転職するPT・OT・STの各年代別における面接のポイント

理学療法士(PT)や作業療法士(OT)、言語聴覚士(ST)などのリハビリ職者に限らず、就職や転職において面接試験は必須になります。

 

一般的には、履歴書による書類審査を通過した後、面接審査で選考に合格することで晴れて内定になります。そのため、面接を上手く行うことは転職活動において欠かせないことだといえます。

 

また面接では、年代ごとに評価されるポイントが異なっています。そのことを理解した上で面接に臨むと、面接での評価をより高めることができるようになります。

 

そこで今回は、「転職するPT・OT・STの各年代別における面接のポイント」について解説します。

 

20代転職者における面接のポイント

企業(病院、施設)は、20代の転職者に対して、「素直さ」や「主体性」を求めています。また、他の職場を経験している転職者に対しては、基本的なビジネスマナーを身に付けていることを要求します。

 

そこで以下に、20代転職者における面接のポイントを記します。

 

ビジネス感覚や柔軟性をアピールする

PT・OT・STにおける20代の転職者には、面接における自己アピールが「若さを売りに頑張ります」「やる気だけはあります」といったように、精神論に偏りがちな人が多いです。しかし。このようなアピールは、面接担当者にとっては評価するポイントにはなりません。

 

特に転職の場合は、いくら20代といっても新卒者とは一味違った面接トークを行う必要があります。

 

20代といっても、転職者であれば社会人を経験しているため、企業としては「自社に対してどのような貢献ができるのか?ということを重視します。そのため、あなたは「今までの経験をどのように転職先で活かすことができるのか」ということををアピールする必要があります。

 

また雇用側が特に20代の転職者に求めるものは、「将来性」です。つまり、あなたを雇用することで「病院や施設の将来にどのようにつながるか?」ということを見極めようとします。

 

そうしたことから、吸収力や物事に対する柔軟性、ビジネス感覚などをアピールすることも有効です

 

例えば、「今まで経験したことを、転職先が行っている事業の将来にどのようにつなげることができるのか」、また「それは具体的にどのようなビジネスモデルとなるのか」などを説明できると、高い評価につながります。

 

ただ面接担当者によっては、あまりに大きい話をすると、「勘違いしている若者」と逆にマイナス評価になることもあるため注意が必要です。

 

他にも、「貴院が力を入れている○○という取り組みについて興味があり、勉強しています」といったトークで、柔軟性があることや事前に調べていることをアピールすることも有効です。

 

このように、20代の転職面接者は、これまでに得た能力(ビジネス感覚など)や柔軟性をアピールすることが大切です。

 

ビジネスマナーが疑われる言動は避ける

20代のPT・OT・ST転職者には、新卒者と違って基本的なビジネスマナーが身に付いていることが求められます。

 

雇用側は「社会人を数年経験している転職者であれば、ある程度の教育を受けているもの」と考えます。そのため、面接中に基本的なビジネスマナーができていないと、大きなマイナス評価を受けることになります。

 

経営者が20代の中途採用を雇うメリットの一つに、「基本的マナーに関する教育を行う必要がない」ということが挙げられます。

 

こうした教育は、思っている以上に会社の負担となります。教育期間中であっても、社員には給料を払う必要がありますし、教育担当者も仕事の時間が取られることになるため、その期間における会社の収益はマイナスになります。

 

そのため、20代の転職者で基本的なビジネスマナーができていない人は、会社にとって負担が大きい応募者だと捉えられ、評価が低くなります

 

そうならないためにも、学生・友達言葉や幼稚な立ち振る舞いといった言動は避けるようにしましょう。

 

例えば、「マジで」や「チョー」「メッチャ」といったような言葉使いは避けるようにしてください。このような発言は、普段から使っていると意識していても無意識に出てしまいます。

 

そのため、普段から社会人としての意識を持ち、このような言葉は使用しないようにしておきましょう。

 

また、面接には基本的な流れや動作があります。例えば、「受付 → 控室 → 入室 → 挨拶 → 着席 → 質疑応答 → 挨拶 → 退室」といったものです。

 

これらの一つ一つの動作に関しても、面接担当者はチェックしています。受付への声のかけ方や、入退室の仕方など、事前に行うことがわかっていて練習できるものは十分に練習しておくようにしてください。

 

ここで幼稚な立ち振る舞いをすると、マイナス評価を受けることになります。

 

PT・OT・STにおける20代の転職者は、こうした点を意識して面接に臨むことが大切です。

 

