年代別のPT・OT・ST転職者に求められる基準:リハビリ求人

理学療法士(PT)や作業療法士(OT)、言語聴覚士(ST)などのリハビリ関連職に限らず、転職を成功させるためには、企業(病院・施設)側があなたに対して求めていることを理解しておくことが大切です。

 

そして、企業側が求めていることは、あなたの年齢によって異なります。

 

20代であれば20代、30代であれば30代といったように、年齢ごとに求められる基準があります。そのことを知っておくと、転職の際に有利となります。

 

そこで今回は、「転職するPT・OT・STに求められる年代別の基準」について解説します。

 

20代の転職者に求められる基準

20代の転職者には、30代や40代の人とは違った資質が求められます。また、一言で20代といっても、20代前半と後半では、会社が要求する基準は異なります。

 

そこで以下に、20代の転職者に求められる基準について記します。

 

20代前半は素直さが大切

理学療法士や作業療法士、言語聴覚士などのリハビリ職者だけではなく、多くの会社で20代前半に求められることは、主に「明るさ」「元気の良さ」「素直さ」の3つです。そして、その中でも素直さが最も大切です。

 

20代前半というと、社会人経験も少なく、あまり社会についても理解していないような状態です。そのようなときは、「四の五いわずにとにかくやる」という姿勢を示すことが大切です。

 

つまり、上司から指示されたことに対して「なぜそれをやる必要があるのか?」ということを頭で考える前に、まずやってみることが重要になります。

 

なぜなら、仕事を始めて間もないこの時期に、いくら仕事の本質について考えても答えは出ません。この時期には、まず色々なことをとにかくやってみて、壁にぶつかりながら多くのことを学んでいく必要があります。

 

そして、社会人として最初の5年で「基本的なビジネス行動」を身に付けることが大切です。それだけで、あなたの今後のキャリアは大きく変わります。

 

基本的なマナーや仕事に対する姿勢、電話応対といった基本的なビジネス行動を身に付けずに30代になると、会社からの評価は非常に低くなります。その結果、キャリアアップが難しくなるだけでなく、転職の際も苦労することになります。

 

そうならないためにも、20代前半のときには、「上司から言われたことに対して、キツイ思いをしながらでも四の五いわずにがむしゃらやる」ことが大切です。そうすると、自然に基本的なビジネス行動は身に付きます。

 

こうしたことは、採用担当者も理解しています。そのため、PT・OT・STの転職市場において20代前半では、「素直な人」が求められます。

 

20代後半は主体性が求められる

20代前半の転職者には、「素直さ」が求められます。そのため、転職でも職場内のキャリアアップにしても、素直な人が上手くいきます。

 

一方で、社会人としての経験をある程度積んだ20代後半は、素直さだけでは評価されることはありません。この年になると「今まで吸収してきた知識をどのように活かして行動するか」という「主体性」が求められるようになります。

 

例えば、上司に相談する際に「どうしましょう?」と尋ねる人がいます。これは、主体性のない人が使う言葉の代表的なものです。

 

逆に主体性のある人であれば、「〇〇したいのですが、いいでしょうか?」や「私は◇◇した方が良いと思うのですがいかがでしょうか?」といったような、自分自身の意見が入った発言になります。このように、主体性の高い人とは、自ら提案し動く人のことを指します。

 

「どうしましょう?」という言葉は、状況判断と対応策を全て他人に任せた発言あり、そこには主体性が全くありません。

 

20代前半では、上司の指示に対しても、「何も考えずに、四の五いわずやることが大切」だと述べました。しかし、20代後半になると、このような場合でも「なぜこのような指示が出されているのか?」「この仕事は会社にとってどのような役割があるのか?」ということを考えなければなりません。

 

つまり、20代後半では、指示されたことの本質を捉えて行動することが大切になります。

 

このように20代後半では、20代前半で求められた素直さとは違い、主体性が高い人が評価されることになります。

 

