1年目の新人理学療法士が転職を考える3つの悩みと解消法

理学療法士の中には「1年目だけど辛くて転職したい…」と考えている人もたくさんいます。社会人1年目である新人理学療法士は、何かと悩むことが多いからです。

特に「給料・年収が安い」「体力的にきつい(疲れた)」「勉強が辛い」というのは、新人理学療法士に多い悩みになります。

そうした際に転職が頭に浮かんでも「1年未満で転職できるのだろうか…」「1年も働かずに転職したら履歴書に響くのではないだろうか…」と考えて行動できない人がほとんどです。

確かに1年の実務経験がないと応募できない求人は多いですし、短期間での離職は履歴書に悪影響を及ぼします。しかし我慢して体調を崩すくらいであれば、思い切って転職した方が良いです。

ただ1年目での転職は求人数が少なかったり、焦って慌てて転職先を決めてしまったりして、失敗しやすいのが現状です。そうならないようにするためにも、新人理学療法士が転職を成功させるポイントを知っておくことが大切になります。

そこで今回は「1年目の新人理学療法士が転職を考える3つの悩みと解消法」について解説します。

新人理学療法士が辞めたいと考える悩み

理学療法士1年目で新人の頃は、誰でも悩みが多い時期になります。初めての社会人で1日仕事をすることにも慣れていませんし、勉強しないといけないことが多いからです。

例えば、日中の業務自体で疲れているのに、仕事の後に先輩理学療法士から新人教育を受けたり、休日も勉強会に参加したりします。

こうしたバタバタ生活の中で、新人の頃は「病院を転職したい」と考える人も多いです。また、理学療法士を辞めたいと悩んでいる人もたくさんいます。新人理学療法士の悩みは主に以下の3つが挙げられます。

  • 給料、年収が低い
  • 体力的にきつい(疲れた)
  • 勉強が辛い

以下、それぞれについて解説します。

給料、年収が低い

理学療法士には給料、年収が低いと悩んでいる人が多いです。ただ理学療法士の初任給は他職種と変わりありません。医療業界も他の職種も、初任給はおおよそ月収20万です。以下は、2018年賃金構造基本統計調査にある産業別初任給の違いを記した表になります。

出典:2018年賃金構造基本統計調査

全体の平均が月20万6000円であり、医療・福祉業界は月20万1000円となっています。月収には5000円の違いしかありません。また医療・福祉業界の中でも介護職などと比較すると理学療法士の給料は高いので、他業種と比較して初任給は劣ってはいません。

ただ理学療法士の中には「給料が足りない…」と感じる人がたくさんいます。それは、医学書の購入や勉強会の参加にお金がかかるためです。

例えば、勉強するための医学書は1冊で5000円~1万円しますし、中には数万円する書籍もあります。医学書を定期的に購入していると、それだけで大きな出費になります。また勉強会に関しても、1日で1万円以上する講習会に参加することもあります。

当然県外の講習会であれば交通費や宿泊費もかかるため、さらに出費は大きくなるのです。他にも、専門学校や大学に借りた奨学金の返済で出費が増えている人もいます。

このように理学療法士の初任給は他職種と変わりがないものの、出費が大きいために給料が低いと感じて悩んでいる人が多い傾向にあります。

体力的にきつい(疲れた)

また理学療法士の仕事が思った以上の体力的に辛くて、理学療法士を辞めたいと考える人もいます。業務中は動きっぱなしであったり、業務後や休日に時間外業務があったりすることが肉体的な負担となるのです。

理学療法士の仕事は、患者さんに対するリハビリになります。リハビリ中はベッド上で患者さんの体を動かしてストレッチをしたり、一緒に外に歩き行ったりするなど、基本的に動いています。

また業務時間中は、昼休み以外は休憩がなく予約で埋まっている日が多いです。一人の患者さんが終わってもトイレに行く時間もなく、次の患者さんのリハビリに入ることもあります。

特に1年目で新人の頃は、学生で1日座って勉強していた状況から急に1日中動き回ることになります。しかも、業務終了後はカルテや書類作業を残って終わらせなければいけません。職場によってはイベントの手伝いで新人が駆り出されるところもあります。

そうなると、家には帰って寝るだけのような生活になってしまい、余裕がない日々を過ごすことになります。その結果、毎日「疲れた…」と感じて転職を考えるようになるのです。

このように、1年目の新人理学療法士には体力的にきついと感じる人もたくさんいます。

勉強が辛い

さらに、新人の頃は業務終了後に新人教育として勉強会が開催されます。1日動き回って疲れている状態から、夜遅くまで勉強会があるのです。

理学療法士の大学や専門学校では、リハビリに関する基本的な知識を学んで国家試験を受けます。当然、理学療法士として働いているということは国家試験も合格しており、最低限の知識は備えているということです。

