PT・OT・ST必見!転職時における履歴書作成のポイント

理学療法士(PT)や作業療法士(OT)、言語聴覚士(ST)などのリハビリ職者に限らず、転職活動における面接などの前には、必ず「履歴書」を用意しなくてはいけません。面接は、履歴書を送付して書類審査を通って初めて実施されます。

 

そのため、履歴書の正しい書き方を知っていることは、転職する際には必ず必要なことです。履歴書で失敗すると、面接すら受けることなく不採用となります。

 

そこで今回は、「PT・OT・STにおける履歴書作成のポイント」について解説します。

 

ここでは、履歴書選びから「冒頭欄」「職歴欄」「学歴欄」「免許・資格欄」「趣味・特技欄」「本人希望欄」「家族構成欄」のポイントについて記します。

 

履歴書選びのポイント

履歴書を書ためには、まず履歴書用紙を用意する必要があります。履歴書用紙は、コンビニなどにも売ってあり、簡単に手に入ります。しかし、その種類はさまざまであり、どの形式を選べばいいか悩むことは多いと思います。

 

そこで以下に、履歴書用紙の選び方について記します。

 

履歴書用紙を使い分けるべき理由

履歴書用紙には、さまざまなタイプの様式があります。例えば、学歴や職歴欄のスペースが大きく確保されているものや逆に最終学歴のみ記載するような形のものなど、それぞれ特徴が異なります。

 

この中から、あなたに適したタイプの履歴書を選ぶことが大切です。選択した履歴書によっては、いくら読んでも、あなたのことが伝わらない可能性があります。

 

例えば、新卒の人であれば、学歴欄を書くことがメインになります。しかし、履歴書によっては、最終学歴しか書くところがなく、別に「職歴や資格」を記載するスペースが大きく確保しているものもあります。

 

もしあなたが新卒であれば、そのような用紙を使用すると、あなたの正確な情報を伝えることができません。

 

こうしたことを避けるためにも、履歴書用紙はあなたの状況に合わせて使い分けるべきです。

 

履歴書用紙のタイプ

履歴書用紙には、いろいろなタイプがあります。先ほど述べたように、学歴欄のスペースが長く確保してあるものや、逆に最終学歴しか記載するところがないものなど、さまざまです。

 

以下には、代表的な履歴書用紙のタイプを6つ挙げて、解説します。

 

 ・学歴・職歴欄の広いもの
厚生労働省が推奨しているタイプの履歴書用紙です。これは、公的機関などの履歴書によく使用されます。

 

特徴としては、通常では公式な人材採用の選考に必要ないとされている「趣味欄」などが省かれています。その代わりに、学歴や職歴欄が広く確保されています。そのため、職歴が短い人などは、空欄ができがちなので、工夫が必要です。

 

一般的には、このタイプの履歴書用紙を使用すれば失敗することは少ないです。

 

 ・最終学歴のみ記入するもの
職歴欄は広く確保してありますが、学歴欄が「最終学歴のみ記載するスペースしかない履歴書」です。社会人経験が長く、転職する人にはお勧めのタイプです。

 

さらに「免許・資格欄」に、特記事項欄も確保してあるため、仕事関係のスキルを書くことができます。特に技術職経験者では、同じ職種でも、勉強した内容は人それぞれです。例えば、理学療法士でいうと「整形疾患の患者さんと中枢疾患の患者さんのどちらを中心に対応してきたか?」などです。

 

また、前職場の給与額と今回希望する給与額など、勤務条件に関することを記載する項目もあります。さらに、退職理由などの採用担当者が知りたい情報も書けるようになっています。

 

 ・右側を「自己紹介書」としてまとめたもの
社会人経験が浅い若い人にお勧めのタイプです。左側も、「学歴・職歴」とまとめられており、空欄ができにくいようになっています。

 

右側には、自己アピールするためのスペースが広く確保されています。趣味やスポーツ、体の健康状態などを記載するところもあります。その職場や、職種領域に対する思いなどをアピールするためには適した履歴書用紙です。

 

また、志望動機欄や本人希望記入欄などは、自由記入形式となっているため、文章量の調整もしやすい用紙です。

 

