理学療法士(PT)・作業療法士(OT)・言語聴覚士(ST)の中では、病院・介護施設から飛び出し「起業」という道を選ぶ療法士もいます。起業といっても様々なパターンがあり、下記に列挙します。
・介護施設の開業(通所介護、訪問看護ステーションなど)
・小児関連施設の開業(放課後等デイサービスなど)
・医療訪問マッサージの開業(算定できるのは鍼灸師とあん摩マッサージ指圧師のみ)
・整体院の開業
・自費リハビリ施設の開業
・エステサロン
・ライター(リハビリ関連記事)
上記に挙げた以外でも理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の起業には様々な種類があります。
現在、病院や介護施設で働いていている理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の中には「起業したい」と思っている療法士もいるでしょう。そんな療法士に知ってほしいのが「起業して年収が大幅に上がりハッピー」ではありません。廃業して借金を残したまま廃業し病院や介護施設で再度働く療法士も大勢います。
ただし、そのリスクを恐れて起業をしないという選択肢をとってほしくありません。ではどうすればいいのか、それは「スモールスタート」です。まずは固定の給料をもらいながら「副業」でスタートすることをおすすめします。
副業可能な訪問看護ステーションに転職し、副業の収入が徐々に上がってきたら訪問看護ステーションを正社員からバイトに切り替える。そして、副業の収入で生活可能だと感じたら訪問看護ステーションを退職、という方法が最もリスクなく起業ができます。
「そんな中途半端な方法では成功しない」と言ってくる人もいますが、リスクをできるだけ最小限にすることは大事なことです。何よりも、副業で始めることでその事業が成功するのか、失敗するのかが判断できます。
「起業」の第一歩は「転職」です。