言語聴覚士として保健所、保健センターに転職するメリット

 

言語聴覚士(ST)が働く職場としては、病院やクリニックなどの医療機関、介護保険施設や社会福祉施設、特別支援学校といった教育機関などさまざまなところがあります。

 

加えて、保健所や保健センターといった行政サービスを行っているところに勤務している言語聴覚士もいます。しかし、保健所や保健センターに勤めている言語聴覚士は多くありません。

 

それは、保健所や保健センターは病院などと比較すると、必要な言語聴覚士の数も限られており求人数も少ないためです。

 

そのため、言語聴覚士のほとんどは、医療機関や介護保険施設、社会福祉施設に就職します。しかし、病院などの医療機関で働いている人の中には、このような行政サービスを行っているところへ転職したいと考えている人はたくさんいます。

 

そこで今回は、言語聴覚士が保健所や保健センターへ転職するメリットについて述べます。

 

保健所と保健センターの違い

言語聴覚士というと、医療機関や介護保険施設などで言語や嚥下、コミュニケーション能力に障害を持った人に対してリハビリを行う職業、というイメージが強いかもしれません。

 

しかし、保健所や保健センターではそのような実際の訓練などは行いません。保健所や保健センターで働く言語聴覚士の仕事は、言語や嚥下、コミュニケーション能力に悩みを持った人たちやその家族に対する相談業務になります。

 

また、保健所と保健センターというと、似たような名称であるため、そこで働く言語聴覚士に求められる役割も同じように感じるかもしれません。しかし実際は、保健所と保健センターでは、言語聴覚士として行う業務内容には違いがあります。

 

どちらも相談業務が主にはなりますが、それぞれで求められるものが異なります。

 

保健所の特徴は、保健センターと比べると、より広域で専門性の高いサービスを行っているということです。

 

例えば保健センターの場合、「子供が上手く発音できない」「学校の友達と上手にコミュニケーションを取ることができない」といったような身近な相談が多くなります。一方保健所では、そのようなものに加えて、以下のような内容に関する相談も受けます。

 

 ・事故や病気の後遺症
 ・高齢者の聴覚、言語、嚥下障害

 

保健所では、このような相談も多く受けます。その際には、「医療機関で治療を受ける必要があるか」や「介護保険施設や社会保険施設の利用を検討すべきか」といったようなアドバイスを求められることも少なくありません。

 

保健所と保健センターには、以上のような違いがあります。

 

保健所・保健センターへ転職するメリット

今まで述べたように、保健所と保健センターでは、同じ言語聴覚士であっても求められることは異なります。ただ、保健所と保健センターへ転職することで共通して得られるメリットもあります。それは、公務員に準ずる待遇を受けることができるということです。

 

保健所や保健センターに勤務している言語聴覚士は、個人経営の病院や老人関連施設で働く言語聴覚士と違い公務員として扱われます。

 

言語聴覚士が公務員として働く場合、一般の職場とは違ったさまざまなメリットがあります。その中でも、最も挙げられることが「安定性」だといえます。

 

公務員であれば、母体が国や県、市といったようにとても安定しているものになります。そのため、個人経営の病院や介護保険施設、社会福祉施設などと比較すると、潰れて無くなるという可能性はかなり低くなります。

 

また「土日祝日、年末年始休み」といったように、休日もしっかり確保されており、家庭との両立を図りやすいことも公務員として働く魅力の一つです。さらに、公務員であれば収入面も安定しています。福利厚生やボーナス、退職金、共済年金(*H27年10月以降、厚生年金に一元化)など、公務員ならではの待遇が多くあります。

 

このように、言語聴覚士が保健所、保健センターへ転職するメリットは、公務員に準ずる待遇を受けることができるということだといえます。

 

言語聴覚士が保健所・保健センターへ転職する際に注意すべきこと

言語聴覚士が、保健所・保健センターへ転職すると、公務員の待遇を受けられるというメリットがあります。ただ、保健所・保健センターへ転職する際には、いくつか注意すべきこともあります。

 

