PT・OT・STが就職・転職先を決める要素と優先すべきこと

理学療法士(PT)や作業療法士(OT)、言語聴覚士(ST)が就職・転職先を選択する際、多くの人はさまざまな要素を考慮して決定します。何も考えずに、職場を決める人はいません。

 

例えば、求人情報を探すときには「年収400万円」「年間休日120日以上」「土日祝日休み」といったキーワードで転職先を検索する人が多いはずです。

 

ただ、転職先に求める条件で悩んでいる人も少なくありません。PT・OT・STの中には「何の条件を優先したらいいのかわからない」という人が多いのです。

 

そこで今回は、「PT・OT・STが就職・転職先を決める要素と優先すべきこと」について解説します。

 

給料面

実際に話を聞いた中では、給料面に関する問題は、転職の理由として最も多いようです。

 

これは、リハビリに情熱を持っているような若い人にも少なくありません。しかし、若い人と、ある程度経験を積んだ人では、給料に不満を持つ理由が異なります

 

若い人が給料面に不満を持つ理由の多くは、勉強ができないというところにあるようです。理学療法士や作業療法士、言語聴覚士などのリハビリ職者は、特に卒業後も学び続ける必要があります。

 

勉強を行う時は、本を読んだり、勉強会に参加したりします。そして、リハビリ職者が購入する本は、値段が高いものがほとんどです。また、勉強会も1日で数万円というものもあります。

 

このように、理学療法士や作業療法士、言語聴覚士などのリハビリ職者が勉強するためには、お金が必要です。給料が低いと、どうしても、勉強するためにお金をかけることができなくなります。

 

若い人が、給料に対して不満を持っているのは、このような理由が多いようです。

 

一方で、ある程度経験を積んだ人は、「勉強のためにお金が必要」と考える若い人とは違った理由で給料に対して不満があるようです。

 

その中でも多いのが、結婚です。男性であれば、結婚すると家族を養わないといけません。そのため、一人で生活する以上の給料が必要になるのは、想像に難しくないかと思います。また、子供が幼稚園に通うなどなると、よりお金が必要になります。

 

既婚者での転職の理由は、このように、家族を養うためというものが多いようです。

 

私が最初に転職したのも、このような理由です。結婚し、子供ができたため、家計を支えるのが私一人の給料になりました。そのため、今まで以上の給料が必要であったため、転職を考える必要がありました。

 

そこで、実際に給料面を重視した職探しを行い、転職を行いました。そして、転職をしたおかげで、私一人の給料でも生活ができるようになりました。

 

業務内容

これは、理学療法士や作業療法士、言語聴覚士などのリハビリ職者に多い転職理由ですが、今と違った仕事の内容を経験したいということで転職を行う人も少なくありません。

 

リハビリ職者が働く職場には、さまざまな形態があります。入院施設がある総合病院や整形外科のクリニック、デイサービス、訪問リハビリなどが例として挙げられます。

 

その中で、整形外科クリニックとデイサービスでは、担当する患者さんや利用者さんの年齢層が違います。また、基礎として抱えている疾患や訴えも異なるため、経験できる疾患や症状なども、就職したところによって変わります。

 

そのため、複数の職場を経験することで、さまざまな年齢の患者さんや疾患、症状を経験することができます

 

また、理学療法士や作業療法士、言語聴覚士などなどのリハビリ職者の中には、将来的に介護保険分野などで独立したいと考えている人もいます。独立しないにしても、ある分野に特化して活躍したいと考えている人は少なくありません。

 

そのような場合、自分が将来関わっていきたい分野の職場を1度は経験したいと考えるのは、普通のことでしょう。これも、転職を考える1つの理由として挙げられます。

 

人間関係

理学療法士や作業療法士、言語聴覚士などのリハビリ職者などに限った事ではありませんが、職場における人間関係の問題によって転職を考える人は少なくないようです。

 

ある有名サイトの調査によると、人間関係の問題は、転職を考えた理由の第3位に挙がっています。1番目が「上司や経営者の仕事が納得いかない」、2番目が「労働環境の問題」であり、それに続いた3番目の原因が人間関係でした。

 

人間関係は、上司と同僚、部下との関係全ての問題があるようです。

 

実際、話を聞いてみると、その中でも、上司との関係に問題が生じて転職を考える人が多いようです。

 

