言語聴覚士(ST)が残業なしで定時に帰宅できる転職先とは

言語聴覚士(ST)の中には、残業なしで定時に帰宅できる職場へ転職したいと考える人も少なくありません。
特に、言語聴覚士の資格所有者は女性が大半を占めているため、夫や子供といったように家庭を持つ女性も少なくありません。そのような場合、毎日残業があるような職場であれば、帰宅が遅くなり家事に支障がでます。
ただ、言語聴覚士の求人において「残業なし」という条件が明記してある求人は多くありません。たとえ残業なしと書かれていたとしても、実際に働いてみると、「ほぼ毎日残業しなければならない職場だった」というケースもあります。そのため、求人情報からでは、残業の有無を正確に読み取ることは難しいといえます。
そのような場合に、「残業なく定時で帰宅できる職場の特徴」を理解しておくと、転職先の選択が楽になります。
そこで今回は、「言語聴覚士が残業なく定時で帰宅できる転職先の特徴」について述べます。

もくじ

公務員として働くことができる職場

言語聴覚士でも、国立や県立、市立の病院、保健所、保険センターなどへ転職すると、公務員としての扱いを受けることができます。
このように公務員に準ずる扱いを受けることができるような職場には、残業なく定時に帰宅できるようなところが多いです。さらに、土日祝日休みといったように、休日も充実していることがほとんどです。
また、公務員としての働くことができる職場の多くは、産休や育休、子育て支援制度など、女性が働きやすいような制度が整っています。
そのため、公務員として働くことができる職場は女性が多い言語聴覚士にはとても人気が高い転職先になります。

リハビリスタッフ数が少ない職場

言語聴覚士の転職先には、デイサービスなどのリハビリスタッフが1~2人しかいないようなところから、リハビリ病院のようなPOSTスタッフが100人を超えるような大所帯の病院までさまざまな規模の職場があります。
そのような中で、リハビリスタッフが数人であるところは、比較的早く帰宅することができます。
それに対してリハビリスタッフの数が多い職場では、いくつかの理由で帰宅時間が遅くなる傾向にあります。
例えば、リハビリスタッフ数が多いような病院では、言語聴覚士、理学療法士、作業療法士の合同のミーティングや勉強会、症例検討会などが頻繁に行われる可能性があります。また、毎年たくさんの新人スタッフが入職してくるため、その人たちの指導を行なう必要もあります。
そうなると、どうしても帰宅が遅くなることが多くなります。
一方でリハビリスタッフ数が少ない職場であれば、勉強会や新人の教育などを行なう機会が少なくなるため、残業なく定時で帰宅できる日が多くなります。
このように、リハビリスタッフ数が少ない職場には、残業なく定時で帰宅できるところが多い傾向にあります。

子供を対象とする職場

言語聴覚士の転職先には、「ことばの教室」や「特別支援学校」といったような教育機関があります。
このような教育機関では、先天的に障害を抱えている子供たちを対象にリハビリや教育を行ないます。そして、基本的に子供の帰宅が遅くなることはないため、このように子供に対してリハビリを行なうようなところは、言語聴覚士も残業なく定時で帰宅しやすい職場だといえます
ただ注意しなければいけないことは、この中でも特別支援学校で教員として働く場合には、言語聴覚士の資格だけではなく「特別支援学校教員」の資格が必要になります。
特別支援学校教員の資格がないと、特別支援学校の教員として働くことができないため、必ず覚えておくようにしましょう。

営業時間後すぐに電気が消えている職場

言語聴覚士が勤める病院や施設には、毎日夜遅くまで電気がついているようなところもあります。また、そのようなところでは、夜遅くまで人が出入りしていたり、営業時間が終了しているのに人気(ひとけ)が残っていたりします。
このように、いつも夜遅くまで電気がついているようなところは、常に誰かが残業している職場である可能性が高いといえます。
例えば、先ほど述べたように業務後に勉強会やミーティングを頻繁に行うような職場であれば、夜遅くまで電気がついていることが多くなります。
確かに、経営者や管理職者だけが残って仕事をしている職場も、遅くまで照明が付いています。そのようなことであれば、自分には関係ないと考える人も多いと思います。
しかし、遅くまで残って仕事をしているのが一部の人であっても、「残業が当たり前」という雰囲気を少しでも作ってしまうと、そのうち他の人も残業を当たり前のように行い始める可能性が高いといえます。
そうなると、最初は一部の管理職者だけの残業であったのが、だんだん職場全体として残業が多い状態になってしまいます
一方で、病院や施設の営業時間が終了した後は、速やかに照明が落ちて暗くなっているようなところでは、全ての職員が早く帰宅しています。つまり、残業している人が誰もいないといえます。
そうした職場であれば、言語聴覚士も「残業なく定時に帰宅できる可能性が高い」といえます。
そのため、言語聴覚士が残業なく定時で帰宅できるような職場へ転職したい場合は、実際に現場へ行って、「いつも遅くまで照明が付いていないかどうか」ということを確認することも1つの有効な手段だといえます。
今回述べたように、言語聴覚士が残業なく定時で帰宅できる職場には、「公務員として働ける職場」「スタッフ数が少ない職場」「子供を対象とする職場」という特徴があります。
しかし、このような残業が少ない職場は人気が高いため、簡単に求人情報を見つけることができません。
そのような場合には、言語聴覚士専門の転職サイトを上手く活用することをお勧めします。転職サイトに登録すると、アドバイザーが担当として付き、あなたの転職活動をサポートしてくれます。
転職サイトは、インターネット上などに載っていないような「非公開求人」をたくさん抱えています。そのため、あなたが希望するような「残業なく定時で帰宅できる」という条件を満たした求人も見つかりやすくなります。
このような転職サイトの特徴を上手く活用することで、あなたの希望に合った転職先を見つけましょう。


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