リハビリ職の管理人による転職体験記

rehabilitenshoku

 

リハビリ関係の職種としては理学療法士(PT)、作業療法士(OT)、言語聴覚士(ST)が知られています。こうした職種の人が転職をするとき、実際にどのような過程をたどるのか分からないことが多いです。

 

そこで、私が実際に行った転職体験記を記します。リハビリ職である理学療法士として、私は自力で転職活動を行ったことがあれば、転職サイトを活用したことがあります。そのときの様子を含めて、詳細に伝えるようにします。

 

最初の整形外科クリニックでの職場

私が初めに就職した職場は、整形外科のクリニックでした。学生の頃は、介護保険施設や維持期の病院などに就職し、他の病院で「今以上の回復を諦められたような人たちの機能改善を行いたい」と考えていました。

 

そのようなとき、変形性関節症など、骨折や外傷などの明らかな原因がなく、慢性的に発症するような疾患を深く考えることが大切だと学生ながらに思うようになりました。

 

慢性疾患を知ることで、「体に障害が起こるプロセスが見えてくるのではないか」「障害が発生するプロセスを知ることで、多くの人の体の不調を解消することができるのではないか」と当時は考えていたのです。

 

そこで、そのことを学ぶのには、整形外科のクリニックが一番適していると考えて、卒業後は広島にある有名な整形外科のクリニックに就職しました。

 

最初の就職は学校の先生から紹介であったため、何の問題もなく決まりました。

 

初めの職場は、地元で有名な整形外科クリニックであり、県内だけでも5つのクリニックを展開するほどのグループでした。そして、各施設に理学療法士だけで10〜20人ほど在籍し、その他にトレーナーなどもいました。

 

また、県内の高校や大学、社会人チーム、プロチームなどと契約をし、トレーナーを派遣しているような職場でした。

 

スタッフのほとんどは、トレーナー活動を行い、休みの日は契約しているチームへ帯同するというような生活を送っていました。

 

そのような職場ですので、一緒に入職した人達はトレーナー活動を行いたいと考えている人がほとんどでした。その中で私は、スポーツには興味がなく、「慢性疾患の障害プロセスを理解するために入職した」という変わった新人だったと思います。

 

しかし、特にそのことで問題が起こることもなく、スタッフとも仲良く過ごすことができました。

 

その一方で、仕事はとても忙しいものでした。最初の就職先であるため、これが普通だと思っていましたが、それでも毎日がバタバタしていました。

 

常に動き回っており、「患者さんの対応を行いながら物理療法を手伝う」、「1人の患者さんに運動を指導・実施してもらっている間に、他の患者さんの治療を行う」などは日常茶飯事でした。あまりの患者さんの多さに、患者さんの診察待ちが2時間半というのも普通でした。

 

最初は、仕事の忙しさに圧倒されて、落ち着いて患者さんに対応することができていませんでした。

 

そのためか、就職して1年くらいは、患者さんの対応に関して悩みすぎることが多くありました。このときは、「理学療法士を辞めようかな」と何回も考えていたのを覚えています。しかし、時間が経って仕事にも慣れ、勉強をする余裕も出てきた頃に、そのような不安は小さくなりました。

 

結婚、そして妻の妊娠という転機

そうしているうちに、今度はまた別の不安が出てきました。それは、入職して2年が経過し、結婚してから起こったことです。

 

結婚するまでは、自分のことばかり考えて生活をしていたため、あまりお金に困ることはありませんでした。好きな車を買うことはできませんでしたが、就職した目的である「障害が起こるプロセス」を学ぶために、さまざまな勉強会に参加することができました。

 

理学療法士が勉強するためには、かなりのお金がかかります。私も、講習会費と交通費、宿泊費を合わせると、1回にかかる費用が10万円を超えることが頻繁にありました。

 

それでも、結婚もしておらず1人であったため、そのような講習会にも好きなだけ参加できていました。そのおかげで本来の目的であった「障害が起こるプロセス」についても、ある程度は学ぶことができました。

 

しかし、結婚をすると、そのような生活は送れないようになりました。

 

