理学療法士を辞めたい人が転職すべき職場|悩み別のおすすめ転職先

「理学療法士(PT)を辞めたい」「でも、辞めたあとの生活が不安」と悩んでいませんか。実際、私の知人にも理学療法士を辞めて、他業界へ転職した人もいます。結論からお伝えすると、辞めたい理由が給料・職場の人間関係・身体的な負担のどれかであれば、理学療法士のまま職場を変えることで解消できる場合があります。一方で、仕事そのものが合わないと感じているなら、他業界への転職も立派な選択肢です。

この記事では、理学療法士を辞めたいと思う主な理由と、悩み別におすすめの転職先を解説します。

  • 給料が上がらない・将来が不安なら、公務員や経営が安定した法人
  • 職場や人間関係が合わないなら、転職サイトのアドバイザーに職場の内情を相談
  • 身体的な負担がつらいなら、整形外科クリニックや介護度の低いデイサービス
  • 仕事そのものが合わないなら、他業界への転職も選択肢

転職してから後悔しないためにも、まず「なぜ辞めたいのか」を整理してみましょう。

目次

理学療法士を辞めたい・転職したいと思う理由

理学療法士を辞めたいと考える理由は人それぞれですが、主に「業界の将来性への不安」「職場への不満」「先輩・同僚との関係」「身体的な負担」「仕事との相性」「他業界へのチャレンジ」の6つに分けられます。

理学療法士業界に不安があるから辞めたい・転職したい

理学療法士の資格を持つ人は年々増えており、将来の需給や給与の見通しに不安を感じる人もいます。昇給の幅は職場によって大きく異なり、数年働いてもあまり上がらないと感じる場合があります。特に家族を養う立場の方は、こうした理由で転職を考える傾向があります。

給与の目安として、令和6年調査時点の厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」をもとにした集計(Benesse 学びの情報サイト)では、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・視能訓練士(10人以上の規模の施設、男女計)の月額(きまって支給する現金給与額)は約31万1,400円、年間賞与その他特別給与額は約70万4,700円、年収は約444万円とされています。平均年齢は35.5歳です。理学療法士単独の数字ではなく、年齢や地域、勤務先によって大きく変わるため、あくまで目安としてご覧ください。

実際に私は、子どもの誕生と共に、理学療法士の将来性に対する不安が一気に強まりました。理学療法士業界に不安を抱えている人は、たとえば次のような思いを持っています。

  • 現在の給料に不満がある
  • 結婚したり子どもができたりしたときが不安
  • 老後の生活に不安がある
  • 20年後にも同じように仕事ができているのだろうか
  • 退職金や年金は大丈夫なのだろうか

職場が合わなかったから理学療法士を辞めたい・転職したい

「経営者や上司の考え方に不満がある」という理由で、理学療法士を辞めたいと考える人もいます。そうしたケースでは「理学療法士を辞めずに職場を変える」という選択をする人が多い一方で、理学療法士自体を辞める人もいます。

たとえば、「経営者が売上しか考えておらず患者さん本意ではなかったため、医療業界を辞めたくなった」「経営者や役員にはヘコヘコして、部下に偉そうな上司に嫌気がした」といった声があります。その他にも、「自分(上司)が学んでいる手技を押し付けられた」「自分(上司)が患者さんを良くしているという自信満々なのが嫌だった」といったことが原因で理学療法士を辞める人もいます。

このように、経営者や上司(職場)の考えと合わずに理学療法士を辞めた人もいます。

先輩や同僚、後輩と合わなかったから理学療法士を辞めたい・転職したい

経営者や上司ではなく、先輩や同僚、後輩と合わずに辞めたいと考える人もいます。たとえば「先輩や同僚、後輩が、全く勉強せず適当に理学療法を実施している姿に嫌気がさした」「患者さんに対して偉そうにしている同僚の態度を見て、理学療法士が嫌いになった」といった理由です。

一緒に働く人との相性も、辞めたいと感じる原因の一つです。

身体的負担を感じているから理学療法士を辞めたい・転職したい

身体的・精神的な負担を感じて、辞めたいと考える人もいます。たとえば「患者さんの移乗や徒手療法を毎日実施していたために慢性的な腰痛になった」「残業が多く、帰宅が遅くなって疲労が蓄積してつらい」といった声があります。身体的な負担も、辞めたいと感じる大きな理由の一つです。

理学療法士という仕事に向いていないと感じるから辞めたい・転職したい

「理学療法士という仕事に対して性格が向いていない」と感じて転職を考える人もいます。理学療法士は、どの職場であっても患者さんと接する仕事です。たとえば整形外科クリニックでは、1日に多くの患者さんを担当する場合があります。そのため、人と話すことや人に触れることが苦手な人は、負担を感じやすいかもしれません。

また、職場によっては、入浴が十分でない方への対応やおむつ交換などが業務に含まれることもあります。潔癖な傾向のある人は、つらいと感じることがあるでしょう。このように「性格が仕事に合わない」という理由で辞めたいと感じる人もいます。

他の仕事を経験してみたいと思ったから理学療法士から転職したい

理学療法士が嫌になったわけではなく、「純粋に医療・介護とは違う業界に興味がある」という人もいます。たとえば「営業をしてみたかったから保険の営業に転職した」「飲食店を経営したいから飲食業界への転職を考えている」といった人です。実際に、私の知人には、理学療法士から生命保険の営業へ転職した人もいます。