特に理学療法士や作業療法士、言語聴覚士などのリハビリ関連職では、リハビリのやり方に関して、それぞれ個性があります。そして、その考え方と違った方法を行っていると、煙たがられる場合もあります。

 

私が以前いた職場でも、「〇〇法は胡散臭い」「△△法はエビデンスがない」などと批判する人がいました。

 

そして、そのような場合、例え自分自身が良いと考えている方法や手技などでも、臨床で使いにくいような状況になります。特に、上司が、ある1つのやり方を推奨しているような職場では、それ以外のリハビリテクニックは使用しにくくなる傾向にあります。

 

実際に、以前いた職場の同僚や後輩は、批判されている手技の講習会などには参加しないようになっていました。

 

もちろん、単純に性格が合わずに転職を考える人もいます。理学療法士や作業療法士、言語聴覚士などのリハビリ職者が、上司と合わずに転職を考えるのは、このような理由が多いようです。

 

教育システム

職場で作られている教育システムは、PT・OT・STが転職先を決める大きな要因です。PT・OT・STには「学びたい」という意欲が強い人が多いため、勉強できる環境を好みます。

 

ただ、教育システムが整っている職場にも問題はあります。そのことを理解しておかなければ、転職後に後悔することになりかねないため注意が必要です。

 

そこで以下に、就職先の教育システムについて、私なりの考えを述べます。

 

整った教育システムによって、学びたい内容が狭まる可能性がある

最初に就職する際は、「勉強ができるところ」という考えを持っている人は多いです。なぜなら、理学療法士や作業療法士、言語聴覚士は専門職であるため、教育制度が整っていなければ、知識や内容で差がついてしまうからです。

 

ほとんどの人は、最初から適当に仕事をしようとは思っていませんそのため、多くの人は学ぶ環境や教育システムがしっかり整ったところに就職したいと考えます。実際、就職説明会でも、多くの学生が教育についての質問をしています。

 

確かに、人間は周りの環境に影響を受けやすく、怠けてしまう性質があります。そのため、就職先のスタッフが全く勉強もしないようなところだと、入った人も同じようになる可能性は高いです。

 

特に、周りの影響を受けやすいと自覚している人は、教育システムが整っており、スタッフのやる気が高いところを選んだ方が良い方向に働きます。

 

しかし、1つ注意して覚えておかなければいけないことがあります。それは、教育システムが整っていると勉強や実践できることが限られてくる可能性もあるということです。

 

例えば、その就職先が、理学療法士や作業療法士、言語聴覚士などのリハビリ関連職の技術の中でも「A療法」というものを中心に行っていたとします。当然、そこでの教育システムも「A療法」に関するものが主になります。

 

あなたが、その理論や技術に納得できれば、その就職先でも問題ありません。しかし、もしあなたが違うものを臨床に活かしたいと考えたとします。そのような場合、職場によって新しいことを学んだり実践したりすることが難しくなることがあります。

 

リハビリ職者にはこだわりが強い人が多い

理学療法士や作業療法士、言語聴覚士などのリハビリ職者には、自分の考えが正しいというように、こだわりが強い人が多い傾向にあります。これは、実習中に主に学生を指導する「バイザー」の教え方などを見ていると明らかです。

 

実習中に学生が、妥当性の高い考えをバイザーに提案したとします。しかし、その内容がバイザーの考え方と違っていた場合、多くのバイザーはその案を否定します。たとえ、学生のアイデアの方が優れていたとしても同じ行動をとります。

 

本来であれば、より秀でた意見を取り入れる方が、患者さんにとっても良い選択といえます。しかし、そのような選択がされることは、実際の現場ではありません。冗談のような話と思うかもしれませんが、このようなことは多く見られます。

 

そして、このようなことが実習中でなく、就職先でも起こります。

 

例えば、あなたが勉強したいと思っていた理論や技術が、上司やドクターが推奨しているものと異なっていたとします。そうなると、上司に批判されたり、ドクターからその技術を使わないように指示されたりします。

 

たとえあなたが学んだ理論や技術の方が、患者さんを良くするものであってもこのような態度を取られることは少なくありません。病院関係者には、それくらいプライドが高い人が多いです。

 

そのため、教育システムがしっかりしている職場に就職する際は、注意が必要です。教育システムがあるところを選択する場合、本当にその就職先が推奨しているものが、あなたの学びたいものに合っているのかどうか調べたり、関係者に聞いたりして、十分検討することが大切です。

 

