女性が言語聴覚士(ST)として働くメリット・デメリット

 

理学療法士(PT)や作業療法士(OT)、言語聴覚士(ST)などのリハビリ職者の中でも、言語聴覚士の資格所有者には女性が多いです。

 

そして、女性が言語聴覚士として働く場合には、「周囲からの理解を得やすい」「女性の特徴が活かしやすい」というメリットがあります。ただその一方で、女性だからこそ起こりやすい悩みもあります。そのことを理解し、事前に気持ちの準備や対策を行っておくと、働き始めてからもスムーズに仕事を行うことができるようになります。

 

そこで今回は、言語聴覚士が働く際に苦労することについて述べます。

 

女性が言語聴覚士として働くメリット

言語聴覚士の資格所有者は、圧倒的に男性より女性の方が多いです。そのこともあって、女性の言語聴覚士にとっては働きやすい環境であることがほとんどです。

 

そこで以下に、女性が言語聴覚士として働くメリットについて記します。

 

周囲からの理解が得やすい

理学療法士や作業療法士、言語聴覚士などのリハビリ職者に限ったことではありませんが、働く女性であれば、結婚や出産、育児などのライフイベントを機に、働き方を変えようと考える人は少なくありません。

 

例えば、産休と育休を利用し、出産後も正社員として働く人もいますし、出産を機に一度退職し、パートとして再就職する人もいます。また、全く違う業界の仕事に転職する人もいます。これは、その人の考え方や、家族の状況などによって人それぞれです。

 

そして、このような状況の時に悩む女性は少なくありません。例えば、「産休はいつから入っていいのか」「再就職した時に迷惑をかけないか」など、さまざまなことを考えます。

 

この時、上司をはじめ、職場のスタッフが男性ばかりであると、そのような相談もしにくいです。また男性は、結婚や出産を機に退職したり転職したりすることはほとんどないため、そのような女性の気持ちを理解しにくいものです。

 

一方、資格所有者の大半が女性である言語聴覚士であれば、そのような心配をすることが少なくなります。悩んだ時は、そのような経験を持つ女性の上司や同僚に相談することができます。

 

また、特に出産、育児の場合は、急に仕事を休まなければいけないような状況になりやすいです。例えば、妊娠中の「つわり」や、産後では子供の急な体調不良など、どうしても仕事を休んだり早退したりすることもあります。

 

そのような場合でも、女性が多い言語聴覚士は理解が得やすい環境であるといえます。

 

このように、言語聴覚士は女性が多いゆえに、女性特有のイベントに対する周囲からの理解が得やすい職種だといえます。

 

女性の特徴が活かせる

また言語聴覚士という仕事は、女性の特徴が活かせる職種でもあります。

 

言語聴覚士は、脳梗塞などで言葉が出にくくなったり、飲み込みが悪くなったりするような患者さんに対してリハビリを行います。そのため、言語聴覚士が対応する患者さんには、脳血管障害を患った人が多いです。

 

そして、脳血管障害が起こると、多くの場合コミュニケーション能力が障害されます。

 

また、脳血管障害は急に発症します。つまり、脳卒中によって言語障害が起こると、患者さんは目が覚めたとたん「ついさっきまで普通に話せていたのに、いきなり言葉が出ない」といったような状況に陥ります。それは、想像以上にとても不安な状態です。

 

このような患者さんに対しては、言語聴覚士としての専門的な知識はもちろんのこと、観察力や想像力が必要になります。

 

脳血管障害の人だけではなく、リハビリを対象者全員にいえることですが、リハビリ職者は、患者さんの立場になって物事を考えることが重要です。

 

もちろん、完全に本人の気持ちを理解することは難しいです。しかし、リハビリを行う際は、できるだけ患者さんの心情を読み取ることが大切になります。そうでないと、患者さんのモチベーションを維持することができず、リハビリがスムーズに進行しません。

 

また、あまりにも患者さんの気持ちを考えていないような発言をすると、リハビリを拒否される可能性があります。

 

既に述べたように、言語聴覚士が主にリハビリを行う脳血管障害の患者さんには、急な身体の変化に現状を受け入れることができていない人が多くいます。そのため、特に言語聴覚士には、このような相手の気持ちを読むような観察力や想像力が必要になります。

