言語聴覚士(ST)の役割:リハビリ求人・転職

 

理学療法士(PT)や作業療法士(OT)、言語聴覚士(ST)などのリハビリ関連職の仕事は、医師の指示の下、患者さんや利用者さんの社会復帰をお手伝いすることです。その中で、それぞれ違った役割があり、さまざまな視点から、患者さんのリハビリテーションを支援します。

 

今回は、その中での、言語聴覚士の役割について述べます。

 

言語聴覚士の3つの役割

言語聴覚の対象となる人は、幼児から高齢者まで、さまざまな年齢の人たちになります。そのような中で、言語聴覚士が行う主な内容は、大きく3つあります。それは、「失語症の治療」「摂食、嚥下障害の治療」「高次脳機能障害の治療」の3つです。

 

以下に、3つの内容について解説します。

 

失語症の治療

失語症とは、言葉の理解と表出が困難になってしまう障害を指します。

 

このように、失語症の患者さんには、言葉の理解が困難な人や、頭ではわかっていても、思った通りに言葉の表出ができないような人がいます。

 

失語症は、脳卒中などの後遺症によるものがほとんどですが、精神的なストレスなどが原因で発症する場合もあります。失語症では、話すのはもちろんのこと、「読む」「書く」など、言葉に関する能力が全般的に障害されます。

 

そして、失語症の状態が2〜3カ月程度続いた場合は、後遺症として残る可能性が高いと言われています。もちろん、年単位で大きく改善がみられる人もいますが、その程度は人それぞれです。

 

そのような患者さんに対しては、カードに描かれた絵を見て、その物の名前を答えるなどの訓練を行います。また、唇や舌など、言葉を発するために必要な器官の運動が障害されているは、言語聴覚士の口の形を真似して声を出す練習などを行います。

 

摂食、嚥下障害

摂食、嚥下障害とは、食べ物や飲み物を、上手く食べたり飲み込んだりできなくなる障害を指します。そのことで、日常生活に、さまざまな支障をきたします。

 

例えば、嚥下が上手くいかず、気管の中に食べ物が入ってしまうと、「誤嚥性肺炎」という病気にかかる可能性が高くなります。また、摂食、嚥下活動が障害されることで、食欲が低下し、体重の減少などにつながることもあります。

 

摂食、嚥下障害の主な原因は加齢によるものです。他にも、「パーキンソン病」や「重症筋無力症」といった病気も、摂食、嚥下障害を起こすきっかけになります。

 

そのような患者さんに対して、水やゼリー、実際に食べているご飯などを使って練習を行います。軟らかく飲み込みやすいものから始めて、徐々に一般食に変えていきます。

 

高次脳機能障害

高次脳機能障害とは、脳が何らかの損傷を受けることで、言語や思考、記憶、行動、注意などの、多くの機能に障害が起こってしまっている状態を指します。

 

高次脳機能障害が起こる主な原因は、脳卒中や頭部外傷などの後遺症です。高次脳機能障害が生じると、急に正確が変わったり、直前に行ったことを忘れたりします。

 

高次脳機能障害の症状は多様です。そのため、高次脳機能障害を患った患者さんに対して、それぞれに合わせた機能訓練や生活訓練などを行います。

 

以上の3つが、言語聴覚士が関わる主な障害です。これら3つとも共通することは、患者さんは、予期していない状況から急に、このような状況になるということです。そのため、精神的にも落ち込んだ状態である人が少なくありません。

 

そのような患者さんに対して、身体機能だけでなく、精神的なサポートをしていくことも、言語聴覚士として大切なことです。

 

このような言語聴覚士の役割を理解した上で、転職先を選択するようにしましょう。



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