離職率の低い職場へ作業療法士(OT)が転職すべき理由

作業療法士(OT)の中には、転職する際に転職先の離職率などを気にしたことがない人も多いと思います。しかし、転職するときには、離職率は必ず意識するべきことだといえます。
離職率が高いところに転職すると、当然、あなたも早期に再転職する可能性が高まります。その結果、あなたは転職回数が増えることになります。そして転職回数が多くなると、あなたの今後に悪影響を与えることになります。
そこで今回は、「離職率の低い職場へ作業療法士が転職すべき理由」について述べます。

もくじ

作業療法士の転職理由

作業療法士は、営業や建築業などと比較すると転職回数が多い職種だといえます。それは、作業療法士の中には、さまざまな分野を経験したいと考えている人が少なくないため、1つの職場で数年働いて別の領域に関われる病院に移る人も多くいます
例えば、作業療法士の養成校卒業後に整形外科クリニックへ就職したとします。そして5年経験した後に、次は全く分野の違う脳卒中専門の病院へ転職するような人もいます。
こうして、さまざまな経験をすることで、作業療法士としてのスキルアップを図ります。
実際に作業療法士へ行った退職理由に関するアンケートでも、キャリアアップという理由が第2位に挙がっています。
同じアンケートでも、他職種ではキャリアアップという理由は第7位です。つまり、他職種と比較すると、作業療法士には、「何か目的を持って転職をする」というポジティブな考えで転職をする人が多いといえます
ただどのような理由であっても、転職回数が多いことは、あなたの仕事にとって悪影響となります。

離職率が低い職場を選ぶべき理由

作業療法士にはポジティブな理由で転職を行う人が少なくありません。ただ、その分他職種と比較すると転職回数は多くなりがちです。
また、いくらポジティブな転職が多いといっても、人間関係などが問題で転職する人も少なくはありません。実際のアンケート結果でも、退職理由の第1は「上司、経営者の仕事が気に入らなかった」、第4位が「同僚、先輩、後輩と上手くいかなかった」というように、人間関係が原因として挙がっています。
さらに第3位は「給料が低かった」、第5位は「労働時間、環境が気に入らなかった」というように、労働環境に関するネガティブな理由が挙がっています。
そして、離職率が高い職場では、このような人間関係や労働環境に関するネガティブな理由で離職する人が多いです。つまり、あなたもそのような職場へ転職すると、ネガティブな理由で早期に再転職を検討する可能性が高くなります。
その結果、あなたは転職回数が多くなります。
転職回数が増えると、将来的な転職活動に大きな影響を与えることになります。特に経営者は、3年以内の転職履歴が多い応募者ほど、採用に対して慎重になります
それは、「作業療法士は、3年以上同じ職場に勤めて、初めて病院に利益をもたらすようになる」ということが理由として挙げられます。これは、転職後1~2年目までのスタッフは、その人が生み出す利益よりも教育コストの方がかかってしまうためです。
そのため、病院側にとって入職したスタッフが3年以内に辞めることは、経営的にマイナスにしかなりません。
経営者はこのような理由から、3年以内の転職暦が多い人の採用には慎重になります。
つまり、離職率の高い職場に転職して、早期の転職を繰り返してしまうと、どんどん転職がしにくくなります。転職回数が多いと、履歴書による書類審査だけで不採用となってしまう可能性が高くなります。
そうしたことを避けるためにも、作業療法士(OT)は離職率が低い職場へ転職すべきだといえます。
今回述べたように、作業療法士が離職率の高い職場へ転職すると、転職回数を増やすことにつながりかねません。そして、転職回数の多さは、あなたの将来に悪影響を与える可能性があります。
そのため、作業療法士が転職する際の転職先には、離職率が低い職場を選択すべきだといえます。
ただ、そのような離職率といったような内部事情に関しては、インターネットやハローワークに載っている求人情報から読み取ることは難しいです。そして、いくら自分自身で調べてもわからないことがほとんどです。
そうした場合、作業療法士の転職サイトを活用することをお勧めします。転職サイトに登録すると、経験豊富なアドバイザーが、あなたの転職活動をサポートしてくれます。
そしてアドバイザーは、アドバイザー同士や病院のつながりから、離職率などの内部事情を把握している可能性もあります。
このような転職サイトの特徴を上手く利用することで、離職率の低い職場へ転職しやすくなります。
ぜひ作業療法士専門の転職サイトを活用して、転職を成功させるようにしてください。


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