【2026年】「医療・福祉は給料が安くて残業が多い」はもう古い?最新データで判明した驚きの労働環境と損をしない転職先の見極め方

「毎日リハビリ業務に追われ、残業ばかりでヘトヘト…その割に基本給が上がらない」という悩みを抱えている理学療法士、作業療法士、言語聴覚士の方は少なくありません。
特に30代になり、家庭を持ち、子どもが生まれたりライフスタイルが変化したりする中で、「今の労働環境と給与水準で将来も働き続けられるのか」と不満や不安を感じるのは当然のことです。

「医療やリハビリ業界は、給料が安くて残業が多いのが当たり前」と思い込んでいませんか?
実は、最新の国の統計データを確認すると、そのイメージはすでに「古い」ことがわかります。
この記事では、厚生労働省の公式データをもとに、医療・福祉業界の残業時間と給与の驚くべき実態と、30代のリハビリテーション職が先を見据えて選ぶべき「明るい領域」、そして損をしない職場の選び方を詳しく解説します。

目次

医療・福祉業界の給与と残業の実態【最新データ分析】

医療・福祉業界の労働環境は、世間一般のイメージや、あなたが今感じている過酷な状況とは大きく異なる事実がデータによって示されています。厚生労働省が発表した「毎月勤労統計調査(2026年6月分速報)」の客観的データをもとに、事業所規模5人以上でフルタイムで働く一般労働者の現状を紐解いてみましょう。

データ出典: 厚生労働省「毎月勤労統計調査」2026(令和8)年6月分結果速報(事業所規模5人以上)より作表
左図の日本語訳
Monthly Overtime Hours月間所定外労働時間(残業時間)※一般労働者(フルタイム等)対象
Medical & Welfare (赤バー)医療,福祉(リハビリ業界等)6.2時間 (他業種の半分以下)
All Industries Avg全産業平均(調査産業計)13.1時間
Manufacturing製造業14.8時間
Info & Telecom情報通信業(IT業界)16.15時間
Transport & Postal運輸業,郵便業24.8時間 (医療・福祉の4倍)
右図の日本語訳
Monthly Cash Earnings YoY Growth月間現金給与総額の前年同月比増減率※一般労働者(フルタイム等)対象
Medical & Welfare (赤バー)医療,福祉(リハビリ業界等)+7.6% (主要産業トップの成長)
All Industries Avg全産業平均(調査産業計)+3.6%
Manufacturing製造業+2.8%
Info & Telecom情報通信業(IT業界)+4.5%
Transport & Postal運輸業,郵便業+1.0%

① 圧倒的な残業時間の短さ
「医療現場は残業が多くて帰れない」というのも、実は業界全体のデータから見ると誤りです。
医療・福祉業界のフルタイム労働者の月間の所定外労働時間(残業時間)は、なんとわずか「6.2時間」です。
これは、調査産業計(全産業平均)の「13.1時間」と比べても半分以下という驚きの少なさです。残業が多いイメージのある運輸業,郵便業の「24.8時間」や、製造業の「14.8時間」と比較すれば、医療・福祉がいかに残業が少ないか一目瞭然です。
さらに、この残業時間は前年同月比で1.6%減少しています。総実労働時間は158.5時間(前年同月比0.9%増)、出勤日数は19.9日(前年差0.1日増)と安定しており、「プライベートを確保しやすいワークライフバランスに優れた仕事環境」であることが国のデータから明確に実証されています。

② 驚異的な給与の伸び率
2026年6月のデータによると、医療・福祉業界のフルタイム労働者の現金給与総額は「603,544円」となっています。
全産業の平均である調査産業計「715,604円」には及ばず、水準自体はやや低めであることは事実です。しかし、ここで最も注目すべきはその「成長率」です。
前年同月比の伸び率はなんと「+7.6%」を記録しており、全産業平均の「+3.6%」をダブルスコア以上で上回っています。他業種である情報通信業の「+4.5%」や、製造業の「+2.8%」と比較しても、医療・福祉業界の給与がいかに急激なスピードで伸びているかがわかります。

さらにその内訳を見ると、きまって支給される給与(基本給など)が「350,226円(前年同月比4.5%増)」、そのうち所定内給与が「329,691円(同4.3%増)」と着実にベースアップしています。そして、特別に支払われた給与(賞与等)は「253,318円」となり、前年同月比で「12.2%増」という驚異的な伸びを示しています。
この賃金の上昇トレンドは決して一時的なものではありません。医療・福祉業界の現金給与総額の前年比を過去の時系列で見ると、2022年が+1.9%、2023年が+0.5%、2024年が+2.9%、2025年が+2.5%と推移し、2026年6月には+5.8%(就業形態計全体)へと上昇幅が大きく拡大しています。つまり、いま医療・福祉業界にはかつてないほどの待遇改善の波が来ているのです。

なぜ「きつい」「給料が上がらない」と感じるのか

このように、業界全体としては「圧倒的に残業が少なく、給与が驚異的に伸びている」という明るいデータが出ています。
それにもかかわらず、あなたが日々「仕事がきつい」「一向に給料が上がらない」と強い不満を抱えているとすれば、それは業界全体のせいではなく、現在のあなたの職場環境そのものに大きな課題がある可能性が高いです。

データをさらに深掘りすると、医療・福祉業界の労働異動率(人材の流動性)に特徴的な傾向が見られます。2026年6月の入職率は1.44%、離職率は1.57%となっており、離職率が0.13ポイント上回る「超過状態」にあります。また、労働者総数8,548千人のうち、パートタイム労働者の比率が33.93%(前年差1.25ポイント増)と増加傾向にあります。
これは、現場での人材の流動性が激しく、多様な働き方が広がる一方で、定着率に課題を抱える職場も少なくないことを示しています。
つまり、全体が大きく伸びている今だからこそ、待遇改善と業務効率化を積極的に行っている「ホワイトな職場」と、旧態依然として残業代も出ない「ブラックな職場」の二極化が急速に進んでいるのです。
国のデータは嘘をつきません。好条件の優良な職場は確かに存在しており、そうでない職場に取り残されているからこそ、強い不満を感じてしまうのです。

30代療法士が選ぶべき「明るい領域」とは?

