PT・OT・ST専門の転職サイトにおけるサービス内容の真実

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理学療法士(PT)や作業療法士(OT)、言語聴覚士(ST)などのリハビリ職者で、転職する際に転職サイトを利用する人は多くいます。転職サイトとは、専門のアドバイザーが担当者として付き、あなたの希望に合った求人情報の提供から、面接などの転職活動全般におけるサポートをしてくれるサービスです。

 

転職サイトを利用しない人は、インターネットを使って求人を探したり、知人から転職先を紹介してもらったりします。

 

そして、転職サイトに登録することで利用できるサービスには、「無料での転職サポート」「非公開求人」「お祝い金制度」などがあります。こうしたサービスは一見すると、利用者にしか利益がないように思えます。

 

しかし実際には、転職サイトがこれらのサービスを提供していることには意味があります。そのことを理解しておくと、転職サイト選びに失敗しにくくなります。

 

そこで今回は、「リハ職(PT・OT・ST)転職サイトのサービス」について述べます。

 

PT・OT・STの転職サイトが無料で転職サポートを受けられる理由

PT・OT・STが利用する転職サイトは、基本的に全てのサービスを無料で提供しています。中には、「なぜ無料で求人の紹介や履歴書のサポートなどを行ってくれるのか?」という疑問を抱えている人もいるはずです。

 

転職サイトが無料で転職サポートサービスを提供しているのには、しっかりとした理由があります。そのことを理解するためには、まずは転職サイトのビジネスモデルを理解する必要があります。

 

そこで以下に、転職サイトのビジネスモデルについて記します。

 

PT・OT・STが利用する転職サイトのビジネスモデル

多くのビジネスは、企業側と顧客が直接やり取りを行います。理学療法士や作業療法士、言語聴覚士などのリハビリ関連職であれば、リハビリスタッフ(企業)と患者さん(顧客)という具合です。

 

他にも、コンビニでも「店員とお客さん」というように、顧客に直接物を売り、その対価としてお店はお金をもらいます。このような取引を、ビジネスの世界では「B to C 取引」と言います。

 

BはBusiness(企業)、CはConsumer(顧客)を指し、企業が販売し一般消費者が購入する取引形態です。

 

他にも、以下のような取引形態があります。

 

・B to B(Business to Business)
企業間の取引であり、メーカーと卸売間などの商取引を指します。

 

例えば、広告会社がイラスト会社へ広告に載せるイメージキャラクターのデザインを依頼し購入する場合は、B to B取引になります。

 

・C to C(Consumer to Consumer)
消費者間の取引を指し、フリーマーケットやオークションなどが例として挙げられます。

 

そして、転職サイトのビジネス形態は、一見すると「B(転職サイト) to C(求職者)」のように思えるかもしれません。しかし実際には、転職サイトのビジネス形態は「B to B」になります。つまり、転職サイトという会社(B)と、転職者であるPT・OT・STを紹介してほしい病院(B)との取引です。

 

まずは、転職サイトの取引形態が「B to B」であり、転職サイトの顧客は病院や施設ということを理解することが大切です。

 

転職サイトの報酬体系

転職サイトは、「B to B」のビジネス形態によって収益を得ており、病院や施設を相手にビジネスを行っています。そのため、報酬は病院から受け取ることになります。

 

つまり、転職サイトは「サイトに求職者を集め、病院や施設へ紹介する」という仲介役ということになります。

 

そして、転職サイトの収入源は、求職者を紹介する病院や施設からの「紹介料」になります。また、紹介料を収入源とするビジネスモデルには、「月額固定費型」と「成果報酬型」の2つがあります。

 

 ・月額固定費型
月額固定費型のビジネスモデルの場合、月に数万円支払うことで転職サイトに情報を掲載してもらいます。このビジネスモデルであれば、病院や施設側は、広告から応募がなくても一定額の広告料金を転職サイトに支払います。

 

街中の看板に貼ってある広告も、同じように月額固定費となっています。

 

つまり、広告による宣伝効果の有無に関わらず、毎月一定額の広告料がかかるということです。

 

ただ、基本的に求人情報を載せる目的は、「見られる」ことではなく「実際に応募があること」です。そのため、このような月額固定費を支払って、転職サイトに情報を掲載している病院や施設は多くありません。

 

 ・成果報酬型
一方で、多くの病院や施設が利用しているのが、成果報酬型のビジネスモデルになります。月額固定費型とは違い「広告掲載を転職サイトから実際の応募があった時のみに紹介料を支払う」というシステムです。

 

これは、多くの転職支援会社が行っているビジネス形態であり、いわゆるマッチングビジネス(B to B)というものです。

 

