未経験者でも募集している作業療法士求人・転職情報の探し方
作業療法士(OT)の中には、作業療法の養成校を卒業して国家試験に合格した後に、すぐに就職して働かない人もいます。それは、出産や結婚、家庭の事情など人それぞれに理由があります。
そして、このように免許取得後から働いていない期間が経つほど、転職活動で苦労します。
それは、作業療法士として臨床や社会人経験がなく時間が経過している人は、経営者からしても「雇いにくい人材」であるためです。そのため、未経験者は採用選考で不採用通知を受ける可能性が高くなります。
そうしたことを避けるためにも、「良い転職先を見つけるための適切な求人・転職情報の探し方」を知っておくことが大切です。
そこで今回は、「未経験者でも募集している作業療法士求人・転職情報の探し方」について述べます。
もくじ
未経験者が不採用となりやすい理由
作業療法士が転職活動を行なう際に見る求人情報には、いくつかの間違いやすい言葉があります。それは「経験者」「第二新卒」「既卒」の3つです。これら3つの意味は、以下のようになります。
経験者
経験者とは、「作業療法士経験3年以上の人」を指します。基本的に求人情報上では、経験が3年未満の場合は経験者といえません。
第二新卒
第二新卒とは、「養成校卒業後に就職したけれども3年以内に転職を考えている人」を指します。つまり、作業療法士として働いてはいるけれども、臨床経験が3年未満の人です。
既卒
既卒とは、「学校を卒業したけれども就職はしていない人」を指します。つまり、臨床を経験せずに年齢だけ重ねている人です。
ここでいう未経験者とは、既卒と同じ状態の人を指します。
既卒の人には、「卒業後にすぐに結婚し出産したため就職できなかった」「体調が悪くて仕事を行うことができる状態ではなかった」など、人それぞれに就職できなかった理由があります。
しかし、どのような理由であっても、既卒である作業療法士は就職が難しくなります。特に作業療法士は技術職であるため、その傾向が強くなります。
また作業療法士の既卒者は、社会人としての経験をしていないため、基本的マナーが身に付いていない場合がほとんどです。また、卒業してすぐには患者さんを担当できるような作業療法士としての知識と技術を持っている人はほとんどいません。
そのため、未経験者である作業療法士を雇う場合は、社会的マナーと作業療法士としての知識や技術に対して教育しなければいけません。
その結果、雇用する側としては多くのコストがかかります。
このように、未経験者である作業療法士を採用すると、雇用側には大きな負担となります。こうした理由から、既卒の作業療法士は就職・転職試験で不採用となりやすい傾向にあります。
未経験者の求人情報の探し方
多くの作業療法士が転職する際には、知人の作業療法士を通して紹介してもらったり、働いているときに聞いた病院の噂から判断したりして転職先を決めます。
しかし既卒である作業療法士は、まだ働いたことがないため、講習会などへの参加も未経験です。そのため、他の病院で働いている知り合いも少なく、病院の評判などを聞くこともありません。それだけではなく、既卒であるため採用されにくい状況にあります。
そのような状況で、既卒の人の多くはインターネットやハローワークの求人情報を頼りに就職活動を行ないます。
その結果、上手く就職活動が進まない人が少なくありません。そして、自分の希望とは全く違うような職場であっても、とにかく採用してもらえるような職場を探して就職することになります。
そうなると、入職後にミスマッチが起こる可能性が高くなり、また転職活動を行なわなければいけないことになります。
そして次の転職活動は、最初の就職活動よりさらに厳しいものになります。未経験の状態で就職した職場を3年も経たずに辞めた経歴があると、履歴書による書類審査だけで不採用となる可能性が高くなります。
基本的に、経営者は3年以内の転職を繰り返しているような経歴を好みません。それは、「そのような応募者を雇ってもまたすぐに辞めてしまう可能性が高い」と考えるためです。
そのため、特に臨床が未経験である既卒者は、就職活動を慎重に行なう必要があります。
未経験者である作業療法士が、そうした事態にならないためには、作業療法士専門の転職サイトを活用することをお勧めします。転職サイトとは、登録することで担当のアドバイザーによる就職・転職活動のサポートを受けることができるサービスです。
転職サイトのアドバイザーは、あなたの希望を聴取した上であなたに合った求人情報を紹介してくれます。
そして、アドバイザーは作業療法士の転職を支援した経験が豊富であるため、未経験者への就職先の紹介を行なったことがある人も多くいます。また、病院やアドバイザー同士のつながりによって、病院内部の事情にも詳しい場合があります。
そうしたアドバイザーを上手く活用することで、既卒の作業療法士に合った求人情報を得ることができるようになります。
今回述べたように、既卒の作業療法士が就職先を探す場合には、いくつか注意しなければいけないことがあります。そして、安易に就職先を決めてしまうと、後から苦労することにつながりかねません。
そうしたことを避けるためにも、既卒の作業療法士が就職活動をする際には、転職サイトを利用することをお勧めします。
転職サイトを上手く活用して、あなたに合った職場への就職を成功させてください。
リハビリ関係者が転職を考えるとき、転職サイトを活用するとより自分の希望に沿う求人を見つけることができるようになります。自分一人では頑張っても1~2社へのアプローチであり、さらに労働条件や年収の交渉まで行うのは現実的ではありません。
一方で専門のコンサルタントに頼めば、100社ほどの求人から最適の条件を選択できるだけでなく、病院や施設を含め、その他企業との交渉まですべて行ってくれます。
ただ、転職サイトによって特徴が大きく異なります。例えば、電話だけの対応で素早さを重視する会社があれば、面接まで同行することで難しい案件への対応を得意としている会社もあります。他には、大手企業に強みを発揮する会社があれば、地方求人を多く保有している会社もあります。
これらを理解したうえで専門のコンサルタントを活用するようにしましょう。以下のページで転職サイトの特徴を解説しているため、それぞれの転職サイトの違いを学ぶことで、転職での失敗を防ぐことができます。
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