以下に、言語聴覚士が保健所・保健センターへ転職する際に注意すべきことについて記します。

 

求人が少ない

保健所、保健センターは、冒頭でも述べたように公務員に準ずる待遇を受けることができるため、かなり人気が高い求人です。そのため、言語聴覚士が転職したいと考えても簡単に求人情報が見つかることはありません。

 

そのため、保健所、保健センターに転職したいと考えている場合は、一般的な求人サイトだけを見ていては不十分です。

 

インターネットなどにある言語聴覚士の求人サイトに加えて、各保健所の公式サイトに載っている採用状況を定期的に確認することが大切です。保健所の求人が募集されると、ホームページには必ず情報が載ることになります。

 

ただ、このような言語聴覚士の求人サイトや保健所のホームページに関しては、どうしても情報を見逃してしまう可能性が高いです。

 

そのようなことを避けるために、言語聴覚士の転職サイトを利用することは有効な手段の1つです。転職サイトに保健所や保健センターへの転職を希望していることを伝えておくと、担当のアドバイザーが常に情報をチェックして求人が出るとすぐに教えてくれます。

 

そのため、あなたが言語聴覚士の求人サイトや保健所のホームページを毎日のように確認していなくても、保健所の求人情報を見逃すことが少なくなります。

 

このように、言語聴覚士として保健所、保健センターへ転職したいと考えている場合は、求人数が少ないということに注意しなければいけません。その際に、言語聴覚士の転職サイトを活用しておくと、求人情報の見逃しが少なくなります。

 

臨床から離れる

言語聴覚士が保健所、保健センターで働く場合、2つに若干の違いはあるものの基本的には相談業務が主な仕事になります。

 

保健センターと比較すると保健所の方が、相談内容が多岐に渡るため、幅広い知識が求められることになります。

 

例えば、保健センターの場合は、「子供の発音が少し気になる」といったような身近な相談が多いです。一方で保健所の場合、事故や病気の後遺症や高齢者の聴覚障害といったようなことに対する相談もあります。

 

そのような相談の場合、その場では対応できないことが多く、医療機関や介護保険施設、福祉施設などの紹介が必要になることもあります。つまり保健所では、より広域で専門性の高いサービスが求められます。

 

このように、保健所と保健センターで言語聴覚士として働く場合は、病院などと違い相談業務や他施設とのパイプ役といった仕事が主になります。つまり、臨床からは離れることになります。言語聴覚士の中には、臨床にやりがいを強く感じている人もいます。

 

そのような人にとっては、病院などと比較すると、保健所、保健センターでの仕事は少し物足りなさを感じるかもしれません。

 

今回述べたように、言語聴覚士が保健所や保健センターへ転職すると、多くのメリットを得ることができます。ただ、言語聴覚士が保健所、保健センターへ転職する際には「求人が少ない」「臨床から離れる」ということに注意しなければいけません。

 

そのため、保健所、保健センターといった職場の求人は人気が高く、なかなか見つかるものではありません。自分で求人情報を得るためには、各保健所や保健センターのホームページで、採用情報を確認することが大切です。また、転職サイトに登録することも、このような求人を見つけるためには有効です。

 

担当のアドバイザーにあなたの希望を伝えておくことで、そのような求人が出た場合はすぐに教えてくれます。そうすることで、求人情報を見逃すことがなくなります。そのため、保健所や保健センターへ転職したいと考えている人は、ぜひ転職サイトに登録することをお勧めします



リハビリ関係者が転職を考えるとき、転職サイトを活用するとより自分の希望に沿う求人を見つけることができるようになります。自分一人では頑張っても1〜2社へのアプローチであり、さらに労働条件や年収の交渉まで行うのは現実的ではありません。

一方で専門のコンサルタントに頼めば、100社ほどの求人から最適の条件を選択できるだけでなく、病院や施設を含め、その他企業との交渉まですべて行ってくれます。

ただ、転職サイトによって特徴が大きく異なります。例えば、電話だけの対応で素早さを重視する会社があれば、面接まで同行することで難しい案件への対応を得意としている会社もあります。他には、大手企業に強みを発揮する会社があれば、地方求人を多く保有している会社もあります。