 ・「自覚している性格」欄を設けてあるもの
社会人経験をある程度行っている人用のタイプです。得意分野や性格、自己の体験など、自分をアピールする欄が広く確保されています。

 

そのため、新しい業界などに入る場合に、その仕事への適性や可能性を主張するのに向いています。自由記入形式のスペースが多いため、それを活かして、伝えたいことをしっかり書きこめる用紙です。

 

 ・「携帯電話・メールアドレス」欄があるもの
一人暮らしの転職者にお勧めのタイプです。一人暮らしの場合、ほとんどの家には固定電話がないため、採用の有無も、携帯電話に直接かかってきます。そのため、携帯電話やメールアドレスの記載は必須です。

 

自由記入スペースは少ないですが、採用選考に必要な情報は、しっかり盛り込まれていますので、安心です。

 

 ・「自由記入スペース」を広げたもの
職種や転職先へ強い思いがある人や、書くことが得意な人にお勧めのタイプです。志望動機や個人的な体験、本人希望記入欄など、自由記入スペースがかなり広く準備されています。

 

そのため、自己アピールが得意な人にとっては、適したタイプといえます。

 

写真のポイント

履歴書には、あなたの写真を貼るスペースがあります。そして、履歴書の写真は全体に対して一部分のスペースしかありません。しかし、転職のために、履歴書に使用する写真にこだわることは大切です。

 

なぜなら、スペースの大半を占める文字より強い印象を与えるからです。

 

特に、面接官が履歴書をみるとき、写真によって、「清潔感」や「健康的」「誠実さ」が判断されます。そのため、面接で自身の印象を高めるために、適した写真を選ぶことは重要です。

 

そこで以下に、履歴書に使う写真の注意点について述べます。

 

スピード写真は避ける

学生から最初の就職する際の履歴書において、「スピード写真」で撮影した写真を使う人は少なくありません。スピード写真とは、よくコンビニやスーパーに設置してある「自動証明写真撮影機」のことをいいます。

 

スピード写真は、いつでも安価で撮影することができ、とても便利なものです。実際、私も何度か、スピード写真で撮影したものを使用しました。

 

しかし、スピード写真は「証明写真」の撮影を目的としたものです。証明写真とは、パスポートや運転免許証など、本人であることを証明するためのものです。そのため、サイズが合っており、正面さえ向いていれば問題ありません。

 

一方、履歴書は、本人を証明するためのものではありません。履歴書は、「プレ面接」と考えることができ、そこに載っている写真はあなたそのものといえます。

 

履歴書の写真からは、その人の清潔感や健康、誠実さなどが読み取られます。いくら、普段が清潔で健康的であっても、履歴書に載っている写真が雑なものだったら、採用担当者には良い印象が与えられません。

 

履歴書の写真は、あなたの身代わりです。そのため、できるだけスピード写真は避け、写真館で撮影するようにしてください。

 

もし時間やお金がなくて、スピード写真で撮影する場合でも、「清潔感」「健康的」「誠実さ」が現れているような写真を選んでください。たったそれだけのことを無視するだけで、あなたの採用が無くなることがあるということを認識しておいてください。

 

写真撮影のポイント

そして、写真で「清潔感」「健康的」「誠実さ」を与えるためには、服装や髪型、メイク、表情の4つに気をつけなければなりません。ちょっとした違いで、真逆のイメージを持たれることがあります。ここでは、男女での注意点を分けて載せます。

 

  男性 女性
服装

・スーツもしくは、無地のシャツにネクタイとジャケッットを選ぶ
・色は派手なものではなく、シャツやネクタイは白や淡色、ジャケットは紺か黒にする

・透ける生地や、レースなどが付いたものは避ける
・ビジネススーツなど、濃い色のもので、「カチッ」とした印象を与える
・ピアスやネックレスなどのアクセサリーは外す

髪形

・前髪は上げるか分けて、額を出す
・紙がボサボサならないように、整えておくかセットする

・額や眉、頬が隠れるような髪型は避ける
・全体的にボリュームを抑える
・髪の色は瞳の色より薄く写らない程度にする

メイク

・唇の乾燥を避ける
・額のテカリや汗はきれいにふき取る
・眉は細く、薄くなり過ぎないようにする

・ノーメークは避ける
・ファンデーションはいつもよりもやや厚めに塗る
・アイラインやアイブローもメリハリ感が出るように使用する

表情

・顎を引き、口角を上げ気味にする
・睨んだような顔や、逆に満面の笑みなどは避ける

・注意点は男性と同じ
・メガネは外せるのであれば、外す

 

