言語聴覚士(ST)が大学病院へ転職するメリットと求人の見つけ方
あなたは「言語聴覚士(ST)として大学病院で働きたい」と考えているのではないでしょうか?
確かに、言語聴覚士における転職先の選択肢の一つとして大学病院があります。ただ、「言語聴覚士の大学病院の求人は少ない」というのが現状です。さらに、大学病院における言語聴覚士の求人は数が少ない上に人気が高いため、なかなか転職するのが難しいです。
しかし、言語聴覚士が大学病院へ転職することには多くのメリットがあります。そのため、もしあなたが「大学病院へ転職したい」と思っているのであれば、ぜひ転職をおススメします。
そこで今回は、「言語聴覚士が大学病院へ転職するメリット」と「言語聴覚士の大学病院の求人の見つけ方」について述べます。
もくじ
言語聴覚士が大学病院へ転職するメリット
言語聴覚士が大学病院へ転職するメリットとしては、主に「難病の症例を経験できる」「研究が行いやすい」「待遇が優れている」という3点が挙げられます。
大学病院では難病の症例を経験できる
大学病院は、多くの診療科が存在しているため、1つの病院でさまざまな症状に対応できるようになっています。またそれだけではなく、大学病院では最先端の研究を行っているため、一般の病院で「原因不明」とされたような患者さんがたくさん来院されます。
そのため、大学病院で働く言語聴覚士は、一般の病院では滅多に経験することができないような疾患の患者さんを担当する機会が多くなります。
そうした経験は言語聴覚士として非常に勉強になり、今後の強みにもなります。難病などに対する言語聴覚療法は文献などで報告されているような症例の数が少ないため、非常に苦労することも多いです。
しかし、そうした経験をすることで、さまざまなことを学べたり、新たな治療法を思いついたりすることもあります。
また大学病院では、ある診療科だけに関わるということは少ないです。
例えば、中枢神経専門の病院であれば、中枢神経分野に関係する疾患を持った患者さんと関わることがほとんどです。
一方で大学病院であれば、病院内にさまざまな診療科があるため、中枢神経疾患の患者さんはもちろんのこと、耳鼻咽喉科疾患や内科疾患など、幅広い分野の症例を経験することができます。
さらに、年齢層も成人や高齢者だけではなく、小児に対しても関わる機会があります。
このように、言語聴覚士が大学病院へ転職すると、一般病院では経験することができない難病症例や、さまざまな分野の患者さんに対するリハビリを行うことができるのです。
大学病院へ転職すると研究が行いやすい
大学病院における特徴の1つとして、「研究機関である」ということが挙げられます。
言語聴覚士の中には、「臨床だけではなく研究にも力を入れたい」と考えている人もたくさんいます。臨床で働いている中で、さまざまな疑問が浮かび研究に興味を持つ人は多いです。
そうした人たちの多くは、大学院への進学を考えることになります。大学院は研究を行う場であるため、研究設備が充実しています。そのため、臨床で浮かんだ疑問を解消するための研究を行いやすい環境だといえます。
ただ大学院へ進学するためには、「学士」の取得が必須な上に、入学受験に合格しなければいけません。そして、臨床で働きながら受験のための準備を行う必要があるため、入学するまでに非常に苦労する人も少なくありません。
また当然ながら、入学後も学ぶためにお金がかかります。さらに、大学院へ通う言語聴覚士の多くは、臨床で働きながら夜や休みを使って研究を行うため、プライベートな時間もかなり削られます。
言語聴覚士が大学院へ通って研究を行うためには、こうした障壁を乗り越える必要があるのです。
一方で大学病院であれば、仕事をしながら職場で研究を行うことができます。そのため、試験を受けることも学費を支払う必要もありません。また場合によっては、業務内に実際の患者さんを対象に研究を行うことができます。
そして大学病院は研究機関であるため、研究のために必要な設備も十分に整っていることが多いです。
このように、言語聴覚士は大学病院へ転職することで、臨床と研究を平行して行いやすくなるというメリットがあります。
大学病院は言語聴覚士の待遇が優れている
大学病院における言語聴覚士の待遇は、一般的な病院や施設などと比較すると優れていることが多いです。