そして大事なことは、このような成果報酬型の求人情報は、転職サイトの一般公開されている情報の中には載っていないということです。これは月額固定費型と異なり、月々の掲載料を支払っていないので当然のことです。

 

多くの医療機関は、成果報酬型の求人として転職サイトに登録しています。そのため、転職サイトでは、求人情報のほとんどが、非公開となっています。

 

これは、転職サイトに「非公開求人」が多い理由の一つです。

 

また、転職サイトのほとんどが「完全(成果)報酬型」の課金システムを利用しています。既に述べたように、完全(成果)報酬型とは「紹介者の転職が決まり、出勤が確認された時点で報酬を渡す」というものです。

 

そのため、病院や施設は実際に転職者が入るまでは、転職サイトに対して一切報酬は支払われません。

 

そして、完全成果報酬型のシステムを導入している転職サイトでは、転職が決まった人における年収の20〜35パーセントを報酬としているところが多いです。

 

例えば、年収600万の人が転職サイトを利用して病院や施設への転職が決まったとします。その転職サイトの報酬が年収の30パーセントであれば、転職サイトは依頼されている病院や施設から180万円の報酬を受け取ることができます。

 

このように、転職サイトは病院や施設を相手にしたB to Bビジネスを行っており、完全成果報酬型型の報酬体型を取っているため、利用者に対して無料で転職支援のサービスを提供することができています。

 

PT・OT・STが利用する転職サイトにおける非公開求人の意味

既に述べたように、転職サイトに登録すると、求人サイトやハローワークなどには掲載されていないような「非公開求人」を紹介してもらうことができます。

 

そして、転職サイトが非公開求人を扱っている理由の一つには「成果報酬型の報酬体型の求人である」ということが関係していることは述べました。そこで以下に、転職サイトにおける非公開求人の意味について、さらに深く説明していきます。

 

PT・OT・STの非公開求人はピンポイントの人材を狙っている

理学療法士や作業療法士、言語聴覚士などのリハビリ職者における求人に限らず、求人情報が掲載されている媒体にはさまざまなものがあります。例えば、求人情報の媒体として代表的なものには、以下のようなものが挙げられます。

 

・新聞
・地域の雑誌
・求人誌
・求人サイト

 

求人情報を出している病院や施設には、このような媒体全てを利用しているところもあります。一方で、求人サイトには掲載しているけど、新聞には載せていないという場合もあります。そして、これらの媒体における一番の違いは閲覧する人の数にあります。

 

大まかにですが、先ほどの媒体でいうと「新聞 > 地域の雑誌 > 求人誌 > 求人サイト」というように、新聞に近づくほど閲覧する人数は増えるのが一般的です。

 

閲覧する人が多いということは、幅広い範囲の人たちから応募がくる可能性が高いといえます。逆に、閲覧する人が少ないものであれば、ある程度応募する人は限定されます。

 

そのため、新聞などの不特定多数の人が見るような媒体に載っているような求人広告の求人は、応募条件があまりないものである可能性が高いです

 

例えば、物理療法の補助など、資格がなくてもできるような仕事は、新聞などに求人が掲載されていることが多いです。こうした求人の場合、応募するために必要な条件がほとんどないため、できるだけ多くの人に見られた方が応募者の数は増えます。

 

一方で、資格所有者を対象とするような応募条件が決まっている求人は、求人サイトなど、専門的な求人情報媒体に掲載されることがほとんどです。

 

具体的には、理学療法士の資格を有している人を募集する場合は、新聞ではなく理学療法士専門の雑誌や求人サイトに掲載します。その方が、求人情報を見る人を絞ることができるため、求職者にしても企業にしても効率がよいです。

 

このように、求人広告が載っている媒体によって、企業が求めている人材を読み取ることができます。

 

そして、転職サイトという限られた媒体の中でも情報を公開していない「非公開求人」を出している病院や施設は、かなり限定した人材を求めているところだと考えることができます。

 

PT・OT・STの求人活動を競合会社に知られたくない

また、新聞のように誰でも閲覧できるような媒体に求人情報が載っている場合、求職者だけでなく同じ業界の病院や施設にも求人情報を見られることになります。

 

求人活動を行うということは、「その病院や施設で何か変化が起きた」もしくは「これから起こす」ということを意味します。例えば、離職者に対する補充かもしれませんし、新規事業の開始に伴うスタッフ数の増員が必要になっているのかもしれません。

 

そして、求職者からすると、このような情報を他の病院や施設にバレても問題ないように感じるかもしれません。しかし、求人活動を行う病院や施設からすると、求人情報を業界内で知られるということは問題です。

 

なぜならば、求人情報から「その病院や施設の現状や今後どのような動きをするかが予測できるためです。

 

