育休後にブランク明けで再就職・転職する言語聴覚士が持つ不安

 

言語聴覚士(ST)の資格所有者は、女性が半数以上を占めています。そのため、出産を機に一度退職をして、臨床を離れる人も多くいます。そしてそのようなの中には、子供が幼稚園や小学校に行くようになって再就職・転職をして臨床に復帰する人も少なくありません。

 

ただ、そのようにブランクがあって、なおかつ子供を持つ言語聴覚士の多くは、臨床に復帰する際にいくつかの不安を抱えているのが現状です。

 

そうした悩みは、あなただけでなく、同じ状況を経験したほとんどの言語聴覚士が持つものです。そのため、そうした不安を事前に把握しておき、他の人たちがどのように考えているかを知っておくと、再就職する際に過剰に心配することがなくなります。

 

そこで今回は、「育休後にブランク明けで再就職・転職する言語聴覚士が抱える不安」について述べます。

 

再就職する際に持つ3つの不安

言語聴覚士という資格を活かすことで、ブランク明けであっても、条件さえこだわらなければ、再就職・転職先は思ったより簡単に見つかります。確かに、理学療法士や作業療法士と比較すると、求人情報は少ないですが、言語聴覚士の需要は高いです。

 

そのため、ブランク明けで育児中であっても募集している職場はたくさんあります。

 

しかし、逆に言語聴覚士自身が再就職・転職して復帰することに不安を抱え、復職を躊躇していることもあります。そのような場合、言語聴覚士には、共通して以下の3つに関する不安を持つことが多いです。

 

知識、技術面に関すること

リハビリの専門職である言語聴覚士は、リハビリに関することはもちろんのこと、医学全般やコミュニケーションなどについて勉強します。そして、それらの知識や技術は、日々の臨床によって磨かれます。

 

そのため、育休中で言語聴覚士として数年間のブランクがある場合、そのような知識や技術面に関しての不安を持つ人が多くいます。

 

特に言語聴覚士は、コミュニケーションに障害を持つ人を対象にリハビリを行います。そのため、言語聴覚士自身が高いコミュニケーション力を持っている必要があります。

 

ただ育休中などは、子育てが忙しく家の中でこもって生活しているような人も少なくありません。その結果、ほとんど家族以外とはコミュニケーションを取らないような状況になる人もいます。
そうなると、言語聴覚士として臨床に戻るとき、患者さんとのコミュニケーションに関して不安を持つ人も多くいます。

 

そのような不安を避けるために、育休中は地域や児童館などで行われている子育てクラブなどに参加することをお勧めします。そうしたところでは、同じような立場にある人たちが集まって、お互いの悩みを相談したりします。

 

このようにして社会とのコミュニケーションを維持することで、コミュニケーション不足による心配は解消することができます。

 

また、専門的な知識に関しては、同じようにブランクがあって復帰した人の多くは「働きながらまた勉強しなおせば大丈夫」「1〜2ヶ月すれば思い出してくる」といいます。

 

そのため、知識や技術に関しては、過剰な心配はしなくても働いているうちに慣れてくることため心配要らない場合がほとんどのようです。

 

コミュニケーションに関してだけは、積極的に社会と関わるように意識して、コミュニケーション能力を維持するようにしましょう。

 

体力面に関すること

言語聴覚士の中には、「久しぶりに仕事復帰して1日仕事を行う体力があるのか?」と不安に思う人も少なくないようです。

 

特に育休中は、積極的に外に出る人を除いては、活動量が少なくなります。いくら家事や子供の相手をしているといっても、1日に歩く距離や歩数はかなり少なくなります。

 

また、育休中は子育てだけでも大変に感じる人がほとんどです。仕事に復帰した場合は、仕事+育児という両立を行わなければいけません。

 

そのため、1日を乗り越えるためには、かなりの体力が必要になります。

 

このように、育児中でブランクある状態から復帰する際に体力の心配をしなくてもよいように、育休中もできるだけ時間を見つけて運動を行うようにしましょう。

 

子供がいるため、長い時間1人で運動をすることは難しいと思います。そのため、朝のちょっとした時間を使ってストレッチを行ったり、旦那さんが休みの日に子供を預けて20〜30分散歩を行ったりと、できることから行うようにしてみてください。

 

また、地域で行われているサークルなどでは、子供と一緒に運動できるようなものもたくさんあります。そのような機会を利用して、少しずつ運動を習慣化しましょう、

 

このように、できることから無理なく継続して行うことで、体力は自然と戻ってきます。

 

そして、体力面に自身が無い場合は、非常勤(パート)として復帰することも1つの有効な手段です。「無理なく働き、体力が戻ってきたら常勤として勤務する」という方法もあります。

 

さらに職場によっては、子育て支援の一環として「勤務時間を短くして早く帰宅できる」という制度を取り入れているようなところもあります。そのような職場であれば、補助を上手く活用して体力面の不安をカバーすることができます。

 

このように、ブランク明けであっても、さまざまな方法を用いて体力面の不安は解消することができます。ただ、自分自身でも体力を落とさないような工夫をすることが大切です。

 

仕事と育児の両立に関する不安

育休中の言語聴覚士が再就職・転職する際に最も持つ不安が「仕事と育児の両立に関する不安」です。

 

既に述べたように、育休中は子育てだけでもかなり大変だと感じる人が多いです。そのため、体力面についてもそうですが、洗濯や食事の準備といった時間管理などにも不安を持つ人は少なくありません

 

しかし、同じような経験を持つ人たちはたくさんおり、ほとんどの人は問題なく育児と仕事の両立を行っています。

 

中には、「1日中子供といるより仕事をしていた方が楽」「時間はないけど効率を考えて行動する力が身についた」とポジティブな意見を持つ人も少なくありません。

 

そのため、仕事と育児の両立には過剰な心配をする必要はないと考えてよいといえます。

 

ただそうはいっても、育児と家事の両立が大変なことは確かです。そのため、家族に頼れる環境であれば、協力してもらうことは大切です。ブランク明けに再就職・転職する際には、家族に対して事前に復帰に対する不安を話しておくことも1つのポイントです。

 

今回述べたように、育休後のブランク明けで言語聴覚士が再就職・転職する際には、多くの人が悩みを抱えています。

 

しかし、同じような経験をしてきた人は、不安を抱えながらも問題なく復帰して仕事を行っています。そのため、過剰な心配は必要ありません。ただ、「全く苦労しないのか?」というと、そうではないため、周囲の人の協力を得ることも大切になります。



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