リハビリ職者であるPT・OT・STは、とくに患者さんや利用者さんと接する機会が多いため、外見は大切です。採用担当者の話では、履歴書では、写真の印象を大事にする人が多いようです。

 

私は、実際に履歴書だけで採用されなかった経験があります。

 

書いている内容に関しては、たくさん勉強し、何度も見直したため不備はなかったと思っています。しかし、後から考えると、写真を撮りに行く時間がなく、スピード写真の上に仕事の合間で撮りに行ったため、ほとんど見た目を考えていない写真でした。

 

それが原因かはわかりませんが、採用担当を経験した人の話を聞き、外見の大切さを後で痛感しました。

 

履歴書の写真は間違いなく、採用されるための重要なポイントとなります。せめて、以上に書いてある内容は押さえておくようにしてください。

 

冒頭欄のポイント

履歴書は、各項目によってスペースが区切られています。例えば、名前や住所、電話番号といった、あなたの基本情報を記載する欄があります。そのほかに、学歴や職歴などの経歴を記入するところもあります。

 

その中でも、あなたの基礎情報を載せる「冒頭欄」の書き方で失敗する人は少なくありません。

 

冒頭欄は、自分の名前や電話番号などの簡単な情報であるため、気を抜いて書く人が多いです。しかし、冒頭欄だからといって手を抜くと、履歴書で失敗することになります。

 

そこで以下に、冒頭欄を書く際の注意点について述べます。

 

記入漏れに注意

冒頭欄には、日付や住所、名前、性別など、あなたに関する基本的な情報を記入します。そのため、何も考えることなくスラスラ書くことができます。

 

しかし、それだけに、冒頭欄には「その人の性格」が表れます。

 

名前や電話番号といったように、普段から書く項目ばかりであるため、とにかく粗雑になりがちです。例えば、性別につける「マル」の形がちゃんとした「〇」ではなく、流れるようになっている、ということは、よくあることのようです。

 

冒頭欄は、採用担当者が初めに見るところです。そのため、初対面の人に対する挨拶のような気持ちを意識して、丁寧に書くことが大切です。

 

また、冒頭欄に書く名前は、戸籍に登録されているものを記入するようにしてください。このときによくあるのが、既婚女性が、仕事で旧姓を使っているために、履歴書にも旧姓を使用するといったことです。または、「齊藤」といった難しい漢字を、「斉藤」と簡単なものに変えたりしている場合もあります。

 

どのような場合でも、履歴書には、戸籍に登録されている正式な氏名を書くことが原則です。また、住所も同様で、住民票に記載されているものを、そのまま書くようにしてください。

 

そして、冒頭欄で一番多いミスが、「記入漏れ」です。特に日付や「ふりがな」などは、書き忘れたり、面倒だから書かなかったりする人が多いです。しかし、このようなわずかなことで、あなたの性格が見抜かれてしまいます。

 

記入漏れがあるだけで、見る側に「面倒なことを避けるタイプだな」や「再確認をしない人だな」など、悪い印象を持たれてしまいます。

 

そのため、冒頭欄の記入漏れには十分注意する必要があります。

 

連絡先を在籍中の会社にしない

冒頭欄には、「連絡先」を書くスペースが必ず設けられています。そして、多くの人が悩むのがこの連絡先でもあります。

 

まず、両親と同居している、もしくは奥さんが専業主婦で家にいる人の場合、無記入にするのが一般的です。もし家の番号を書く場合でも、必ず家族の人に応募先の社名や、そこから連絡があることを伝えておくことが大切です。

 

私の聞いた話では、家族の人がセールスの電話と勘違いし、いきなり断ってしまった、というケースもあります。そうしてしまうと、家族の人に悪気はなくても、採用担当者のあなたに対する印象が悪くなってしまいます。