例えば、病院の求人を例に出します。現時点では介護事業を行っていない病院が、求人で介護職を大量に募集していたとします。そうすると、「今から介護事業を始めるのか?」ということが予測できます。

 

そして、こうした予測ができても、介護事業を展開していない病院や施設にとっては関係ありません。その一方で、既にその近くで介護事業を行っている会社であれば話は別です。

 

当然ながら、近くに同じような介護事業を行うところが増えるとなると、自分が運営する病院や施設を利用する人の数が減ってしまう可能性があります。そのため、他の病院が介護事業を始める前に何か対策を立てることになります。

 

このように細かい求人情報を出していると、競合他社に今後の展開などを予測される可能性が高くなります。

 

そして場合によっては、何か対策を立てられることで新規事業がやりにくくなってしまうこともあります。

 

非公開求人には、そのような事態を防ぐ役割があります。非公開求人であれば、転職サイトに登録しアドバイザーが選別した人にしか求人情報が公開されないため、競合他社に動きがバレる心配はありません。

 

非公開求人を出している企業には、このように「競合他社に現状や今後の動向を知られたくない」というところもあることを知っておいてください。

 

PT・OT・STが利用する転職サイトにおけるお祝い金制度の真実

PT・OT・STが利用する転職サイトの中には、「お祝い金制度」というシステムを取り入れている会社もあります。

 

お祝い金制度とは、簡単に説明すると「求職者が転職に成功した場合に、転職サイトから求職者にお祝い金が支給される」というものです。なぜ、無料で転職をサポートしてもらった上に、転職が決まるとお金がもらえるのでしょうか。

 

以下に、転職サイトがお祝い金制度を活用している理由について記します。

 

転職支援会社の収入源

理学療法士や作業療法士、言語聴覚士などのリハビリ職者に関係する転職会社の多くは、無料で転職を支援しています。求人情報の提供から、履歴書の書き方や面接のポイントなど、転職に関する全てのことをサポートしてくれます。

 

既に述べたように、転職支援会社の収益は紹介した病院や施設から受け取る報酬にあります

 

つまり、転職支援会社はあなたを転職させることで、転職先の病院から多額の報酬を得ているのです。そのため、転職サイトは、出来るだけ多くの人を登録させて、転職先を紹介しようとしています。

 

お祝い金はPT・OT・STを集めるためのエサ

そして、人を集めるために用いているのが「お祝い金制度」というエサになります。

 

ではお祝い金制度を売りにしている転職サイトとは、どのような会社でしょうか。それは、簡単に言うと「実力がない転職支援会社」であるといえます。

 

その転職支援会社に実力があれば、自然と利用者は増えてきます。そして、自信を持って転職先を紹介できるような会社であれば、わざわざ「お祝い金制度」というエサを使う必要はありません。

 

つまり、お祝い金制度を利用している会社は、集客ができない会社であると考えることができます。

 

そのため、あなたが転職サイトを利用する際は、そのことを頭に入れて登録する会社を選択する必要があります。あなたが転職する目的は、一時的なお祝い金をもらうためでしょうか。

 

決してそうではないと思います。ほとんどの場合は、転職し、あなたに合った職場で働くことで、人生を充実させることではないでしょうか。

 

その目的を達成するためにも、お祝い金制度に吊られて転職会社を選ぶのはお勧めしません。そのためにも、明らかにお祝い金を強調しているようなサイトには注意する必要があります。

 

このように、お祝い金制度には「とにかく登録者数を増やしたい」という転職サイトの狙いがあることを理解しておくようにしましょう。

 

今回述べたように、PT・OT・STが転職サイトに登録すると、さまざまなサービスを無料で利用することができます。こうした転職サイトが提供するサービスを深く学ぶことで、転職サイト選びで失敗しないようになるだけでなく、有効に転職サイトを活用することにつながります。



リハビリ関係者が転職を考えるとき、転職サイトを活用するとより自分の希望に沿う求人を見つけることができるようになります。自分一人では頑張っても1〜2社へのアプローチであり、さらに労働条件や年収の交渉まで行うのは現実的ではありません。

一方で専門のコンサルタントに頼めば、100社ほどの求人から最適の条件を選択できるだけでなく、病院や施設を含め、その他企業との交渉まですべて行ってくれます。

ただ、転職サイトによって特徴が大きく異なります。例えば、電話だけの対応で素早さを重視する会社があれば、面接まで同行することで難しい案件への対応を得意としている会社もあります。他には、大手企業に強みを発揮する会社があれば、地方求人を多く保有している会社もあります。

これらを理解したうえで専門のコンサルタントを活用するようにしましょう。以下のページで転職サイトの特徴を解説しているため、それぞれの転職サイトの違いを学ぶことで、転職での失敗を防ぐことができます。


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