30代の転職者に求められる基準

20代の転職者には、主に素直さや主体性が求められます。そして当然ながら、30代になると要求される基準も変わります。

 

そこで以下に、30代の転職者に求められる基準について記します。

 

ヒューマンマネジメント能力

30代になると、社会人としての経験も10年を超えている人がほとんどになります。そうなると、20代のように自分自身の成長ではなく、会社に対していかに貢献するかを考えることが求められます。

 

その際に必要となる能力が、「周囲を巻き込む能力」になります。

 

20代の頃は、自分の考えを提案する相手は主に上司でした。しかし30代では、上司だけではなく、同僚や部下、他部署の人間、クライアントなど、さまざまな人に向けて意見を発信する必要があります。

 

それは、会社への貢献度をより高めるためには、多くの人の協力が必要だからです。何事においても、一人で行動して成し遂げることができることには限界があります。

 

そして、30代の社員には、会社からより大きな目標を達成することが求められます。そのときに、例えあなたが20代にどれだけの知識とスキルを身に付けて高い能力を持っていても、1人の力では達成できることに限りがあります。

 

大きな目標を達成するには、そのために必要な計画や情報分析を行い、上司やメンバーを説得し、チームとして目標に向かって動く必要があります。

 

そのため30代の転職者には、20代で求められていた「タスクマネジメント能力」だけでなく、周りの人を巻き込むような「ヒューマンマネジメント能力」が求められます

 

つまり、「限られた時間と人材を上手くマネジメントし、大きな成果につなげる能力を持っているか?」ということが、30代転職者が高い評価を受けるかどうかの一つの基準になります。

 

環境に適応する柔軟性

30代になると、どのような人でも20代の頃に培った知識やスキルを持っています。そして中には、転職や面接のときに、そのことをアピールする人も少なくありません。

 

ただ、このときに注意しなければいけないことがあります。それは「20代と30代では求められるものが違う」ということです。つまり、転職のアピール時には、「20代に頑張って身に付けてきたものが全く役に立たない」ということもあり得ます

 

30代の転職で失敗する人には、20代での経験や地位に誇りを持ち過ぎている人が多くいます。

 

例えば、「自分は徒手療法のインストラクターを取得しているから、職場(転職先)で勧められている手技は実践しない」や「以前の職場では○○して上手くいっていたから、ここ(転職先)でも同じようにやる」という考えを持っている人は少なくありません。

 

確かに、20代で学んだことを転職先でも生かすことは大切です。そうすることが、転職先のプラスになることも多々あります。

 

ただ、過去にこだわり過ぎると、「自分は20代の頃に、こうやって成果を出した」というプライドから、新しい環境に柔軟に適応できなくなる場合があります。そして、企業や病院、施設から求められる役割の変化に対応できず失敗します。

 

これは、PTやOT、STなどのリハビリ職者でも同様ですし、どのような年齢の人にもいえます。しかし、このような状況になりやすいのは30代だといえます。

 

そのため、特に30代では環境に適応できるような柔軟性が求められます。このときに、過去の自分を捨て、成長のために他人に意見を求めることができかどうかも、今後の成長の鍵となります。

 

40代以上に求められる基準

40代になると、転職者として要求される基準は30代とも大きく異なります。この年代になると、管理業務を任せられるようになる人がほとんどです。そのため、企業や病院、施設が求める能力も、より経営に関することになります。

 

そこで以下に、40代転職者に求められる基準について記します。

 

戦略策定力

理学療法士や作業療法士、言語聴覚士などのリハビリ職者に限らず、40代を超えてくると、就いている役職を見るだけで、その人における今後のキャリアが大体予測できます。

 

そして、多くの人にとってキャリアステップの中における最も大きな「障壁」となるのは、課長クラスのポストから部長クラスへ昇進することです。
 
40代になっても課長クラスであれば、30代の人たちが同じポストに上がってきます。そして、そのような人達は、あなたより将来性が高い上に安く雇うことができます。そのため、より能力が高く若い人が、あなたと同じ役職に就くとピンチです。

 