30代の転職者における面接のポイント

PT・OT・STにおける30代の転職者には、20代の転職者とは違ったポイントを意識して面接を受ける必要があります。

 

そこで以下に、30代転職者における面接のポイントを記します。

 

前職での経験をアピールする

30代になると、ほとんどの人が社会人を10年近く経験していることになります。そのため、面接担当者からの質問も前職経験に関することが多くなります。また、30代では20代と違った能力が求められるようになります。

 

その中の一つが「ヒューマンマネジメント能力」です。ヒューマンマネジメント能力とは、周囲の人を巻き込むような力になります。

 

20代の頃は、「〇月までに自分が行うべき仕事」といったような、個人個人におけるタスクマネジメント能力が高ければ評価されていました。ただ、30代にはそのような個人的な能力だけでは不十分です。会社は30代の人に対しては、20代の社員には求めないような大きな目標を達成することを求めます。

 

そして、そのような目標を達成するためには、いくら個人の能力が高くても不可能です。そのため、上司や同僚、後輩、部下といったような多くの人を巻き込むような能力が必要です。

 

このように病院や施設、経営者は、30代の転職者に対して、ヒューマンマネジメント能力を求めています。

 

面接担当者は、応募者から前職での経験を聞くことで、その人のヒューマンマネジメント能力を確認しています。つまり、面接時に個人的なタスクマネジメント能力や技術をアピールすると、ただのキャリア自慢になってしまい、面接での評価は低くなってしまいます。

 

そうしたことを避けるためにも、面接では、個人的に達成した仕事の話をするのではなく、チームとして成し遂げたことについてアピールすることが大切です。

 

このように、特に30代では前職の経験に関する質問を多くされます。そして、その際にいかにピントの合った応答ができるかがポイントになります。多くの企業が30代に求めているのは、タスクマネジメント能力よりもヒューマンマネジメント能力だということを理解しておくことが大切です。

 

キャリア自慢や前職場の批判は避ける

30代では、面接担当者が行う質問の意図に沿った応答をすることが大切になります。また前職場に関することを聞かれることが多いため、注意しなければいけないことがあります。その中でも、特に「キャリア自慢」と「前職場の批判」の2点は避けるようにして下さい。

 

30代の転職者には、今までの経験がある分だけ、知識や経験などをアピールする人が少なくありません。確かに、能力をアピールすることは悪いことではありませんが、キャリア自慢になっては評価を下げることになります。

 

例えば、「前職場では最短で主任に昇格しました」といったようなアピールは、採用担当者にとっては必要のない情報です。

 

また面接担当者は、前職場に対する批判的な意見に対して敏感です。なぜなら、面接担当者はそのような人に対して「採用して入職してからも、自社批判を行うのではないか?」と感じるためです。さらに、そのような言動は、あなたの社会人としての常識を疑われます。そのため、前職場の批判は絶対に避けるようにしましょう。

 

PT・OT・STにおける30代転職者では、特に以上の2点には注意が必要です。

 

他にも30代であれば、給与や休日などの待遇面に関する質問も、慎重に行う必要があります。30代での転職となると、どうしても待遇面にこだわるようになります。その際に、聞き方やタイミングなどを考慮しないと面接担当者の評価を下げることになります。

 

このような待遇面に関する話をする場合は、事前に聞くポイントや順番を頭の中で整理しておくことが大切です。

 

40代転職者における面接のポイント

そして、40代の転職者となると、また30代の転職者とは違った視点で評価されることになります。病院や施設は、特に40歳を超えた転職者の採用に対しては慎重になるため、しっかりと面接におけるポイントを押さえておくことが大切です。

 

そこで以下に、40代転職者における面接のポイントを記します。

 

「人間性」が重要ポイント

既に述べたように、30代転職者には、専門的な技術や能力といったタスクマネジメント能力に加えて、周囲の人を巻き込むようなヒューマンマネジメント能力が求められます。これはいわゆる「リーダーシップ」と言い換えても問題ありません。

 

一方で40代転職者においては、あなたの「人間性」が特に重視されます。

 

40代転職者というと、今まで部下を動かしてきたり複数部署の意見をまとめたりするといった経験を持っています。そのような経験によって、人と人を調整する力(調整力)や人との関係性を作る力(関係構築力)、相手を説得する話術(交渉力)といった能力が身に付きます。

 

PT・OT・STなどのリハビリ職者に限らったことではありませんが、40代の転職者を求めている病院や施設では、このような能力を持った人材を欲しいと考えています。

 