学べる環境は人によって異なる

「学べる環境」の定義は、人それぞれ異なります。ある人にとっては、教育システムが整っているところがそうかもしれません。しかし、他の人は、休みが多い職場を学べる職場と考えるかもしれません。

 

このように、学べる環境は人によって全く違います。これは、自分自身で学べる性格かどうかが関係していると思います。

 

学べる環境は人によって異なる

「学べる環境」の定義は、人それぞれ異なります。ある人にとっては、教育システムが整っているところがそうかもしれません。しかし、他の人は、休みが多い職場を学べる職場と考えるかもしれません。

 

このように、学べる環境は人によって全く違います。これは、自分自身で学べる性格かどうかが関係していると思います。

 

 ・能動タイプ
例えば、私はあまり人に教えてもらうことが得意ではなく、少しでも疑問に思ったことは、すぐに調べるような性格です。また、知らないことがあっても、気になるのですぐに勉強しようと行動します。

 

このことが良いことかどうかはわかりません。しかし私のような性格の場合、教育システムが整っていることよりは、給料や休みなどの条件が良い職場の方が学べる環境といえます。

 

その理由は、主に2つあります。1つ目は、理学療法士(PT)や作業療法士(OT)、言語聴覚士(ST)に限らず、医療関係のことに関して学ぶ際、本や、講習会などに参加することで勉強します。そして、医療系の本や講習会は想像以上に高いです。また、講習会は休日にあります。

 

本は1冊1万円超えるものもあります。講習会においても、高いものでは1日数万円する場合もあります。そして、本はページ数が多いため、読むのに時間がかかります。

 

つまり、本や講習会から学ぶにはお金と時間が必要ということです。そのため、職場の教育システムのために、業務後や休日の時間をとられていては、本を読んだり講習会に参加したりすることができません。

 

そして2つ目の理由は、だいたい私のような性格の人は、人から教えてもらったことをそのまま行いません。それは、人の真似をすることが嫌だからです。

 

そのため、教えてもらったことの中から良い所だけ取り入れようとします。一見すると、応用が利いて良いことのように聞こえますが、実はそうでもありません。実際、日々悩んでいる人には、このような行動をとっている人が多いです。

 

そもそも、経験もないような新人が、オリジナルの概念や手技などを作り出すことは不可能です。ましてや、他の人の良いとこ取りなんかしようものなら、全てが中途半端になってしまいます

 

つまり卒後初めは、職場の教育システムでも何でもよいので、1つのことを徹底して行うことが大切です。もしくは、オーソドックスに解剖学や生理学に忠実に仕事を行い、経験を重ねることです。

 

そして、ある程度の知識や技術がついてきたときに、周りから良いものを取り入れたり、オリジナルのものを作り出したりすれば良いのです。

 

 ・受動タイプ
一方、わからないことに対して、自ら調べたり勉強したりすることが苦手なタイプの人もいます。このようなタイプの人は、先輩や上司の人に積極的に話を聞いたりアドバイスを求めたりした方が、効率的に知識や技術の習得を行なえます

 

理学療法士(PT)や作業療法士(OT)、言語聴覚士(ST)には、こちらのケースの人が大半だと感じています。そして、このような人は、教育システムが整っているところが、「学べる環境」であることが多いです。

 

その理由は簡単です。このタイプの人は、他の人からの刺激を受けやすいためです。「同僚が頑張っていると、自分も頑張る」、「先輩ができる人だと、自分も先輩みたいになりたい」というように、周りの人によって本人のやる気が変わります。

 

教育システムを取り入れているようなところは、多くの場合、意識が高い人が揃っている傾向にあります。そのため、受動タイプの人には向いている職場だといえます。

 

給料と休日を優先すべき理由

ここまで述べたように、就職先を決める要素としては、「利用者の特徴」、「教育システムや給料」、「就業時間」、「休みの数」などさまざまなものがあります。理学療法士や作業療法士、言語聴覚士などのリハビリ職者は、その中でも、対応する利用者さんの特徴を第一に考える人がほとんどだと思います。

 

その中でも、私が大事だと考えるのは、「給料」と「休日数」の2つだと考えます。多くの理学療法士や作業療法士、言語聴覚士などのリハビリ職者は、そうではないと否定するかもしれません。

 

しかし、就職の際に、給料と休日数を考慮して決めることは、今後長くリハビリ関連職として働くために重要になってきます。

 