しかし学校で習ったことと実際の現場で必要な知識は全く違うため、働き始めてからも勉強をしなければいけないのです。

私も新人理学療法士の頃は、患者さんのことについて毎日悩んでいました。いくら考えても、勉強してもリハビリが上手く進まないことも多かったです。仕事が終わった後も休日で他のことをしているときも、常に患者さんのことを考えていました。

実際、業務後の勉強会がないときも帰宅しては本を読んで勉強し、休みの日も院外で開催されている勉強会に参加して常に勉強する日々を過ごしていました。それでも患者さんに対する悩みは絶えず、勉強量も多くて辛かったのを覚えています。

こうした勉強の辛さが原因で辞めたいと考える理学療法士も多いのです。

理学療法士1年目で転職すると失敗するか?

新人理学療法士のときは以上に挙げたような悩みから、転職を考える人もたくさんいます。ただ、「1年以内での転職は失敗する…」と考えて転職をためらって働き続ける人が多いのも事実です。

それでは、本当に理学療法士1年目で転職すると失敗するのでしょうか?

実際のところ、理学療法士が1年も働かずに転職するとその後の転職で不利になります。短期間での離職自体が経営者に悪い印象を与えるだけでなく、理学療法士経験が1年未満という状態は募集要件を満たさない求人が多いためです。

例えば以下は、東京にある有料老人ホームの理学療法士求人になります。

求人の「経験・スキル」の欄に「実務経験1年以上」とあります。つまり、1年未満での転職者は応募できないということです。こうした求人は、入職してすぐに現場に出れるような即戦力を求めています。

そのため、1年経験をして仕事に慣れている人が応募の要件として提示されているのです。

さらに先に述べたように、1年未満で転職している人は「忍耐力が低くすぐ転職してしまう人材」と、マイナスなイメージをもたれてしまいます。これも実務経験1年以上という応募条件が付けられやすい理由の一つです。

このように1年以内の転職は、その後の転職で不利になるのも事実だといえます。

辛いなら転職した方が良い

ただ現状が本当に辛いのであれば、入職して1年未満であっても転職を考えた方が良いでしょう。無理に頑張って働き続けて体調を崩す方が問題であるからです。

例えば理学療法士の中には、業務の忙しさや勉強の辛さが原因で「うつ病」になってしまう人もいます。一度うつ病になると休職しないといけなくなる人も多いですし、休職しても体調が戻らない人もいます

そうなると理学療法士を続けるどころか、日常生活を送ることすら辛くなる可能性もあるのです。

職場での仕事が忙しくて本当にきついのであれば、転職して職場を変える方法が第一選択になります。潰れるまで頑張り続ける前に、転職でもっと良い職場へ移るのです。実際に、転職することで環境が変わって体力的にも気持ち的にも楽になる人はたくさんいます。

このように、いくら1年以内といっても体調を崩してしまうくらいであれば、早めに転職して新たな職場で働く方が良いケースも多いのです。

1年目の新人理学療法士でも転職求人はある

先に述べたように、理学療法士求人には実務経験を問われている求人が多い傾向にあります。ただ中には、理学療法士としての経験とは関係なく応募できる求人も存在します。つまり、1年以内の転職でも求人は見つかるのです。

例えば以下は、神奈川県にある総合病院の理学療法士求人になります。

この求人では「経験・スキル」の欄にあるように、理学療法士の免許さえあれば未経験、新卒、ブランクでも応募可能となっています。このような求人であれば、新人で1年以内の転職でも応募することができるのです。

経験を問わない求人は「とにかく人手が欲しい」といった状況であることが多い傾向にあります。そのため、理学療法士としての経験が浅い人でも募集しているのです。

もし就職して1年以内に転職を考えたときには、こうした求人を見つけて転職するようにしましょう。

新人理学療法士が転職で失敗しないコツ

ここまで述べたように、1年目での転職は今後の転職で不利ではあるけれども、求人がないわけではありません。また無理に頑張って体調を崩すと転職どころではなくなります。

ただ、今の職場を辞めたいからと慌てて転職するのは止めましょう。急いで勢いで転職してしまうと、同じような悩みを抱えてしまう職場へまた転職してしまう可能性が高いためです。そのため1年目で転職するときには、特に慎重に転職先を選ばなければいけません。

そこで最初は「なぜ転職したいのか?」という、転職したくなった理由を突き詰めるようにしましょう。入職して1年以内に転職したいと考えたときには、必ず何か理由があるはずです。