 

一般的には、連絡先の他に携帯番号を記載する欄があります。そのため、連絡先の欄には、「緊急の場合は、携帯電話にお願いします」と書いておくといいでしょう。

 

また、メールやFAXなど、最も連絡が取りやすい方法を書いておくと、より丁寧です。

 

間違っても、連絡先の欄に在職中の会社の電話番号を書くことだけは避けてください。連絡先に、在職中の職場を使用することはルール違反です。メールアドレスやFAX番号も同様です。非常識な人と捉えられてしまいますので、注意してください。

 

最後に、今まで述べた冒頭欄の書き方に関する注意点をまとめます。

 

・氏名は戸籍に登録されているものを記入する
・住所は住民票の通りに書く
・日付やふりがなの記入漏れに注意する
・性別のマルを丁寧に書く
・連絡先は在職中の職場にしない

 

学歴欄のポイント

履歴書を書く際に、「学歴欄」の記入で悩む人は少なくありません。そこで以下に、学歴欄を書く際のポイントについて述べます。

 

有利になる特殊な学歴はアピールする

履歴書の中でも、学歴欄に悩まされる人は多いのではないでしょうか。私も「いつからの学歴を書けばいいのか?」や「どこまで詳しく書く必要があるのか?」など、学歴欄には考えさせられた経験があります。

 

通常では、学歴は「小中学校は卒業年月のみ」「高校以上は入学年月と卒業年月」を記入するのが一般的です

 

また、転職者の学歴は、新卒入社の人と比較すると、あまり重視されないと言われています。

 

実際に、「転職者用」として売られている履歴書では、学歴の欄は最終学歴のみ記載するようになっています。

 

しかし、転職者であっても、最終学歴より以前の学歴を記載した方が良い場合もあります。それは、志望業界や会社、もしくは携わる仕事に関連するものです。もし、卒業した学校が、これから就職する会社の業界に何かしら関連していれば、小学校や中学校、高校のことであっても、アピールポイントになります。

 

例えば、介護職に転職する人を例に挙げます。その人の最終学歴は文系大学であり、前職が介護業界とは関係ない仕事であったとします。しかし、高校は看護クラスであり、介護に関する基本的な知識を持っているといたら、それは評価対象になります。

 

また、海外に勤務先がある会社に転職する場合、高校で経験した語学留学や、小学校まで海外にいた期間といった内容は、アピールポイントになります。

 

このように、転職の際、最終学歴以前のものでも、転職先の仕事に関係するものがあれば、記入した方が良いでしょう。それによって、選考が有利になる可能性が上がります。

 

学習内容も明記する

今まで述べたように、自己アピールをするために、実際に学んだ内容についても記載することが大切です。特に、新卒者や社会人経験が浅い人にとっては、基礎的な知識の有無は、選考に大きく影響します。

 

専門学校や大学については、学部や学科を記載するのが基本です。また、就く仕事に関連するものであれば、研究内容や卒業論文のテーマなども書くと良いでしょう。

 

注意すべきことは、就職先の仕事に直接関係することであっても、職業訓練校や、パソコン教室などの民間の各種スクールの受講などは、学歴にはなりません。そのため、学歴欄には記載しないようにしてください。

 

このような項目は、「免許・資格欄」に記入するのが一般的です。

 

学歴のブランクには注意する

浪人や休学、留年などで、学歴にブランクがある場合もあります。職歴が長く、転職する場合は、あまり影響ありませんが、新卒での就職の場合は注意が必要です。特に3年以上のブランクがある場合は、学歴から一目瞭然でブランクがあることがわかります。

 

このような場合、採用担当者に「勤務に支障があるのでは」といった憶測をされる場合があります。そして、それだけでマイナスな印象を与えてしまいます。

 

そのため、ブランクがある場合は、最終学歴のみの履歴書用紙を使用するのも1つの手段です。また、疑念を払拭できるのであれば、ブランクの理由を細かく書いておくと良いでしょう。

 