 

そして、このような「細かいことに対する気遣い」や「優しさ」「包容力」「豊かな感受性」といったものは、女性が生まれつき持っている能力です。

 

こうしたことから、言語聴覚士の仕事は女性の特徴を活かせる仕事だといえます。

 

女性が言語聴覚士として働くデメリット

言語聴覚士には女性が多いため、女性として働きやすい職場が多くあります。また、女性が持つ特徴を活かせる仕事であるため、女性にとっては向いている職業だといえます。

 

その一方で、女性が多い職場環境や、女性であるからこそ苦労することも多々あります。こうしたことはデメリットというわけではありませんが、女性が言語聴覚士として働く上で注意すべきことを理解しておかないと、就職後に悩むことになりかねません。

 

そこで以下に、女性が言語聴覚士として働くデメリットについて記します。

 

身だしなみに気を使う

理学療法士や作業療法士、言語聴覚士などのリハビリ職者に限らず、社会人として「身だしなみ」を整えておくことは最低限のマナーとして必要なことです。

 

そして、特に女性は身だしなみに気を使う必要があります。全く化粧をせずに出勤することも問題ですし、あまりに濃い化粧も好ましくありません。また職種ごとに求められるものが違うため、注意しなければいけません。

 

例えば化粧品の販売を行う人であれば、ある程度しっかり化粧を行うことが求められます。一方で理学療法士や作業療法士、言語聴覚士などのリハビリ職者の場合、濃い化粧は避けるべきです。

 

このような化粧や髪型などの身だしなみに関することは、上司や同僚から指摘を受けることも少なくありません。そして、男性より女性の方がそのような身だしなみに関しては厳しい傾向にあります

 

言語聴覚士は、資格所有者の約8割が女性です。職場も女性がほとんどであり、身だしなみに関して同僚や上司から指摘されることが多いため常に気を使う必要があります。

 

化粧を行うことに慣れている人にとっては、そこまで気になることではありません。ただ、誰もが毎日時間をかけて身だしなみを整えているわけではありません。普段あまり化粧をしない人にとっては、このような環境は苦労するものだといえます。

 

意思疎通が困難な患者さんが多い

言語聴覚士がリハビリを行う患者さんには、脳血管障害を発症した人が多くいます。そして脳血管障害の中でも、特に言語聴覚士は失語症の患者さんと関わる機会が多くあります。

 

失語症の患者さんは、こちらが話している内容を理解したり、患者さん自身が伝えたい事を思うように表現したりすることが障害されています。そのため、意思疎通が難しいというケースが少なくありません。またそのような患者さんには、リハビリを拒否する人も多くいます。

 

言語聴覚士の言っていることがわからなかったり、自分の伝えたい事が伝わらなかったりするため、リハビリを行いたくないと思うことも無理はありません。

 

そして、初めはこのような患者さんに対して、どのように接したら良いのかに悩む人は多くいます。特に男性の患者さんの中には、女性のセラピストに対して暴言を吐いたり、暴力を振るったりするような人もいます。

 

例えば男性の言語聴覚士であれば、このように患者さんから暴力を振るわれるような事態になることは少ないです。また暴言や暴力があっても、あまり気にしない人が多いです。その一方で女性のセラピストであれば、そうした行為に深く傷つく人がたくさんいます。

 

そのような場合、すぐに諦めてリハビリを行わないことも問題ですし、リハビリを強制することも好ましくありません。

 

そのためそうした際には、まずは言語聴覚訓練などの難しいことは避けて、簡単な運動やストレッチなど、実際の言語聴覚士によるリハビリとは関係ないものを行うようにしましょう。そうすることで、徐々に患者さんもリハビリに対する意欲が高まり、その後のリハビリもスムーズに行いやすくなります。

 

今回述べたように、言語聴覚士として働く場合、女性が多いゆえに得られるメリットもありますが、逆に「想像以上に職場内で身だしなみに気を使う必要がある」というデメリットもあります。

 

また、患者さんと接する場合には、コミュニケーション能力が障害されている人がほとんどであるため、対応の仕方に苦労することも少なくありません。

 

言語聴覚士として働く際には、このような悩みが起こりやすいことを知っておくと、働き始めてから困ることが少なくなるはずです。



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