例えば、さっき挙げた「給料が安くて足りない」「体力的にきつい」「勉強が辛い」の3つは、新人理学療法士が転職を考える代表的な理由になります。

転職をする前には、こうした理由について深く考えることが大切です。何となく今の職場が嫌だからという理由で転職すると、結局同じ問題を繰り返す可能性が高いからです。

例えば勉強がきついと思って転職したのに、深く考えずに選んだ転職先が教育熱心な職場であるとまた同じ悩みを抱えることになります。教育熱心な職場だと、先輩理学療法士からのプレッシャーが強いためです。

その結果、同じように「勉強が辛い」という悩みから転職を考えることになります。

そうならないようにするためにも、まずはあなたが転職する理由を明確にするようにしましょう。悩みがあって転職を決意したときには、その問題が解消される職場へ転職することが必須となります。

慌てて転職しない

転職する理由を突き詰めた後も、急いで転職しないようにすることが大切です。慌てて転職すると、細かい条件を見逃してしまい失敗する可能性が高いからです。

例えば、給料が少ないという理由で転職を考えたとします。お金が理由であるため、求人探しは主に給料によって選ぶことになるはずです。そこで前職場よりも月収が5万円高い求人を見つけて、無事に転職しました。

ただ給料は良い職場であったものの、働いてみると残業が当たり前で休日数も少ない職場だったのです。

そうなると、お金の問題は解決しても次は「体力的にきつい」という新たな悩みが出てくることになります。給料だけで判断していたせいで、残業や休みの詳細を確認せずに転職して失敗するのです。

悩んでいるときは、目の前の悩みが解消される求人を見つけると、ついつい深く考えずに飛びついてしまいがちです。そうなると、ミスマッチを起こしてしまう可能性が高くなります。

こうした理由からも、どれだけ早く転職したくても慌てて行動しないようにしましょう。

転職のプロに手伝ってもらう

ただ、悩みがあって早く転職したいと考えているときには、冷静に考えて転職先を選ぶのは難しいです。また転職経験もないため、求人の見方や転職先の見極め方などもわからないのではないでしょうか。

転職経験がないと、時間をかけても良い転職先が見つからなかったり、理想的な転職先と出会っても採用されなかったりする可能性が高いです。そうした状況になると、結局焦って転職先を決めてしまい失敗してしまうことになります。

そのため1年目で転職をするときには、転職のプロである転職サイトのエージェントを頼ることをお勧めします。

転職サイトに登録すれば、転職経験が豊富な担当のエージェントが付きます。エージェントは、あなたの状況を聞いた上で希望に合った求人を紹介してくれるのです。またそれだけでなく、円満退職するためのポイントなどもアドバイスしてくれます。

あなたは求人探しに終われることも、退職方法についての悩みも減るのです。

こうした理由から、1年目の理学療法士で転職をするときには転職サイトを利用した方が圧倒的に転職で失敗しにくくなるのです。

1年目の理学療法士が転職で悩みを解消するには

理学療法士1年目は、どうしても悩みが絶えない時期になります。特に先に挙げた「給料が安い」「体力的に辛い」「勉強がきつい」という3つは、新人理学療法士が抱えやすい悩みです。

こうした悩みから、1年目で転職を考える理学療法士もたくさんいます。しかし1年未満の転職は求人が見つかりにくい上に、その後の転職にも悪影響を及ぼす可能性があるのです。

そうはいっても、悩みを抱えたまま我慢をするのは良くありません。体調を崩してしまっては、働くどころではなくなるためです。そのため求人が少なく今後の転職に影響があるといっても、転職をしてでも環境を変えた方が良いでしょう。

ただ悩みを抱えた状態で転職活動をすると、なかなか求人が見つからずに焦って転職先を決めてしまい失敗します。

そうしたことを避けるためにも、1年目で転職をするときには転職サイトを活用しましょう。転職のプロである転職エージェントを頼ることで、慌てることなく落ち着いて転職活動ができるようになります。

このように新人理学療法士として悩みを抱えているのであれば、以上の点を踏まえた上で転職して悩みを解消しましょう。



リハビリ関係者が転職を考えるとき、転職サイトを活用するとより自分の希望に沿う求人を見つけることができるようになります。自分一人では頑張っても1~2社へのアプローチであり、さらに労働条件や年収の交渉まで行うのは現実的ではありません。

一方で専門のコンサルタントに頼めば、100社ほどの求人から最適の条件を選択できるだけでなく、病院や施設を含め、その他企業との交渉まですべて行ってくれます。

ただ、転職サイトによって特徴が大きく異なります。例えば、電話だけの対応で素早さを重視する会社があれば、面接まで同行することで難しい案件への対応を得意としている会社もあります。他には、大手企業に強みを発揮する会社があれば、地方求人を多く保有している会社もあります。

これらを理解したうえで専門のコンサルタントを活用するようにしましょう。以下のページで転職サイトの特徴を解説しているため、それぞれの転職サイトの違いを学ぶことで、転職での失敗を防ぐことができます。


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