言語聴覚士が公務員として働くための、メリットや注意点」について述べます。

もくじ

公務員へ転職するメリット

言語聴覚士さんの中には、「公務員になりたい」と考えている人は少なくないようですが、実際に公務員として働くことができる職場は限られています。
例えば、地方公共団体が運営する公立病院や国家公務員共済組合連合会が運営する病院、保健所・保健センターなどの県や市の行政機関などは、言語聴覚士が公務員としての扱いを受けることができる職場になります。
特に言語聴覚士は、理学療法士や作業療法士などの他のリハビリ職者と比較すると、保健所・保健センターの求人が多くあります。
また、養護学校や「ろう学校」と呼ばれる特別支援学校の教員も、公務員としての扱いを受けることができます
特別支援学校の教員は、リハビリ職種の中でも、言語聴覚士に特徴的な職場だといえます。
言語聴覚士が公務員として働くことができるところには、このような職場が例として挙げられます。
そして、言語聴覚士が公務員として働くことで得られる一番のメリットは「安定性」だといえます。
公務員に準ずる待遇を受けることができるため、給与面はもちろんのこと休日数や残業など、さまざまな点において生活の安定を得ることができます。
他にも、公務員であれば以下のような待遇を受けることができます。
・安定した定期昇給
・充実した福利厚生(住宅手当や共済年金(*H27年10月以降、厚生年金に一元化)など)
・豊潤な退職金、ボーナス
そして、国や県、市が運営しているため、一般の病院と比較すると病院自体が潰れる可能性も低いです。
このように、言語聴覚士が公務員として働くとさまざまなメリットを得ることができます。

公務員へ転職する際の注意点

言語聴覚士が公務員として働くことには、多くの利点があります。ただ、公務員への転職は簡単ではなく、公務員ならではの注意点がいくつかあります。
そのことを意識しないと、言語聴覚士の公務員への転職は失敗します。
以下に、公務員へ転職する際の注意点を3つ挙げます。

求人が少ない上に競争率が高い

言語聴覚士が公務員として働くことができる職場の求人は、そう簡単には見つかりません。
また見つかっても、人気があるため倍率もかなり高くなることがほとんどです。
そのため、まず求人を見つけることに苦労します。
そして実際に応募した後には、面接対策など、採用試験に通るための努力が必要になります。
そうして、高い倍率の中から選ばれて初めて公務員として働くことができます。

応募期間が限られている

公務員の求人は、応募期間が決まっていることがほとんどです。そしてその応募期間は、たいていの場合、一般の求人情報が増えてくる時期とは異なります。
公務員としての応募期間は、県や市、職種、職場によって異なります。
多くの場合は、前年度の実績を元にホームページに情報が記載されます。
そのため、転職したいと考えた1年くらい前から、希望する転職先のホームページをチェックしておく必要があります。
公務員の場合、応募期間を過ぎてしまうと、転職するためにはまた翌年まで待たなければいけなくなるので注意してください。

年齢制限がある

言語聴覚士に限ったことではありませんが、公務員として転職するためには年齢制限があることがほとんどです。
年齢制限に関しても、職種や職場によって異なりますが、多くは「28歳」が境になります。
そのため、公務員として働きたいと考えた場合は、このような年齢制限についても注意しなければいけません。

言語聴覚士が公務員へ転職する方法

言語聴覚士が公務員へ転職すると、多くのメリットを得ることができます。
ただ、公務員としての求人情報は少ない上に、応募期間や年齢といった条件に注意しなければいけません。
そのため、公務員への転職を行いたい場合には、1年位前から転職希望先などのホームページを随時確認して、常に情報を得るようにしておくことが大切です。
しかし、それでも言語聴覚士の公務員としての求人情報は少なく、見逃しがちです。
また求人が見つかったとしても、競争率が非常に高いため不採用通知を受ける可能性は低くありません
そのため、言語聴覚士が公務員へ転職するためには、高い情報収集能力と履歴書や面接といったような転職活動力が必要になります。
そこで、言語聴覚士が公務員への転職を成功させるための有効な手段として、言語聴覚士専門の転職サイトを利用することをお勧めします。
転職サイトに登録すると、担当のアドバイザーが付いて、あなたの転職活動をサポートしてれます。
アドバイザーはインターネットには載っていないような「非公開求人」を多く抱えている上に、転職に関する広い情報網を持っているため、かなり高い情報収集力を持っています。
また、履歴書の書き方や面接のポイントなど、転職活動力を高めるような指導も行ってくれます。
アドバイザーは、多くの言語聴覚士における転職支援を行ってきているため、転職先に合った対処法などを教えてくれる可能性もあります。
言語聴覚士がこうしたアドバイザーを利用することで、求人情報の見逃しは少なくなり、なおかつ採用されやすくなります。
今回述べたように、言語聴覚士が公務員として働くことには多くの利点があります。
ただ、公務員へ転職する際には求人数の少なさや競争率の高さ、応募期間、年齢制限に注意する必要があります。
このようなことを踏まえたうえで、公務員への転職を希望するときは、言語聴覚士専門の転職サイトを上手く活用しましょう。
そうすることで、言語聴覚士として公務員への転職を成功させることができはずです。

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