言語聴覚士として働く際に注意すること:リハビリ求人

リハビリ職者の中でも、言語聴覚士(ST)として働く場合、理学療法士(PT)や作業療法士(OT)とは、違った点で注意しなければいけないことがあります。そのことを知った上で仕事を行わないと、言語聴覚士として転職・就職した後に失敗することになりかねません。
そこで今回は、言語聴覚士として働く際に注意すべきことについて述べます。

患者さんとの接し方に注意が必要

言語聴覚士の場合、患者さんとの接し方も、理学療法士や作業療法士以上に注意する必要があります。それは、言語聴覚士の対象となる患者さんにおける「疾患の特徴」に理由があります。
言語聴覚士の対象となる患者さんには、脳血管障害の人が多いです。そのため、リハビリを行っても、どうしても後遺症が残ってしまうことがほとんどです。
しかし、患者さんやその家族の人の中には、「リハビリを行うことで完全に治る」と考えている人もいます。そのような場合に、言語聴覚士は、専門家として現状や今後の予後に対して説明を行わなければなりません
その時に、「完全に治ることはありません」や「リハビリでは限界があります」など、初めからネガティブな発言をすることは問題です。
確かに、後遺症は残る場合がほとんどですし、リハビリによる回復にも限界があります。ただ、患者さんや家族の希望を砕くような発言をしては、モチベーションを下げることになり、リハビリの進行にも影響してきます。
そのような場合は、「後遺症は残るかもしれませんが、できる限りリハビリして改善するようにしましょう」や「まずは〇〇という目標を目指して、少しずつできることを増やしていきましょう」など、前向きな発言を行うことが大切です。
特に言語聴覚士が対応する患者さんには、脳血管障害を患っている人が多いため、強い不安を持っている人がほとんどです。
脳血管障害は、前兆なく発症することがほとんどです。そして、気付いた時には、言葉が思うように出なかったり、手足が上手く動かさなかったりといったような状態になっています。そのため、「何が起こったのか?」「今後どうなるのだろうか?」といった多くの不安が頭に浮かびます。
このような理由から、脳血管障害の患者さんや家族の方とのコミュニケーションには、特に注意しなければいけません。

患者さんへの触れ方に注意が必要

先ほども述べたように、言語聴覚士のリハビリ対象となる症状は、口や喉、首周りなど、顔面に近い場所に現れます。一方、理学療法士や作業療法士の場合、膝や股関節、手など、顔から離れた部位に対して治療を行うことが多いです。
そして、言語聴覚士は顔面筋や喉周りなどに対してマッサージなどを行うこともあります。
ただ、喉や首、肩などの顔面周りを他人から触られることは、相当慣れないと抵抗を感じる人がほとんどです。一度体験してみるとわかりますが、顔に近付かれるだけで、緊張したり、何か違和感となったりすると思います。
そのため、特に言語聴覚士は、患者さんへの触れ方や、患者さんとの距離に注意しなければいけません。
「手は冷たくないだろうか」「刺激が強すぎないだろうか」「顔の距離は近すぎないだろうか」など、さまざまなことを考慮しながら治療を行う必要があります。そのような気づかい一つで、リハビリの効果が大きく変わります。
このように、言語聴覚士は、特に患者さんへの触れ方などを意識することが大切になります。
今回述べたように、言語聴覚士として働く場合は、理学療法士や作業療法士などの、他のリハビリ関連職と比べても、特に患者さんの対応には注意する必要があります。
現在言語聴覚士として働いている人も、今後言語聴覚士になろうと考えている人も、以上のような注意点だけは頭に入れておくようにしましょう。このことを意識するだけで、失敗しないようになるだけでなく、患者さんのリハビリをスムーズに進めることにもつながります。



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