こうした「他にやりたいことができた」という理由は、前向きな転職の動機といえます。

理学療法士を辞めたいあなたにおすすめの転職先

ここからは、悩み別におすすめの転職先を紹介します。

理学療法士業界に不安を持っているあなた

業界の先行きに不安があるなら、まず「公務員」への転職を検討してみてください。「理学療法士が公務員になれるの?」と思うかもしれませんが、自治体立など公立の病院であれば、公務員として働けます。国立病院機構などは公務員でない場合があるため、募集要項で身分を確認してください。公務員は給与体系が公表されており、安定して働きやすい点が魅力です。

また、個人のクリニックや病院、介護施設で働いている場合は、大きな法人が運営する病院や施設へ転職するのも一つの方法です。法人の規模が大きいと、給与体系や福利厚生が整っている場合があります。ただし、条件は法人ごとに異なるため、求人票や面接で確認しましょう。

理学療法士業界そのものに不安があるなら、経営が安定した職場を選ぶことが大切です。

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公務員への転職について詳しく知りたい方は、理学療法士が公務員になるには?転職方法・給料・試験の難易度もあわせてご覧ください。独立行政法人の例として国立病院機構を検討している方は国立病院機構の理学療法士の給料・倍率・転勤、ボーナスの目安は理学療法士のボーナスは何ヶ月分?が参考になります。

職場や先輩・同僚が合わないと感じているあなた

職場や人間関係が合わないと感じているなら、転職先の事業形態にこだわる必要はありません。ただし、転職先でも同じ悩みを抱えないように、慎重に選ぶことが大切です。たとえば「経営者の儲け主義が嫌だ」と考えて転職しても、同じような職場に当たってしまう可能性があります。

そうした事態を避けるために、転職サイトを活用する方法があります。転職アドバイザーに相談すると、サービスによっては、求人票だけでは分かりにくい職場の雰囲気や働き方について情報を得られる場合があります。サービスによって異なるため、詳しくは各公式サイトで確認してください。ミスマッチを減らす助けになります。

身体的負担を感じているあなた

今の職場がきついと感じているなら、身体的な負担が小さい職場を探してみましょう。たとえば、介護度が高い方を担当する特別養護老人ホームでは、介助の機会が多く、身体的な負担が大きくなりやすい傾向があります。

一方で、整形外科クリニックでは自立度の高い患者さんが中心の場合が多く、介助の機会は比較的少なくなります。運動機能の向上に特化したデイサービスも、介護度の低い利用者さんが多い傾向にあり、身体的な負担は小さめです。ただし、職場ごとに状況は異なるため、見学や面接で一日の流れを確認すると安心です。

身体的負担を減らしたい場合は、整形外科クリニックや、介護度が低い方が集まるデイサービスを選択肢に入れてみてください。

他業界への転職をおすすめするパターン

理学療法士から他業界へ転職した方がよい場合もあります。特に、「性格が理学療法士に向いていない」「他の業界でチャレンジしたい」と考えているなら、理学療法士を辞めるのも一つの選択肢です。

理学療法士に向いていない

理学療法士の仕事には向き不向きがあります。人と接する仕事なので、コミュニケーションを取ることが苦手な人は、負担を感じやすいかもしれません。また、勉強することや物事を考えることが苦手な人も同様です。

理学療法士は、国家資格を取得した後も学ぶことが多い職種です。そのためには、参考書を買ったり勉強会に参加したりと、お金も時間もかかります。私も、卒業後は毎月参考書と勉強会に数万~十数万円のお金を費やしていました。また、仕事が終わった後や休みの日などは、図書館や大学などに通って勉強するような日々を送っていました。

正直なところ、こうした勉強にお金と時間を使うのは、純粋な興味や探究心がないと難しいです。このように、「コミュニケーションが苦手な人」や「勉強嫌いで探究心が弱い人」は、理学療法士の仕事には向いていないといえます。

その他にも、次のような傾向がある人は、理学療法士の仕事で負担を感じることがあります。

  • 自分さえ幸せであれば良い
  • 人の話を聞くのが嫌い
  • 潔癖症で人の体に触れるのが苦手

もしあなたが理学療法士に向かないと感じたなら、他の業界へ転職するのも前向きな選択です。

他業界へチャレンジしたいあなた

理学療法士ではなく、他業界でチャレンジしたいと考えているなら、それも一つの選択肢です。ただし、コネがない状態で転職する場合は、転職サイトを上手に活用しましょう。転職サイトを使うと、あなたの性格や希望に合った転職先を見つけやすくなる場合があります。

また、アドバイザーが転職先を探してくれるサービスもあるため、理学療法士として働きながら転職活動を進めることもできます。サービスの内容は異なるため、各公式サイトで確認してください。

まとめ:まず「なぜ辞めたいのか」を整理しましょう

理学療法士を辞めたいと思ったときは、まず「自分がなぜ辞めたいのか」をあらためて考えてみましょう。給料・人間関係・身体的な負担が理由なら、職場を変えることで解決できる場合があります。仕事そのものが合わないと感じるなら、他業界への転職も前向きな選択です。

理学療法士として他の職場へ移る場合も、他業界へ進む場合も、ミスマッチを起こさないように行動することが大切です。そのためにも、転職サイトを上手に活用することをおすすめします。

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