例えば、「一年間海外で留学をするため」、「異分野の勉強し、スキルアップをするため」といったことを正確に記入します。そうすることで、採用担当者に最悪の憶測をされることは防げます。

 

中退や退学も同様です。必ずその理由を添えておくようにすることが大切です。

 

職歴欄のポイント

履歴書の中でも、社会人経験があって転職する人の場合、職歴欄の記入が大切になります。転職先の採用担当者は、あなたにどのような能力があるかを、職歴欄を参考にして予測します。つまり、職歴欄は、あなたの能力を採用担当者にアピールするための情報となります。

 

そこで以下に、職歴欄を書く際のポイントについて述べます。

 

具体的な内容まで書く

採用担当者は、職歴欄の記述から「あなたにどの程度の実務知識や経験があるか?」ということをを読み取ります。そして、その会社にどのように役立てることができるかを判断します

 

PT・OT・STの業務内容は、働く場所によって異なります。整形外科では、整形疾患の患者さんを主に担当しますし、循環器の病院では、循環器疾患の患者さんを担当します。

 

例えば、応募先の病院が循環器専門であるとします。そのような場合、あなたの前職が整形外科病院であるか、循環器病院であるかでは、採用担当者の印象は大きく異なります。

 

応募先によって、どちらの勤務経験がある人を求めているかは変わってきます。しかし、前職が整形外科である場合、面接官に即戦力としては望めないと判断されやすいです。一方、循環器の病院に勤めた経験がある人であれば、入ってすぐに戦力として使えるだろうと考えると思います。

 

そのため、単純に年代順に勤務した病院や会社名を羅列するのは避けた方がよいと考えます。それでは、採用担当者は、採用すべきかどうかの判断がしにくくなります。

 

また、履歴書とは別に、職歴を細かく記載した「職務経歴書」を送る場合もあります。そのような場合でも、履歴書の職歴欄には必要最低限の情報を書くことは不可欠です。

 

あくまで、職務経歴書は補足資料です。応募者が多い場合は、採用担当者に見られない場合もあります。

 

職歴欄に記載すべき必要最低限の情報とは、主に以下の2つになります。

 

・どういう業界や職場で仕事をしてきたか
・どういう内容の仕事をしてきたか

 

例えば、理学療法士では、病院やクリニックなどの医療業界や、デイサービスや訪問看護などの介護業界があります。また、病院内でも、先ほど述べたように、整形外科か循環器化というように、主に関わる診療科があり、それによって仕事内容は異なります。

 

また、管理職などを経験した場合は、就いた役職名を記載することも大切です。管理職を求めているような職場であれば、それだけで評価が高くなる可能性があります。

 

数ヵ月の勤務でも正社員であれば記載する

職歴に関しては、原則として、すべて記入するのが基本です。たとえ数ヵ月でも、正社員として採用されて、社会保険手続きも完了した会社であれば、職歴には記載します。

 

とくに前職の社名は、「雇用保険の被保険者証」に記載されています。そのため、隠したとしても、後で必ずわかります。それどころか、隠していてバレてしまった場合、経歴詐欺として採用の取り消しになる場合もあります。

 

そのため、正社員で勤務した場合は、短い期間で、どのような理由で退職したとしても、職歴にしっかり記入するようにしましょう。

 

職歴欄に書く退職理由は、詳細は不要です。「一身上の都合により退職」と書くのが一般的です。

 

その他の注意点も含めて、履歴書の職歴欄のポイントを記載します。

 

・仕事内容は具体的に書く(役職や部署など)
・前会社の事業内容が分かりにくい場合は、事業内容なども書き添える
・詳細な退職理由は不要
・学歴と職歴の間には1行スペースを入れる
・最終行の次の行の右端に、「以上」と入れる

 

免許・資格欄のポイント

専門職であるPT・OT・STにとっては、「免許・資格欄」は、履歴書の中でもあなたを最もアピールできる部分になります。

 

そこで以下に、免許・資格欄を書く際のポイントについて述べます。

 

内容は常識の範囲内で書く

取得先月順に正式な資格名を記述することは、「免許・資格欄」の基本です。例えば、理学療法士は、英語では「Physical Therapist」と書くため、略して「PT」と呼ばれます。しかし、履歴書には「PT」ではなく、「理学療法士」と記載するようにしてください。