これらを理解したうえで専門のコンサルタントを活用するようにしましょう。以下のページで転職サイトの特徴を解説しているため、それぞれの転職サイトの違いを学ぶことで、転職での失敗を防ぐことができます。


注目の人気記事


 ・管理人による転職体験記

理学療法士として、私が実際に転職サイトを利用して転職した経験を述べています。見学の際に感じたことや、失敗した経験から、転職の際に必要だと感じたことなどを詳細に記しています。
管理人による転職体験記

 ・転職サイト利用の流れ

転職サイトを活用するとはいっても、初めて利用する人がほとんどなので「どのような流れで進んでいくのか分からない」という不安が残ります。実際には難しいことは何一つないのですが、どのような手順で進んでいくのかを解説しています。
転職サイト利用の流れ

 ・転職サイトを有効活用する方法

良い求人を見つけ、転職を成功させるときは転職サイトの利用が一番の近道です。しかし、リハビリ関連職者の中でも、転職サイトを利用したことがないという人は多いです。そこで、転職サイトの有効な活用方法について記しています。
転職サイトを有効活用する方法

言語聴覚士として保健所、保健センターに転職するメリット 関連ページ

言語聴覚士(ST)の役割:リハビリ転職・求人
言語聴覚士(ST)に必要な能力:観察力
言語聴覚士の給料・給与・年収について:リハビリ求人・転職
言語聴覚士の病院における役割と医療機関へ転職するメリット
言語聴覚士として働く際に注意すること:リハビリ求人
言語聴覚士(ST)の資格を活かせる転職先と職域
女性が言語聴覚士(ST)として働くメリット・デメリット
言語聴覚士として勉強しておくべきこと:解剖学と脳神経
言語聴覚士がパート(非常勤)として転職するメリット
言語聴覚士が介護保健施設(老健等)へ転職するメリット・デメリット
言語聴覚士養成校の教員における給料について:リハビリ求人
言語聴覚士が短時間デイサービスに転職する際に求められる能力
認定言語聴覚士とは?認定言語聴覚士を取得する条件やポイント
住宅手当などの福利厚生が充実した言語聴覚士の求人・転職先
言語聴覚士(ST)が転職時の履歴書・面接で必要になる志望動機
言語聴覚士(ST)が残業なしで定時に帰宅できる転職先とは
育児中のブランク明け言語聴覚士が非常勤(パート)で再就職する
言語聴覚士が土日休み、週休2日の求人・転職情報を探す方法
未経験者でも募集している言語聴覚士求人・転職情報の探し方
シフト制・有給ありの非常勤(パート)言語聴覚士求人・転職情報
離職率の低い職場へ言語聴覚士(ST)が転職すべき理由
言語聴覚士(ST)が有給消化率の高い求人情報を見つける方法
言語聴覚士が残業無し・通勤時間短の求人・転職先を探すべき理由
育児中言語聴覚士の再就職は託児所・院内保育ありの求人がお勧め
人間関係で転職・退職を考えた言語聴覚士(ST)が取るべき行動
育休後にブランク明けで再就職・転職する言語聴覚士が持つ不安
言語聴覚士(ST)の派遣と非常勤(パート・アルバイト)の違い
言語聴覚士が「年間休日120日以上」の求人へ転職する方法
言語聴覚士(ST)が求人サイトより転職サイトを利用すべき理由
パート言語聴覚士(ST)が扶養内で働く条件:リハビリ求人
言語聴覚士(ST)が大学病院へ転職するメリットと求人の見つけ方
高給与・高年収・高時給の言語聴覚士(ST)求人:リハビリ転職
言語聴覚士(ST)が養成校教員へ転職する条件とポイント
言語聴覚士(ST)が公務員として転職する方法:リハビリ求人

サイトマップ
HOME 転職体験記 転職サイトとは 転職サイトの流れ 転職サイト活用法 おススメ転職サイト