妻は半日のパート勤務であり、収入は私の半分程度です。そのとき、改めて自分の給料を考えてみると、1人で家族を養っていけるような年収ではありませんでした。

 

それでも、講習会などの参加を抑えて、節約した生活を送ることで何とか普段の生活は問題なく過ごすことができました。そうは言っても、勉強することに使えるお金が無くなったことで、私は不安と不満を持った状態で生活していたというのが実情です。

 

そのような生活が1年ほど続いた後、また転機を迎えました。それは、妻の妊娠です。

 

妊娠した妻はツワリがひどく、さらに切迫早産でした。そのため、仕事も早々に辞めなければなりませんでした。

 

また、今後、家族が1人増えるということは、今まで以上に生活にお金がかかるようになります。到底、今の職場の給料では生活するイメージがわきませんでした。そのとき、私は転職という方法を考えました。

 

苦労した転職活動

そこから、私の転職活動が始まりました。条件は、「1人の働きで家族3人が生活できるような給料」、「家族と過ごすための休み」の2つでした。要は、年収アップと適度な休みです。

 

しかし、実際に求人を探し始めて気づいたことがあります。それは、そのような好条件の求人は、ほとんどないということです。給料が高いところは休みが少なく、残業時間も多いです。逆に休日が充実しているところは、収入が悪いというのが普通でした。

 

その中でも、生活するために、まずは給料の条件が良いところに応募しました。

 

そのときは、とにかく仕事を探すことで精一杯で、履歴書や面接のことなどは何も考えていませんでした。

 

実際に、履歴書は見本を参考にして書く程度で、履歴書に載せる写真も、人から借りたネクタイをつけてスピード写真で撮影するような状態でした。面接のことは何も考えずに、「どうにかなるだろう」と考えていました。

 

また、生活のことしか考えていなかったため、希望先への見学などを行うことなく、求人情報だけで応募先を決めていました。

 

そのような状態で求人が出ている給料の条件が良い職場を見つけ、その病院に履歴書を送付しました。その時は、正直な気持ちとして、「求人が出ているから落ちることはないだろう」と容易に考えていました。

 

しかし、履歴書を送付しても一向に連絡がなかったため、痺れを切らして私から電話をかけました。そして、返ってきた返事が「あぁ〜、先ほど送りましたからそちらを確認してください」との一言で、ガチャっと電話を切られました。

 

翌日、選考結果の書類が届きました。結果は当然のように不採用です

 

このときは、「なぜ?」という疑問と、どこにもぶつけることができないような怒りが沸いてきたことを今でも覚えています。

 

しかしその後、冷静になって考えてみると、不採用になったのは、当然だったことに気づきます。

 

 ・履歴書の内容がいい加減だった
 ・写真撮影の格好、張り方が適当だった
 ・情報収集、現場見学することなく求人情報だけで判断した
 ・誰にも相談せずに決めた

 

最初の転職活動時において、以上のような問題点が考えられました。そして、これらの反省を活かし、次の転職活動を再開しました。

 

キャリアアドバイザーの活用による転職

そのようなとき、医療者の中で薬剤師の方と飲む機会がありました。お酒が入ると自然に仲良くなるものですが、私の事情を話すと、どうやらその薬剤師も転職をしていることがわかりました。

 

そこで詳しく話を聞いていくと、転職サイトを活用して条件の良い薬局へ転職し、「年収アップ」と「休日の確保」の両方を実現したと教えてくれました。

 

薬剤師の業界では、転職時に多くの人が転職サイトに在籍するプロのキャリアアドバイザーを活用するようです。

 

自分だけの力で転職するとなると、給与体系や労働環境などの知識がない状態からアプローチする必要があります。どの就職先が優れているのか分からないため、アドバイザーの力を借りて転職するようです。

 

また、医療機関の経営者に対して、「年収アップの要求」や「労働条件の交渉(休みの確保、勤務時間)」などの交渉を自らするのは現実的ではありません。そこで、これらについてもキャリアアドバイザーがすべて交渉してくれると話してくれました

 

そのため、その薬剤師は年収アップと休日の確保の両方を転職によって手にすることができたようです。

 