 

また、履歴書のノウハウ本などを見ると「免許・資格欄はもらさず記入しましょう」とよく書いてあります。

 

確かに、仕事に関係があったり、就職の際に有利になったりするような知識や技術に関する資格は、全て記入することをお勧めします。しかし、全く仕事に関係ないような趣味関連の資格は、「免許・資格欄」には記載しないようにした方が良いでしょう。

 

例えば、理学療法士であるあなたが、趣味で空手をしており、5段という資格をもっていたとします。確かに空手5段はすごいものですが、理学療法士という仕事には関係ありません。

 

このような、趣味関連の資格は、「趣味・特技欄」に記入するようにしてください。

 

「免許・資格欄」には、理学療法士であれば、「理学療法士」という資格はもちろんのこと、介護保険関係の「介護支援専門員」や「福祉住環境コーディネーター」、「社会福祉士」などの資格は、漏らさず記入してください。

 

仕事や、就職先に関係することであれば、そのような資格を持っていることが評価の対象になる場合もあります。

 

また、書く順番は、取得年度の新しいものや取得レベルの高いものを優先し、全体のスペースやバランスを考えて書くことが大切です。例えば、理学療法士として就職するのに、一番上に「介護支援専門員」という資格が記載されているのは不自然です。

 

さらに、仕事に関係するものでも、十数年も前に取得したものは書かない方がベターでしょう。

 

講座修了は評価ポイントになる

採用選考において、国家資格などの難関な資格が評価ポイントになることは、想像できるかと思います。しかし、選考の際に有利になるのは、そのような難しいものばかりではありません。数十時間の講習で簡単に取得できるようなものでも、評価の対象になる場合があります。

 

例えば、理学療法士は、さまざまな講習会を受講することで勉強します。そのような中には、カリキュラムを作成し、認定資格などを作っているところもあります。

 

理学療法士が行う治療の一つに、徒手療法があります。あなたが、もしも、徒手療法に関して講習会を受けた経験があれば、面接でしっかりと話すようにしましょう。

 

就職選考の際、「徒手療法に興味があります」という人と、「〇〇という団体の△△という徒手療法の30時間のカリキュラムを修了しました」とアピールする人とでは、当然、後者の内容が面接官に良い印象を与えるはずです。

 

そのため、例え民間の資格であっても、仕事に役立つものは、証明書発行の有無や、受講内容まで書くようにしましょう

 

このように、「免許・資格欄」の書き方は、転職を有利に進めるための1つのポイントです。もちろん、虚偽の記述は厳禁ですが、あなたの評価を高めるために、客観的な情報を提供する努力や工夫は積極的に行うべきです。

 

まずは、今回の内容に書いてあるような、基本的なことは押さえておくようにしてください。

 

趣味・特技欄のポイント

履歴書の中でも「趣味・特技欄」は書き方によって、あなたの評価をプラスにもマイナスにも動かします。

 

そこで以下に、趣味・特技欄を書く際のポイントについて述べます。

 

趣味・特技欄は具体的に書く

趣味・特技欄は、履歴書用紙のタイプによって、さまざまな形があります。項目ごとに分けられていたり、自由に記入するタイプであったりといったパターンがあり、確保してあるスペース幅も異なります。

 

公的なガイドラインには、「趣味などの個人的な嗜好や心情は選考基準にしない」というものがあります。しかし、ほとんどの履歴書には、趣味・特技欄があります。選考基準にならないといっても、履歴書の空白はできるだけ避けたいものです。

 

そのため、趣味・特技欄を上手く利用することで、あなたの人間的な側面を伝えるようにしましょう。

 

例えば、私であれば「読書」が趣味です。このような場合の注意点として、ただ単に「読書」と記入するのではなく、「どんなジャンルの本」が好きで、「月に何冊読むのか」といったような、具体的な内容も書くようにしたほうが良いでしょう。

 

私であれば、「趣味は読書であり、読むジャンルはさまざまです。その中でも、心理学や哲学書などのジャンルが好きであり、月に10冊以上は読んでいます」というように詳しく書きます。