そこで以下に、なぜ給料と休日数が大切なのかについて解説します。

 

多くのリハビリ職者は勉強できる環境を選ぶ

既に述べたように、理学療法士や作業療法士、言語聴覚士などのリハビリ関連職は専門職であるがゆえに、勉強できる環境に就職したいと考えている人がほとんどです。特に、学校卒業後の最初の就職先は、その後の専門職者としての人生を大きく左右するものになるため、教育システムなどを優先する人が多いです。

 

確かに、人は周囲の環境にも影響されやすく、怠けやすい存在です。。そのため、就職先が勉強するような雰囲気でないと、自分も自然と学習しなくなってしまいます。

 

そのため、自分が周囲の環境に流されやすいと自覚している人は、そのような環境を十分に考慮した上で、就職先を決めることが大切です。特に、最初の職場で怠けてしまうと、その後に修正するには、相当の努力が必要になります。

 

理学療法士や作業療法士、言語聴覚士などのリハビリ関連職は専門職ですので、専門的な知識があることは必須です。なぜなら、専門分野を持っていないことは、将来的にあらゆる場面で困ることになるからです。

 

例えば、昇給や転職のときに、専門的な能力は評価の対象になります。また、自分で何か新しいことを始めようとする際、専門的な知識や技術は、大きな武器になります。

 

このように、最初の就職先はあなたの理学療法士や作業療法士、言語聴覚士などといったリハビリ専門職としての人生に大きく左右します。そのため、勉強できるところを職場に選ぶことは間違ってはいません。

 

勉強するためには時間とお金が必要

これまで述べたように、理学療法士や作業療法士、言語聴覚士などのリハビリ職者は、就職後も専門的な知識と技術を身に付ける努力をし続けなければなりません。そのために、教育システムが整っている職場に就職することは、1つの手段としては有効です。

 

しかし、ほとんどの場合、職場の教育システムだけでは、理学療法士や作業療法士、言語聴覚士などのリハビリ専門職者にとって、本当に必要な能力のレベルまでは達しません

 

確かに、作られた教育システムに沿って学ぶと、最低限のレベルには達すると思います。ただ、、実際にどこまで能力があると十分であるという基準はありませんが、職場で教えてもらうものだけでは足りないことは確かです。

 

そのような場合、自分で本を買うか、外部である講習会に参加して学ぶ必要があります。医療関係の本や講習会は、勉強したいと思うほど、それなりの値段が必要となります。

 

また、講習会は休日にに行われることが多いです。そのため、自分の休みを利用する必要があります。中には、講習会代や業務で参加させてもらえるところもあります。しかし、そのような場合、職場への伝達講習やその他の要求をされることがありますので、あなたの仕事が多くなってしまいます。そのため、注意が必要です。

 

どちらにしても、あなた自身で勉強するためには、時間とお金が必要です。そのため、ある程度の給料と休日が確保されている就職先を選ぶことが大切です。

 

確かに、時間とお金という条件がどちらも優れている就職先は、少ないかもしれません。しかし、勉強するために支障がないような待遇のところは、たくさんあります。そして、あなたが時間とお金を大切にすることで、十分に学ぶことはできます。

 

実際に有名な理学療法士の人の話を聞くと、そのような人達は、間違いなく時間とお金を大切にしています。限られた時間とお金を上手く使うことで、勉強してきたということです。

 

そのため、ある程度勉強できるような、時間とお金の条件が揃った職場に就職することと、自分自身で努力、工夫することが大切です。

 

特に、理学療法士や作業療法士、言語聴覚士などのリハビリ専門職という仕事は、人から教えてもらって上達するようなものではありません。患者さんと接していく中で、悩み、自分で考えることが最も成長します。

 

そのような意味でも、教育システムなどの職場の環境よりも、自分で学ぶことができるような、給料や休日の条件がそろっているところに就職することが大切です。

 

今回述べたように理学療法士や作業療法士、言語聴覚士などのリハビリ専門職に関する勉強するためには、特に時間とお金が必要になります。給料の中から講習会代や書籍代を捻出しなければなりません。そのため、給料と休みの条件が良い職場に就職した方がよいと考えます。



リハビリ関係者が転職を考えるとき、転職サイトを活用するとより自分の希望に沿う求人を見つけることができるようになります。自分一人では頑張っても1〜2社へのアプローチであり、さらに労働条件や年収の交渉まで行うのは現実的ではありません。

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