人間関係で転職・退職を考えた言語聴覚士(ST)が取るべき行動

 

言語聴覚士(ST)における転職理由の1つに「職場内での人間関係」が挙げられます。このように、職場で人間関係が悪化したことがきっかけで転職を考える人は少なくありません。また、このような理由で転職を行う際は、特に「人間関係が良好な職場へ転職したい」と考えるはずです。

 

そして、実際に人間関係に全く問題がない職場へ転職することができればベストだと思います。しかし、そのような職場は多くありませんし、あったとしても簡単には見つかりません。

 

そうした場合には、人間関係の問題として起こりやすいパターンを理解しておき、その対処法について学んでおくことが大切です。そうすることで、人間関係に悩むことが少なくなります。

 

そこで今回は、「言語聴覚士の転職先で生じやすい2つの人間関係トラブルとその対処法」について述べます。

 

言語聴覚士に起こりやすい2つの人間関係トラブル

言語聴覚士に起こりやすい人間関係トラブルには、主に「言語聴覚士内における人間関係トラブル」と「他職種との間に起こる人間関係トラブル」の2つがあります。まずは、これら2つの人間関係トラブルについて知っておくことが大切です。

 

言語聴覚士内の人間関係

言語聴覚士の職場内で発生する人間関係トラブルの1つとして、「言語聴覚士同士の仲が悪い」ということが挙げられます。同じ部署内での上司や先輩、同僚、後輩などとの人間関係が悪い場合です。

 

同じ言語聴覚士であっても、患者さんや治療に対する考え方は人それぞれです。そのため、仕事をしている中で意見がすれ違うことも多々あります。

 

例えば、1人の言語聴覚士はある患者さんに対して「嚥下を繰り返し運動させることが大切である」と考えて訓練を行っています。一方で、同じ患者さんであっても別の言語聴覚士は「首周りのマッサージをすることが大切だ」と感じることもあります。

 

このような場合、2人の言語聴覚士が上手くコミュニケーションをとって情報交換を行い、お互いの良いところで「落とし所」を見つけることができれば問題ありません。

 

しかし、言語聴覚士同士が、お互いに自分の意見を押し付けるようなことになると、必然的に2人の仲は悪くなります。

 

これは、上司や同僚との間で起こりやすい問題です。特に勉強をしている言語聴覚士の中には、自分自身の治療に自信を持っている人がいます。そのような人では、このようなトラブルが起こりやすい傾向にあります。

 

このような場合には、まずはあなたが一歩引くようにしましょう。「絶対こうである」というように考えるのではなく、「いろいろな考え方があって、この人はこのように考えているのか」と、その人を尊重するようにすると、このようなトラブルは避けることができます。

 

これは1つの例ですが、どのような原因であっても、言語聴覚士同士で人間関係が悪いと、最終的に患者さんに提供するサービスが低下することにつながる可能性があります。

 

そのため、言語聴覚士同士の人間関係は良好に保つことが好ましいです。そして、そのためには、何か問題があった場合は、まずあなたが一歩引くことを実践しましょう。そうすることで、相手も落ち着いて対応してくれるようになる可能性が高くなります。

 

ただ、中には「どうしても意見が合わない」「性格が合わない」という場合もあります。ですが、どのような理由であっても、言語聴覚士同士の不仲は患者さんに悪影響を与えることにつながります。

 

そうならないためにも、どうしても反りが合わないような人とは、「仕事である」と割り切って付き合うことも大切です。そうすることで、患者さんに迷惑をかけることは少なくなります。

 

また、このような言語聴覚士同士の人間関係トラブルがある場合は、看護師や事務スタッフといったような他部署の人に相談することも有効です。違う部署の人に意見をもらうことで客観的な話を聞くことができ、トラブル解決につながりやすくなります。

 

他部署との人間関係

言語聴覚士が勤務する職場には、言語聴覚士だけでなく理学療法士や作業療法士、看護師、介護スタッフなど、さまざまな職種の人が働いています。

 

そのため、言語聴覚士と他部署の人間関係でトラブルが起こる場合もあります

 