 

このように書くと「かなりの量の本を読むな」「勉強熱心なのか」「理学療法士なのに心理学も勉強しているのか」「心理学や哲学を勉強しているのはなぜだろう」など、良い印象を与えたり、自分に興味を持ってもらったりすることができます

 

その他のスポーツなども同様です。種目だけでなく、「いつから行っているのか」「頻度はどれくらいで行っているのか」などの情報も記載するようにしましょう。

 

ウケを狙った記述は避けた方が良い理由

いろいろな人の話を聞いていると、特に趣味がないという人も多くいます。このような人のほとんどは、転職先企業に「受けが良い」趣味や特技がないということで悩んでいます。

 

履歴書の趣味・特技欄は、ユニークなモノや特殊なものである必要はありません。一般の会社であれば、趣味や得意なスポーツの種類や有無を、採用選考の基準で重視するようなところはほとんどありません

 

履歴書を記載する際に、多くの人が悩む理由が、「何か他の人と差があるアピールをしなければ」などと、会社への「受け」を狙っているということにあります。

 

しかし、無理な受け狙いは避けた方が無難です。

 

私が話を聞いた中には、競馬やパチンコなどのギャンブルの的中率などを特技欄に書いて送付されてきた会社もあるようです。このような趣味は、一般的にはマイナス評価にしかなりません。

 

また、履歴書を担当者は、今まで相当な数の履歴書を見てきた「プロ」です。その場で思いついたような、アピールは簡単に見抜かれます。

 

そもそも、先ほど述べたように、趣味・特技欄を重視するような会社は多くありません。そのため、無理に受けを狙ったものを書く必要はありません。読書や散歩などの一般的な趣味でも、きちんと書けば問題ありません。

 

最後に、趣味・特技欄で避けるべき内容についてまとめます。

 

・ギャンブルなどの一般的にマイナス評価になるもの
・バンド活動など、業務後の残業に支障をきたす可能性があるもの
・定期的な登山や海外旅行など、長期休暇取得を予期させるもの

 

このようなものは、あまり良い印象を与えませんので、避けるようにした方が無難です。

 

本人希望欄のポイント

PT・OT・STが履歴書を書く際に、多くの人が迷いやすい箇所が「本人希望記入欄」です。希望の年収や勤務時間、勤務地などは、誰でも持っているものです。しかし、「希望をそのまま素直に書いていいのだろうか」と悩む人は多いはずです。

 

そこで以下には、本人希望記入欄を書く際のポイントについて述べます。

 

どうしても譲れない条件を書く

「本人希望記入欄」と書いてあると、自分の希望の年収や勤務時間を書けばいいと思ってしまう人もいると思います。実際に私も、かつて、自分の希望をそのまま書いて提出したことがあります。

 

当然、給料が高くて、定時で帰ることを希望する人の方が多いと思います。しかし、そのことをそのまま本人希望欄に記入すると、履歴書で落とされかねません。

 

採用選考における「本人希望」とは、「どうしても譲れない事項」「この条件に合わない場合は入社辞退」というようなものがあった場合に、事前に示してもらうためのものです。決して、あなたの希望を書く欄ではないということを覚えておいてください。

 

働くための労働条件は、労働契約に際して、雇う側と雇われ側の双方の合意が必要なものです。もし条件が合わなかった場合に、すぐに辞められてしまっては困ります。

 

そのような事態を避けるためにも、本人希望欄という、どうしても譲れない条件を書くスペースが準備されているのです。

 

このことを知っていれば、表現も変わってくるはずです。軽い気持ちで、希望を羅列すると、採用者側からは、「こんなに雇うための条件があるのか」「常識がない」と思われてもしかたありません。

 

そのため、本人希望欄には、その条件が合致しない場合は、入社しないというようなことを記入しましょう。

 

希望の職種は必ず記入する

本人希望欄は、様式によって、項目別に分かれているものと、自由記入スペースのタイプの2つがあります。項目別では「年収」や「職種」「勤務地」などの枠が用意されていますが、自由記入の場合は、何も指定されていません。

 