このとき、転職成功の秘訣は複数サイトを活用することにあることも教えてもらいました。同じ社内に売れる営業マンとダメ営業マンがいるのと同じように、転職サイトに在籍するアドバイザーの質はどうしても違ってくるからです。

 

良いアドバイザーに当たればいいですが、相性の悪いキャリアアドバイザーが担当になると転職で失敗する確率が高くなります。こうしたリスクを減らすため、ほとんどの人が複数の転職サイトを活用するようです。

 

そこで私は、理学療法士(PT)、作業療法士(OT)、言語聴覚士(ST)も同じように専門の転職サイトが存在し、キャリアアドバイザーに相談できないかと考えました。

 

そうして探してみると、リハビリを専門にしている転職サイトをいくつか発見できました。最初は登録に不安でしたが、「最悪断ればいい」と考えて3社以上に登録することにしました。

 

すると、次の日には転職サイトのキャリアアドバイザーから電話がかかってきました。「メールだけでは伝わらないことが多いため、実際に電話で話すことで希望する条件や考えていること、さらにはなぜ転職したいのかを細かくヒアリングしたい」とのことです。

 

そこで私は、これまでの経緯や妻の妊娠、希望する年収額、さらには休日に関してすべて飾らずに話しました。そうして何度かやり取りをすると、いくつか求人先を提示してくれました。

 

転職サイトによって高収入に強かったり、大きい医療機関の案件をもっていたりと特色が異なります。ただ、いずれの会社も自分で探していたときよりも良い条件の求人を提示してくれており、このときはさすがに「早く転職支援サービスを活用していればよかった」と反省しました。

 

その中で気になる求人をいくつかピックアップした後、前回の反省を活かして「職場見学をさせてもらえないか」とキャリアアドバイザーに打診しました。

 

これについては快諾してくれ、アドバイザーがすべての日程調節を行ってくれました。当時は多忙極めるクリニックで働いていたため、キャリアアドバイザーの方が日程調節を含めてすべて代行してくれるのがとても助かったのを今でも覚えています。

 

職場見学から面接、さらには転職成功まで

そうして職場見学を行いましたが、「最初の職場と同じように、慢性疾患の患者さんに対してリハビリを行いたい」「しかし、以前のようにバタバタした職場では帰りが遅くなる」という2つ理由から、数人の理学療法士が在籍する個人経営の療養型の医療機関、リハビリに特化したデイサービス、さらには整形外科クリニックを見学させてもらいました。

 

このときの見学では、場所によって対応が大きく異なりました。

 

療養型の医療機関では、受付で「〇〇時に理学療法士の△△さんと約束をしているものです」と伝えた後、数十分経過した後、担当のスタッフが来られました。

 

そして、そのまま施設内を一緒に見学しました。そこで話をしながら回ったのですが、その時にいくつかのことを聞かれました。それは、以下のような内容でした。

 

 ・今はどのような職場に勤めているのか?
 ・卒業した学校はどこであるか?
 ・この施設をどのようにして知ったのか?

 

以上のようなことに加えて、理学療法の技術に関する話をしながら見学を行いました。その医療機関の雰囲気はゆっくりしており、話を聞くと、「残業はほとんどなく、早く帰ることができますよ」とのことでした。そして、30分くらい施設内を回った後、お礼を述べて帰りました。

 

一方、リハビリに特化したデイサービスでは、受付はなく、入口を入ってすぐ近くにいた介護スタッフに声をかけました。そうすると、すぐに奥から理学療法士の人が出て来られ、挨拶をしました。

 

デイサービスは医療機関と違い、規模が大きくないため、入口から施設内全てを見渡すことができるようなところでした。リハビリに特化しているところだけあって、運動器具も豊富に揃っており、多くの利用者さんが機械を使って運動をされていました。

 

そのような施設内を一緒に歩いて回り、ここでも以下のようなことを聞かれました。

 

 ・今はどのような職場に勤めているのか?
 ・卒業した学校はどこであるか?
 ・このデイサービスをどのようにして知ったのか?