月給は他の職場と変わらなくても、定期昇給やボーナス、退職金などが安定している傾向にあります。また、院内保育や託児所、独身寮などの福利厚生面も充実している職場が多いです。
さらに、大学病院の多くは言語聴覚士におけるスキルアップのサポートを充実させています。
例えば、新人や若手に対しては一定期間の教育プログラムが準備されていたり、定期的な院内勉強会が開催されていたりします。また、院外の講習会に関しても、講習会費や交通費、宿泊費などを補助してくれる職場もあります。
そのため大学病院では、研究を行いやすいというだけでなく、こうしたスキルアップのためのサポートが充実していることも、学ぶ意欲が高い人にとっては魅力的な環境だといえます。
このように、言語聴覚士が大学病院へ転職すると、さまざまな点で好待遇を受けることができる可能性が高いといえます。
言語聴覚士が大学病院の求人を見つける方法
ここまで述べたように、言語聴覚士が大学病院へ転職すると、さまざまなメリットが得られます。
ただ、言語聴覚士における大学病院の求人は非常に少ないです。私自身も何度か探してみましたが、インターネット上にある求人サイトではなかなか見つかりません。
そうした中で大学病院の求人を見つけるためには、言語聴覚士に特化した転職サイトを利用することをおススメします。
転職サイトとは、無料で利用できる言語聴覚士の転職をサポートしてくれるサービスです。具体的には、登録すると担当のアドバイザーが付いて、求人の紹介や履歴書・面接に対するアドバイスなど、転職活動全般をサポートしてくれます。
転職サイトは、表には出ていない求人情報がたくさん抱えています。そのため、転職サイトへ登録するとハローワークやインターネットの求人サイトで探しても見つからなかった求人が見つかる可能性があるのです。
もしあなたが「言語聴覚士として大学病院で働きたい」と考えているのであれば、ぜひ転職サイトを利用しましょう。
ただ一言で転職サイトといっても、対応地域やサービス内容はそれぞれです。確実に大学病院の求人を紹介してもらうためにも、2つか3つの転職サイトへ登録して、複数のアドバイザーに同時進行で求人を探してもらうようしましょう。
今回述べたように、言語聴覚士は大学病院で働くことで「難病の症例を経験できる」「研究が行いやすい」「待遇が優れている」というメリットを得られる可能性があります。
ただ、こうした大学病院の言語聴覚士求人は、あまり求人数が多くありません。そのため、ハローワークやインターネットの求人サイトで情報を探しても、よほどタイミングが良くないと見つかりません。
さらに大学病院の求人は人気があり競争率も高いため、求人情報を見つけて応募しても不採用を受ける可能性も低くありません。
そのため、大学病院への転職を希望する場合には、言語聴覚士専門の転職サイトを活用することをお勧めします。転職サイトでは、一般には公開されていないような「非公開求人」を多く抱えているため、大学病院の求人情報が見つかりやすくなります。
また、経験豊富なアドバイザーが履歴書や面接に関してもアドバイスをしてくれるため、採用される可能性が高くなります。
言語聴覚士として大学病院へ転職したいと考えている人は、ぜひこうした転職サイトの特徴を上手く利用して、大学病院への転職を成功させましょう。
リハビリ関係者が転職を考えるとき、転職サイトを活用するとより自分の希望に沿う求人を見つけることができるようになります。自分一人では頑張っても1~2社へのアプローチであり、さらに労働条件や年収の交渉まで行うのは現実的ではありません。
一方で専門のコンサルタントに頼めば、100社ほどの求人から最適の条件を選択できるだけでなく、病院や施設を含め、その他企業との交渉まですべて行ってくれます。
ただ、転職サイトによって特徴が大きく異なります。例えば、電話だけの対応で素早さを重視する会社があれば、面接まで同行することで難しい案件への対応を得意としている会社もあります。他には、大手企業に強みを発揮する会社があれば、地方求人を多く保有している会社もあります。
これらを理解したうえで専門のコンサルタントを活用するようにしましょう。以下のページで転職サイトの特徴を解説しているため、それぞれの転職サイトの違いを学ぶことで、転職での失敗を防ぐことができます。
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