業界全体の待遇が上向いている今、賃金に不満を持ち、これからの家族との時間を大切にしたい30代のリハビリテーション職は、どのような領域を目指すべきでしょうか。
先を見据えたキャリア形成のために興味を持ってみるべき、明るい領域の選び方の手がかりを紹介します。

残業が少なくプライベートを確実に確保できる領域

月平均6.2時間という業界の平均的な残業時間をしっかりと実現できている、あるいはそれ以下の職場を選ぶことが重要です。
例えば、訪問リハビリテーションや、入院施設を持たない外来クリニックなどは、急患対応や夜間の業務が発生しにくく、定時で上がりやすい傾向にあります。保育園のお迎えや家族との夕食の時間を大切にしたい30代にとって、残業がほぼない環境は心身の健康を保つ上でも必須条件です。

給与上昇トレンドの恩恵を受けられる領域

業界全体の賞与等(特別に支払われた給与)が12.2%も増加している事実を見逃してはいけません。
「給料が上がらない」と嘆くのではなく、基本給だけでなく賞与や手当を含めた「現金給与総額」でしっかりと利益を還元してくれる法人を探しましょう。
特に、インセンティブ制度が整っている訪問リハビリや、経営基盤が強固でベースアップに積極的な法人は、業界の驚異的な成長率(+7.6%)の波に乗りやすく、将来的な収入アップが見込めます。

業務効率化や働き方改革に投資している領域

残業時間が短い職場は、単に患者が少ないわけではなく、電子カルテの導入や記録作業のシステム化、事務作業の分業化が進んでいるケースがほとんどです。
限られた時間の中で最大のパフォーマンスを発揮できるよう、ITツールや環境整備に資金を投資できている法人は、職員の働きやすさを重視する先を見据えた優良な職場であると言えます。

損をしない転職先の見極め方

では、実際にこれから明るい領域への転職を考える際、どのようにして「本当に残業が少なく、給料が上がる職場」を見極めればよいのでしょうか。
ただ求人票を眺めるだけでは陥りやすい、注意すべきチェックポイントを解説します。

「みなし残業代」や「固定残業制」の記載に注意

求人票に「みなし残業代〇時間分含む」と記載されている場合は、詳細な確認が必要です。
実際の残業時間が業界平均(月6.2時間)を大きく超えて常態化していないか、固定残業時間を超過した分の手当が正しく支払われているかを必ず確認してください。

賞与と基本給のバランス

「賞与あり」という文字だけでなく、「昨年度実績〇ヶ月分」など、具体的な数字が出ているかをチェックしましょう。賞与の増加が業界トレンド(12.2%増)となっている今、実績を開示できない職場は避けた方が無難です。
また、基本給が極端に低く設定され、各種手当で総支給額をごまかしているような給与体系の職場は、将来の退職金や賞与の計算で損をする可能性が高いため注意が必要です。

離職率と定着率の実態

離職率が入職率を上回る医療業界全体の中で、定着率の高い職場は非常に価値があります。
常に求人を出し続けている慢性的な人員不足の職場は、一人あたりの業務量が多く、定時に帰れない原因となります。タイムカードと実労働時間が乖離するような「見えないサービス残業」がないかどうかも知っておきたいポイントです。

あなたの市場価値を正しく評価する転職サイトの活用を

業界全体の給与の伸びが+7.6%であり、残業の少なさが月6.2時間であるというのは、国が発表した揺るぎない客観的なデータです。
しかし、あなたが働く今の職場はどうでしょうか?
「平均よりはるかに残業が多い」「ボーナスも増えず、給料が全く上がらない」と強く感じているのであれば、それは医療・福祉業界全体のせいではありません。あなたが現在身を置いている「職場の選択」を間違えている可能性が極めて高いのです。

離職率(1.57%)が入職率(1.44%)を上回る流動性の高い医療・福祉業界では、働きやすい好条件の優良な職場からどんどん人が集まり、枠が埋まっていきます。
しかし、自力でハローワークの求人票や法人のホームページを見るだけでは、本当の残業時間や昇給の実績、人間関係といった「リアルな実態」を見抜くことは困難です。

手遅れになって心身をすり減らす前に、確実に損をしない転職活動を始める必要があります。
リハビリ職専門の転職エージェントであれば、「実際の平均残業時間」や「過去の賞与支給実績」「有給の取りやすさ」などを、職場から直接ヒアリングして正確に教えてくれるため、入職後のミスマッチを防ぎやすいです。

また、あなたのスキルや経験を客観的に評価し、業界の給与上昇トレンドに合わせた適切な給与交渉も代行してくれます。
「医療業界は給料が安い」という古いイメージを捨ててください。
まずはリハビリ職専門の転職サイトに登録し、国のデータが示すような「残業が少なく、給与がしっかり伸びる」優良な求人があなたの地域にどれくらいあるのか、情報収集から始めてみませんか?
あなたの市場価値を正しく評価し、家族との大切な時間を両立できる明るい未来へ、今すぐ一歩を踏み出してみましょう。

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