特にどちらでも問題ありませんが、注意点があります。それは、どちらのタイプであっても「希望職種、部門」を明記するということです

 

会社によっては、複数の職種を同時募集して採用部門ごとにに選考を行うところもあります。そのような場合、職種が不明の応募者は、選考対象外とされてしまうところもあるようです。

 

また、理学療法士は、病院やクリニックなどの医療分野だけでなく、通所リハビリやデイサービスなどの介護分野で働くこともあります。そして、病院には、通所リハビリやデイサービスなどを一緒に経営しているところが少なくありません。

 

そのため、求人が病院の名前で出ていても、実は同じグループのデイサービスでの募集だったということはあります。

 

あなたは病院で働くことを希望していたとします。しかし、そのことを記入していなかったために、グループで採用されて、デイサービスの勤務になってしまった、なんていうことは、たくさんあります。

 

あなたが希望する仕事を行うためにも、希望の職種や部門などは、必ず記入するようにしてください。

 

家族構成欄のポイント

昔と違い、ほとんどの履歴書には「家族欄」が設けられていません。また「扶養家族欄」も小さいため、家族構成は履歴書の中では、あまり重要視されていないように感じます。

 

しかし、家族構成は、履歴書による書類選考において、人によってはアピールポイントになるものです。

 

そのため、そのような人は、あえて「家族欄」を記載するスペースが用意してある履歴書を利用することも、採用選考を通過するためのポイントになります。

 

そこで以下に、家族構成を記入することで有利になるケースについて述べます。

 

両親との同居はポイント

以前よりは少なくなりましたが、両親と同居している人はたくさんいます。

 

「家賃を半分にできる」「子供を見てもらえる」「両親の介護をしなければいけない」など、同居している理由はさまざまです。その中でも、子供の誕生を機に同居する人は、特に多いように感じます。

 

そして、両親との同居は採用選考に大きく響く場合があります

 

例えば、出産後に職場復帰する人を採用選考する際、採用担当者は「子供が小さいのに正社員で働くことができるのか」「保育園に預けるにしても、子供の体調が悪くなった時に急に早退するのではないか」などの心配をします。

 

その時に、「両親と同居している」と記載されていると、面接官は「両親が子供を見てくれるのだろう」や「緊急の場合も両親が対応してくれるのであろう」と安心します。

 

その結果、書類選考を通過する可能性が高くなります。

 

また、扶養家族数は、記入欄が小さいため、記入が漏れがちです。しかし、扶養家族の有無は、社会保険や税金、福利厚生などとも関係してくるため、記入は不可欠です。

 

以上のようなケースでは、家族欄がある履歴書をあえて利用することで、転職を有利に進めることができる可能性があります。

 

注意するケース

一方で、家族構成欄の記入によって、マイナスのイメージを与えるケースもあります。

 

例えば、同居している両親が高齢の場合などです。そのような家族構成で、特に小さい子供もいる女性の応募者であれば、面接官は「家族の介護が大変なのではないのか」「子供の世話も1人でしなければいけないのではないか」という心配をするかもしれません。

 

そうなると、特に、急な休みや早退などへの対応が難しい会社であれば、書類選考の時点で不採用になる可能性もあります。

 

また、家族欄がある履歴書は、一般的ではありません。実際、公的機関などでは、家族欄がない履歴書を指定しているところも少なくありません。そのため、特別な理由がない場合は、一般の履歴書を利用する方が無難でしょう

 

今回述べたように、一言で履歴書といっても、選び方からそれぞれの記入欄まで、全て箇所において押さえておくべきポイントがあります。転職する際には、履歴書で失敗しないように、以上に挙げたポイントを意識するようにすることが大切です。


リハビリ関係者が転職を考えるとき、転職サイトを活用するとより自分の希望に沿う求人を見つけることができるようになります。自分一人では頑張っても1〜2社へのアプローチであり、さらに労働条件や年収の交渉まで行うのは現実的ではありません。

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これらを理解したうえで専門のコンサルタントを活用するようにしましょう。以下のページで転職サイトの特徴を解説しているため、それぞれの転職サイトの違いを学ぶことで、転職での失敗を防ぐことができます。


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