このような「調整力」や「関係構築力」「交渉力」といった力を発揮するためには、「EQ(Emotional intelligence Quotient)」と呼ばれる、感情コントロール能力が必要不可欠になります。EQは、日本語では「こころの知能指数」といわれます。

 

どれだけ専門的な知識や技術が高くても、EQが低いと、調整力や関係構築力、交渉力は活かされません。そして、EQはあなたの人間性を示すものだともいえます。

 

こうしたことから、40代転職者には、高い人間性が求められるといえます。そのため、面接においては、人間性のアピールを意識した上で調整力や関係構築力、交渉力といったような能力を売り込むことがポイントです。

 

柔軟性を欠く応答はNG

PT・OT・STなどのリハビリ職者に限らず、40代転職者が面接で評価されるためには、人間性をアピールすることが大切です。専門的な知識や能力を売り込むだけでは、高い評価にはつながりません。ただ40代転職者には、それと同じ位、もしくはそれ以上に注意しなければいけないことがあります。

 

それは、「柔軟性を欠くような応答を避ける」ということです。

 

40代というと、今まで自分自身で学び経験して作り上げてきたものがあります。もしかしたら、新しい組織に入るときには、現在まで積み上げてきたものとは全く違う考え方を求められるかもしれません。また、新しい職場での人間関係は一から作り上げていく必要があります。

 

その際に、新しい組織に上手く溶け込めるような柔軟性に欠けていると、周囲との協調は難しくなります。

 

そのため、40代転職者には、これまで経験して作り上げてきたものも大事ですが、新しい考え方や環境にも柔軟に対応できるような柔軟性が求められます。面接では、このような柔軟性も評価の大きなポイントとなります。

 

例えば、PT・OT・STなどのリハビリ職者であれば、面接担当者から「理学療法士としての仕事だけではなく、介護職の手伝いやレクリエーションなども行ってもらうことがあると思いますが大丈夫でしょうか?」ということはよく聞かれます。

 

これに対して「私は理学療法士なので、介護の仕事やレクリエーションなどの仕事はできません」と答えると、面接担当者には「柔軟性の低い応募者」と捉えられます。

 

こうした応対は、全ての年代において避けるべきですが、特に柔軟性が求められる40代転職者では気をつけるべきです。また同じように、過去にこだわるような発言は避けるべきだといえます。

 

今回述べたように、一言で転職時の面接といっても、年代によって病院や施設側から求められることが異なるため、面接時にアピールすべきポイントや注意点も違います。そのことを知らずに面接を受けると、面接担当者から低く評価されることなり、「不採用」となる可能性が高まります。

 

そうならないためにも、各年代におけるポイントや注意点を押さえた上で、面接に臨むようにしましょう。


リハビリ関係者が転職を考えるとき、転職サイトを活用するとより自分の希望に沿う求人を見つけることができるようになります。自分一人では頑張っても1〜2社へのアプローチであり、さらに労働条件や年収の交渉まで行うのは現実的ではありません。

一方で専門のコンサルタントに頼めば、100社ほどの求人から最適の条件を選択できるだけでなく、病院や施設を含め、その他企業との交渉まですべて行ってくれます。

ただ、転職サイトによって特徴が大きく異なります。例えば、電話だけの対応で素早さを重視する会社があれば、面接まで同行することで難しい案件への対応を得意としている会社もあります。他には、大手企業に強みを発揮する会社があれば、地方求人を多く保有している会社もあります。

これらを理解したうえで専門のコンサルタントを活用するようにしましょう。以下のページで転職サイトの特徴を解説しているため、それぞれの転職サイトの違いを学ぶことで、転職での失敗を防ぐことができます。


注目の人気記事


 ・管理人による転職体験記

理学療法士として、私が実際に転職サイトを利用して転職した経験を述べています。見学の際に感じたことや、失敗した経験から、転職の際に必要だと感じたことなどを詳細に記しています。
管理人による転職体験記

 ・転職サイト利用の流れ

転職サイトを活用するとはいっても、初めて利用する人がほとんどなので「どのような流れで進んでいくのか分からない」という不安が残ります。実際には難しいことは何一つないのですが、どのような手順で進んでいくのかを解説しています。
転職サイト利用の流れ

 ・転職サイトを有効活用する方法

良い求人を見つけ、転職を成功させるときは転職サイトの利用が一番の近道です。しかし、リハビリ関連職者の中でも、転職サイトを利用したことがないという人は多いです。そこで、転職サイトの有効な活用方法について記しています。
転職サイトを有効活用する方法

サイトマップ
HOME 転職体験記 転職サイトとは 転職サイトの流れ 転職サイト活用法 おススメ転職サイト