耳鼻咽喉科の言語聴覚士(ST)求人・転職情報の見つけ方

 

言語聴覚士(ST)として活躍することができる職場の1つに「耳鼻咽喉科」があります。言語聴覚士の多くは、病院や介護保険施設などに勤めていますが、中には耳鼻咽喉科で働いている人もいます。

 

ただ、病院の経営的な問題や言語聴覚士の職務対象者となる症例の少なさもあって、耳鼻咽喉科で働く言語聴覚士は少ないです。

 

そうした中で、耳鼻咽喉科へ転職するためには、適切な求人の見つけ方を知っておくことが大切です。効率的な求人の探し方を理解しておけば、全国でも求人数が限られている耳鼻咽喉科へ転職できる可能性は高くなります。

 

そこで今回は、「耳鼻咽喉科の言語聴覚士(ST)求人・転職情報の見つけ方」について解説します。

 

耳鼻咽喉科の求人が少ない理由

言語聴覚士における求人の中でも、耳鼻咽喉科の求人はかなり限られています。

 

例えばある求人サイトでは、「病院」というキーワードでは400以上の求人が出ているのに対して、「耳鼻咽喉科」では50件前後しかありません。こうした傾向は、どのような求人情報媒体であっても見られます。

 

このように、耳鼻咽喉科における言語聴覚士の求人数が少ない理由は、主に「経営的に収支が合わない」「言語聴覚士の職務対象となる症例がいない」「求人をしても言語聴覚士がすぐに見つからない」の3つです。これは、平成27年度に日本耳鼻咽喉科学会によって行われた調査によって明らかになったものです。

 

耳鼻咽喉科で言語聴覚士が関わって算定できる診療報酬には、自覚的聴力検査や補聴器適合検査といったような、検査に対するものがほとんどです。

 

具体的に耳鼻咽喉科では、以下のような検査を行うことで、診療報酬を請求することができます。

 

耳鼻咽喉科学的検査 

・自覚的聴力検査
・補聴器適合検査
・他覚的聴力検査、または行動観察による検査

音声言語医学的検査

・喉頭ストロボスコピー
・音響分析
・音響機能検査

臨床心理・神経心理検査

・発達および知能検査
・人格検査
・その他の心理検査

 

ただ、基本的に言語聴覚士が検査料を請求することはできません。あくまで補助として手伝うだけであり、「言語聴覚士が在籍しているから請求できる」というものではありません。

 

つまり、言語聴覚士がいなくても、こうした検査に関する報酬は請求することができます。

 

そのため、耳鼻咽喉科において言語聴覚士がいなければ請求できない診療報酬はほとんど無いといえます。こうしたことから、基本的には耳鼻咽喉科で言語聴覚士を雇用する場合には、患者さんに対するサービスの質を向上が目的となり、直接的な利益の増収にはなりにくいです

 

以上のような理由で、耳鼻咽喉科における言語聴覚士の雇用は「収支が合わない」といわれています。

 

また、患者さんの症状に対して言語聴覚士の必要性を感じていなかったり、言語聴覚士を雇いたくて求人を出しても応募がなかなか無いと思っている医師も多くいます。

 

こうした現状から、耳鼻咽喉科の言語聴覚士求人は少なくなっています。

 

耳鼻咽喉科で働くメリット

耳鼻咽喉科の言語聴覚士求人は、全国でも数が限られています。ただ、そうした中で言語聴覚士として耳鼻咽喉科へ転職することにはメリットがあります。それは、「他の言語聴覚士と差別化が図れる」ということです。

 

言語聴覚士の多くは、脳血管障害や廃用症候群によって生じた摂食・嚥下障害を持つ人に対して言語聴覚療法を行っています。そのため、そうした食べることや飲み込むことに関しては、解剖学や生理学、運動学などの知識が豊富です。その一方で、聴覚障害などに詳しい言語聴覚士は少ないです。

 

このような現状から、耳鼻咽喉科に勤めるだけで、他の言語聴覚士とは違った強みを持つことができるといえます。

 

また、耳鼻咽喉科での言語聴覚療法というと、「聞く」ということに対する治療をイメージする人が多いです。しかし実際には、聴覚障害だけでなく「発声障害」という声を出すことへのアプローチを行います。

 

例えば、「声が出やすくするためにはどこの筋肉が働けばよいか?」「どういった姿勢を取ると発声しやすくなるか?」といったことを考えて治療を行います。つまり、ただ声を出す練習をするだけではなく、「その人に合った声を出しやすくする方法」を見つけて治療、アドバイスします。

 

そして、そうした発声に関する知識や技術は、あなたの言語聴覚士としての働き方を広げることにつながります。

 

具体的には、アナウンサーや歌手といった声を出すことが仕事の人に対して、言語聴覚士としてアドバイスしたり、講習会を開いたりすることができます。また、そのようなプロの人だけではなく、「カラオケが上手くなりたい」という人からのニーズもあるかもしれません。

 

このように、言語聴覚士が耳鼻咽喉科で聴覚障害や発声障害について詳しくなると、「将来的な働き方の幅を広げることにつながる」というメリットがあります。

 

耳鼻咽喉科の求人情報の見つけ方

言語聴覚士が耳鼻咽喉科へ転職することで、「他の言語聴覚士との差別化が図れ、将来的にさまざまな働き方ができるようになる」というメリットがあります。しかし既に述べたように、言語聴覚士の求人は全国でも限られているのが現状です。

 

そうした中で、耳鼻咽喉科の求人を見つけるためには、言語聴覚士専門の転職サイトを活用することをお勧めします。

 

そして、転職サイトの中でも、「マイナビ医療介護」と「MEDFiT」「PTOT人材バンク」の3つは、特に耳鼻咽喉科の求人を扱っているサイトです。ただ、耳鼻咽喉科の求人を多く持っているといっても、それぞれが抱えている求人数は限られています。

 

そのため、効率的かつ早く耳鼻咽喉科の求人を見つけるためには、3つ全ての転職サイトへ登録するようにしてください。そうすることで、それぞれのサイトが持つ求人情報を全て紹介してもらうことができるため、多くの求人を手に入れることができます。

 

ただ、マイナビ医療介護に関しては、対応地域が限られています。これらのサイトの中でも最も耳鼻咽喉科の求人を多く持っているマイナビですが、対象地域外であれば求人を紹介してもらうことはできません。

 

こうしたことから、以下に記す地域以外の人は、マイナビ医療介護には登録しないように注意してください。

 

「マイナビ医療介護のお仕事」の対応地域

東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、群馬県、栃木県、茨城県、岐阜県、静岡県、愛知県、京都府、大阪府、兵庫県

 

マイナビ医療介護の対応地域だけには注意して転職サイトを活用すると、耳鼻咽喉科の求人が見つかりやすくなります。

 

今回述べたように、耳鼻咽喉科の言語聴覚士求人は、全国でもかなり数が限られています。ただ、耳鼻咽喉科で働くことは、言語聴覚士としてのスキルアップにつながり、あなたの将来における可能性を広げることになります。

 

耳鼻咽喉科への転職を考えている人は、ぜひ転職サイトを上手く活用して転職を成功させるようにしてください。

 

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