例えば病院では、言語聴覚士は患者さんに対して嚥下や摂食に対するリハビリを行います。しかし、実際の食事場面で関わることが多いのは、看護師さんや介護スタッフである場合がほとんどです。

 

そのため、言語聴覚士は食事介助に関して、看護師さんや介護スタッフの人たちに協力してもらわなければいけないことが多くあります。

 

それは、「食事中の姿勢に気をつけて欲しい」「食べる順番をこのようにして欲しい」「テレビを消して集中した状態で食事をして欲しい」などさまざまなです。しかし、介護スタッフも忙しいため、言語聴覚士が依頼したことを全て行ってくれるわけではありません。

 

また、このような言語聴覚士がお願いしたことに対して、できる限り協力してくれる人もいれば、「忙しいからできない」と全く実践してくれないような人もいます。

 

そうなると、言語聴覚士と介護スタッフの仲は悪くなります。言語聴覚士は「患者さんのためなのに何で協力してくれないんだ」と感じ、一方で介護スタッフは「忙しいのにできないことばかり要求してくる」と思うようになります。

 

こうした場合には、言語聴覚士も介護スタッフにもお互いを尊重する気持ちが欠けていることがほとんどです。

 

そのため、まずは言語聴覚士であるあなたが介護スタッフの立場になって物事を考えるようにしましょう。そうすることで、結果的に相手にかける言葉や依頼する方法が変化してくるため、自然と介護スタッフも協力してくれるようになります。

 

このように、まず相手の気持ちを考えるように意識するだけでも、他部署との人間関係トラブルは解消することが多いです。

 

ただ、どうしても問題が解決できない場合は、他部署との人間関係においても仕事だと割り切ることが大切です。

 

人間関係で転職・退職を考えた言語聴覚士が取るべき行動

言語聴覚士の中には、こうした人間関係に問題が生じて職場の退職・転職を考える人も少なくありません。そのため、そうした人間関係が問題となったときの対処法を知っておくことは、一つの職場で長く働き続けるために重要だといえます。

 

そこで以下に「人間関係で転職・退職を考えた言語聴覚士が取るべき行動」について述べます。

 

退職・転職を考え直す

言語聴覚士の中には、人間関係に不満を抱えるとすぐに退職・転職する人がいます。そして、言語聴覚士の資格を持っていれば、そこまで苦労することなく次の転職先を見つけることができます。

 

また、言語聴覚士は専門職であるがゆえに転職回数が多くなりやすい職種であるといえます。それは、スキルアップのためにいくつかの職場を経験したいと考えるためです。

 

例えば、小児専門の病院や教育施設であれば、小児分野に関することは勉強・経験できます。しかし、高齢者に関わることはできません。そのため、小児専門の病院で数年働いた後、介護保険施設などへ転職します。

 

このように言語聴覚士は、スキルアップするために数年毎に転職しやすい職種であるといえます。そのため、必然的に転職が多くなります

 

そうした言語聴覚士が、スキルアップだけではなく人間関係の悪化でも転職を繰り返していると、履歴書の転職履歴はかなりの数になります。そうなると、今後におけるあなたの転職活動に悪影響を与えます。

 

さらに、転職した先でも人間関係の問題にぶつかる可能性はゼロではありません。そのような場合、またすぐに再転職を考えることになります。
その結果、転職を繰り返して、履歴書にその経過が残るため最終的には転職を行いにくくなります。

 

そうしたことを避けるためにも、人間関係で退職・転職したいと思ったときは、すぐに行動に移るのではなく一度考え直すようにしましょう。そして、あなたが話しやすいと感じる上司や先輩、同僚のスタッフへ相談するようにしましょう

 

特に同じ言語聴覚士であれば、あなたの気持ちを理解してくれるはずです。

 

また、言語聴覚士同士の人間関係に問題がある場合は、看護師や事務スタッフ、介護スタッフなど他職種の人に相談すると良いでしょう。第三者から見た客観的な意見をもらえて問題の解決につながる可能性があります。

 

このように、言語聴覚士が人間関係を理由に退職・転職を考えた場合、一度考え直すことが大切です。そして、1人で悩まずに誰かに相談するようにしましょう。

 