 

前回、見学させてもらった療養型の医療機関と、ほとんど同じことを聞かれました。そのため、施設見学者に対して質問する内容は、だいたい決まっているのだと考えました。

 

そして、そのデイサービスは活気にあふれており、スタッフの声が飛び交っていました。

 

確かに明るい職場で、利用者さんもみんな笑顔で楽しそうでしたが、正直なところ、私には合わないと感じました。

 

それは、私自身が患者さんと1対1で、集中した環境で施術を行いたいと考えていたからです。デイサービスでは、大勢の利用者さんがおられるため、どうしても周りの声が気になります。今まではデイサービスで働いたことがなかったため、見学して初めて気づきました。

 

これも、現場を見学したことによって得られた情報です。もし求人情報だけで選んでいたら、入職後に後悔することになるところでした。この時に、実際に職場を見に行く大切さを痛感しました。

 

このときは20分程度見学させてもらった後、お礼を述べてデイサービスを後にしました。

 

1週間後、紹介された最後の施設である、個人経営の整形外科クリニックを訪れました。そこでは、受付で「〇〇時に理学療法士の△△さんと約束をしているものです」と伝えた後、担当のスタッフがすぐに来られました。その後、小さな事務室に通され、以下のようなことを聞かれました。

 

 ・今はどのようなところに勤務しているのか?
 ・経験は何年目であるのか?
 ・この職場はどのようにして見つけたのか?

 

そして、少し話をした後に、施設内を一緒に見学しました。そこは、小人数で、ゆっくりした雰囲気のリハビリ室でした。リハビリの受付スタッフも愛想が良く、施術中の理学療法士も笑顔で対応してくれました。

 

また、バタバタしていないため、理学療法士は施術だけに集中できているようでした。

 

見学しながら話を伺ったところ、「みんな優しく、仕事が行いやすい環境ですよ」「残業もほとんどなく、休みも多いため家族と過ごす時間を作れますよ」ということを聞きました。

 

実際に見学をしているときは、「施術に集中できそう」「スタッフの対応も和やか」と感じ、とても良い印象を受けました。

 

見学後は、再び事務室で話をしました。その時は、以下のようなことを聞かれました。

 

 ・施設に対してどう感じたのか?
 ・この職場で働きたいと思ったか?
 ・就職するとしたらいつから勤務できるのか?
 ・望む条件は何かあるか?

 

そして驚いたことに、その場で「実際に就職する気があるのであれば、採用する」という話をされました。見学した雰囲気はとても良く、キャリアアドバイザーのおかげで条件も満たした職場でしたので、すぐに「ぜひ働かせて下さい」と返事をしました。

 

その結果、無事に新たな転職希望先に就職することができました。就職先である整形外科クリニックでは、家族3人が生活できる給料の額であり、以前の年収320万円から新たな職場では年収400万円になりました。

 

また、休みも週休2日です。さらには年末年始に休みがあり、残業もほとんどないという、私の希望通りの条件が揃った職場でした。

 

そのおかげで、私1人の給料で生活が成り立ち、家族との時間も十分にとることができるようになりました。

 

転職活動で学んだこと

私は初めての転職活動で失敗し、さまざまなことを学びました。いま考えると、私が犯したミスは、多くの人が転職で上手くいかない原因のほとんどを満たしていました。そのため、この経験を共有することで、多くのリハビリ関係者の転職に役立つと考え、この転職サイトを立ち上げました。

 

私が最初の転職における失敗で学んだことを、以下にまとめます。

 

 ・転職は今後の人生を左右するため慎重に行う
 ・転職する際は、転職に必要な知識を学ばなければならない
 ・転職する際は、必ず現場見学を行う
 ・1人で悩んで転職先を決めない
 ・プロのキャリアアドバイザーの手を借りる

 

私の経験から、以上のことに注意すると、転職に失敗することはほとんどなくなるのではないかと考えています。

 

このサイトによって、訪れたリハビリ関係者のより良い転職につながればと思います。そして、プロのキャリアアドバイザーを活用しながら、素晴らしい転職を実現してくだされば幸いです。

 

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