そうなると、あなたの組織における存在価値が低くなり、いわゆる「出向」や「希望退職」を望まれるようになる可能性もあります。

 

こうした事態を避けるためにも、40代では部長クラス以上に昇進することが大切になります。そして、部長職に就くために必要となる能力の一つとして「戦略策定力」が挙げられます。

 

部長クラスに求められるのは、会社や部署の数年先における「あり方」をできるだけ具体的にイメージし、説明できる能力です。つまり、会社や部署における戦略を立てる力が要求されます。

 

そのため、具体的には以下のことを明確に説明できることが必要になります。

 

・現在の会社や部署における問題点
・問題点に対する解決方法
・各解決方法におけるメリット、デメリット、リスク

 

これらのことを実際の現場において検証することで、より会社や部署の未来を明確にイメージできるようになります。戦略策定の力は、実践による「トライ・アンド・エラー」の繰り返しでしか身に付けることができません。

 

そして、戦略策定能力が身に付くと、会社に対して今後の戦略を示すことができるようになります。

 

このように、40代で部長までのキャリアアップを望むのであれば、まずはこの戦略策定能力が必要になります。こうしたことから、40代の転職者には、戦略策定能力が求められることになります。

 

決断力

PT・OT・STが部長クラスのポストに就くと、戦略策定力に加えて「決断力」が重要になります。

 

決断力というと、よく使う言葉であるため、あまり重要なものではないように感じるかもしれません。しかし、仕事において決断を行う際は大変な覚悟が必要になります。

 

決断を行うということは、数ある選択肢の中から1つを選択し決定することです。つまり、選んだ1つ以外のものは捨てなければいけません。

 

選択が迫られている際に迷い決断できないばかりに、業務が進まず時間が経過して事態が悪化することは多いです。また、あなたの決断した選択肢によって、会社や部署の将来が大きく左右されるような場合もあります。

 

例えば、患者さんからのクレームが生じた場合には、その場で状況を判断して対応方法を決断する必要があります。対応が遅くなるほど、患者さんの不満はどんどん大きくなり、さらなるクレームの発生につながります。

 

そのため、40代で部長職に就いているPT・OT・STは、適切なタイミングでベターな決断を行い、部下に次の行動を明確に指示しなければいけません。

 

このような決断力は、20代や30代でも必ず必要なものです。ただ40代の場合は、あなたの決断によって影響するものが非常に大きくなります。それは、40代になると、あなた自身の立場だけでなく、会社や部署の将来に関わるような決断を求められるようになるためです。

 

40代になったときに、決断力が身についているように、20代のときから「自分で考え、自ら責任を取る覚悟を持ち決断する」ということを意識して行動するようにしましょう。そうすることで、自然と決断力は高まります。

 

こうしたことから、40代の転職者には決断力が求められます。

 

今回述べたように、PT・OT・STの中でも、20代と30代、40代では、転職する歳に求められる基準が異なります。そして、こうした企業(病院、施設)側が各年代別に求める基準を理解しておくことが、転職で成功する可能性を高めることにつながります。


リハビリ関係者が転職を考えるとき、転職サイトを活用するとより自分の希望に沿う求人を見つけることができるようになります。自分一人では頑張っても1〜2社へのアプローチであり、さらに労働条件や年収の交渉まで行うのは現実的ではありません。

一方で専門のコンサルタントに頼めば、100社ほどの求人から最適の条件を選択できるだけでなく、病院や施設を含め、その他企業との交渉まですべて行ってくれます。

ただ、転職サイトによって特徴が大きく異なります。例えば、電話だけの対応で素早さを重視する会社があれば、面接まで同行することで難しい案件への対応を得意としている会社もあります。他には、大手企業に強みを発揮する会社があれば、地方求人を多く保有している会社もあります。

これらを理解したうえで専門のコンサルタントを活用するようにしましょう。以下のページで転職サイトの特徴を解説しているため、それぞれの転職サイトの違いを学ぶことで、転職での失敗を防ぐことができます。


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