もし退職・転職する場合

言語聴覚士が人間関係で退職・転職を考えた場合は、必ず一度立ち止まって再検討することが大切です。

 

ただ、考え直して誰かに相談した上でも、退職・転職するの気持ちが変わらない人もいると思います。しかし、そのような場合には、転職先の選択には十分注意しなければいけません

 

急いで転職しようと考えて焦って転職先を決めると、転職先でミスマッチが生じる可能性が高くなります。

 

さらに、転職先で起こるミスマッチが人間関係であった場合、さらに事態は最悪です。人間関係のわずらわしさから苦労して転職したのに、また同じようなことで悩まなければいけなくなります。

 

そうしたミスマッチを避けるためにも、あなたは以下に述べる方法で転職先を探すことをお勧めします。

 

 ・知人から紹介してもらう
言語聴覚士が知人から転職先を紹介してもらうことには、いくつかのリスクがあります。しかし、何も知らない職場へ転職するよりはミスマッチが生じる可能性は低くなります。。

 

実際に働いている人からの紹介であれば、かなりリアルな内部事情まで詳しく聞くことができます。そのため、かなり信頼性のある情報から、転職先として好ましいかどうかを判断することができます。

 

そのため、言語聴覚士が人間関係の悪化で転職を考えた場合は、まずは内部事情を知った上で転職できるような職場を探しましょう。

 

そのときには、知人から紹介してもらうことも有効な手段の1つだといえます。

 

 ・言語聴覚士専門の転職サイトを利用する
どれだけ知り合いを通じても、紹介してもらえなかったり、希望の転職先の情報を得られなかったりすることはあります。

 

また、知り合いからの情報も信頼性は高いですが、あなたがそのまま当てはまるかどうかはわかりません。知人にとっては働きやすい環境であっても、あなたは働きにくいと感じるかもしれません。

 

そうした場合には、言語聴覚士専門の転職サイトを活用することをお勧めします。
 
転職サイトに登録すると、担当のアドバイザーが付き、あなたの転職活動をサポートしてくれます。

 

その中で、アドバイザーにあなたの状況や希望を話すことで、アドバイザーはあなたに合った求人を紹介してくれます。言語聴覚士の転職支援経験が豊富なアドバイザーの中には、あなたの性格も考慮した上で転職先を選定してくれる人もいます。

 

そのため、転職サイトを使って転職すると、転職後に起こるミスマッチが少なくなります。

 

このような理由から、特に人間関係が問題で転職を考えた言語聴覚士には、転職サイトのアドバイザーを活用することをお勧めします。アドバイザーを上手く利用することで、あなたに合った職場への転職が行いやすくなります。

 

今回述べたように、言語聴覚士が人間関係の悪化で転職を考えた場合は、すぐに行動するのではなく、誰かに相談するなどして再検討するようにしましょう。

 

そして、それでも退職・転職を行う場合には、「知人を頼って内部事情を知った上で転職を行う」もしくは「転職サイトのアドバイザーを活用する」ことをお勧めします。そうすることで、転職先でのミスマッチを減らすことができます。



リハビリ関係者が転職を考えるとき、転職サイトを活用するとより自分の希望に沿う求人を見つけることができるようになります。自分一人では頑張っても1〜2社へのアプローチであり、さらに労働条件や年収の交渉まで行うのは現実的ではありません。

一方で専門のコンサルタントに頼めば、100社ほどの求人から最適の条件を選択できるだけでなく、病院や施設を含め、その他企業との交渉まですべて行ってくれます。

ただ、転職サイトによって特徴が大きく異なります。例えば、電話だけの対応で素早さを重視する会社があれば、面接まで同行することで難しい案件への対応を得意としている会社もあります。他には、大手企業に強みを発揮する会社があれば、地方求人を多く保有している会社もあります。

これらを理解したうえで専門のコンサルタントを活用するようにしましょう。以下のページで転職サイトの特徴を解説しているため、それぞれの転職サイトの違いを学ぶことで、転職での失敗を防ぐことができます。


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