将来を見据えて一般病棟からデイサービスへ転職した理学療法士

私は、現在リハビリ特化型デイサービスで理学療法士として利用者様の在宅生活をサポートしています。以前は回復期・一般病棟を併設しているリハビリテーションメインの病院に勤めていたのですが、理学療法士として現在の職場に転職しました。

 

私は、理学療法士としての将来など、たくさんのことについて悩んだ末に転職を決意しました。

 

そこで「なぜ私が転職することになったのか?」「実際に転職するまでにどのような活動を行ったのか?」「転職するときに意識すべきこと」といったことを、私の体験を交えながら述べます。

 

転職前の職場

私は、転職前の職場で理学療法士として働く中で「もっと多くの人にきっかけを与えていきたい」、また将来は漠然ではありますが「スポーツ店を経営してみたい」と考えていました。

 

私が勤めていた病院は、回復期・一般病棟を併設しているリハビリテーションメインの病院でした。

 

卒後から3年の病院勤務

理学療法士養成校卒業後から2年目までは一般病棟で働きました。ただ、3年目からは「より多くの患者様を診たい」という思いから、外来への移動を希望して1年間外来勤務を経験しました。

 

3年間(一般病棟2年、外来1年)を病院で勤務する中で、自分の将来について少しずつ考え始め、「今後どんな事をやっていきたいか?」と自分に問いかけるようになりました

 

その頃から、転職について真剣に考え始めたのです。

 

予防分野へ興味をもった理由

もともと、私は理学療法士として「予防分野」に携わりたいと考えていました。そのため、はじめは「整形外科クリニックへ転職したい」と思い、ハローワークや求人サイトといった求人案内などで求人情報を探しました。また、知人にも相談して求人情報を集めました。

 

私が予防に分野に携わりたいと考えた理由は、入院病棟や外来診療では、症状が重篤になった状態でリハビリが開始される患者様が多かったためです

 

そうした中で、自分自身も脳卒中や骨折・人工関節の手術後などの疾患に慣れてしまいました。そして、振り返った際に「疾患に慣れてしまっている」ということに少し恐怖を感じました。

 

例えば、患者様は脳卒中や人工関節になりたいと思ってなっているわけではありません。こうしたことを考えたときに、私は「理学療法士は人の不幸で給料を貰っている」ということを改めて実感したのです。

 

このような経験から、患者様が重篤な疾患になる前の予防分野に携わっていきたいと考え始めました。

 

肩こりや腰痛などを防ぐことが生活習慣病の予防につながる

病院でのリハビリテーションでは、医師による診断(疾患)がついて処方箋がなければ、理学療法を行うことができません。しかし、病院で診断を受けていないような若い人たちでも、肩こりや腰痛、頭痛、生理不順なで苦しんでいる人は多くいます

 

病院で勤務していると肩こりなどの症状に悩まされる患者様に対応する機会はほとんどありません。肩こりや腰痛、頭痛、生理痛などは「病院に通うような症状ではない」と認識されているためです。

 

しかし実際には、こうした不調で多くの方が悩まれているのが現状です。

 

また、病院に勤務するコメディカルスタッフ(看護師や介護士、リハビリ助手など)さえも、肩こりや腰痛などの症状で困っている人はたくさんいます。

 

このような「病院に通うかどうか」を悩むような症状は、ストレスや生活の不摂生で起きていることが多いです。そのため、肩こりや腰痛といったちょっとした不調を放置しておくと「生活習慣病(糖尿病や高血圧症、脂質代謝異常症など)」や、その他の慢性的な疾患に陥る可能性が高いといえます

 

つまり、肩こりや腰痛などの問題に対して早期に対応することが、生活習慣病などの病気の発症を予防することにつながるのです。

 

私は理学療法士として、こうした予防に関わることで、「少しでも多くの人に健康というきっかけを提供していきたい」と思い、病院外への転職を考え始めました。

 

そうしたことを考えている時に、病院時代に同期だった方の紹介で、地域支援活動や介護保険分野のリハビリ特化型デイサービスを紹介していただきました。

 

このときは、まだ紹介されたデイサービスへの転職は決意していませんでした。ただ、デイサービスを紹介されたことをきっかけに、デイサービスや訪問リハビリなどの介護保険分野で活動している人々と話をする機会が増えていきました。

 

院外の人々から話を聞く機会が増え、日本の医療や医療・介護保険の現状を目の当たりしました。そうした中で、自分の立ち位置をもう一度考えるようになったのです。

 

また、理学療法士という資格をもっていながら、別の仕事をしている人、整体院やダイエットジムといった自費分野で活動されている方とも知り合うことができました。そうした人たちと話しをする中で「理学療法士といっても、働き方は多種多様にある」ということを知り、さまざまなことに対するモノの見方が少しずつ変化していきました。

 

転職活動の実際 

私が実際に転職するまでに行った活動の内容は「介護保険分野でのリハビリ特化型デイサービスの見学・お手伝い」「地域支援事業でのウォーキング大会やマラソン大会へ参加」「保険外診療(自費診療)で活躍している理学療法士に会う」といった3つがメインでした。

 

ハローワークや求人サイトを使わなかった理由

初めはハローワークなどで転職を考えていました。ただ、転職先である職場の人間関係や職場環境を知らない状態で転職することは、不安がありました。もし、想像していた職場と違ったら「自分のやりたいことができない可能性がある」と考えたためです。

 

こうしたことから、求人情報に関しては、ハローワークや求人サイトなどは使用しませんでした。その代わりに、デイサービスの手伝いやボランティアなどへ積極的に参加することで、多くの人とのつながりを作ることに力を入れました。

 

人脈を広げることで、信頼できる人から転職先を紹介してもらおうと考えたのです。

 

自費分野も視野に入れる

また、このような転職活動を行なっていく中で、自費分野に凄く心を惹かれていきました。

 

自費分野であれば、「病院ではリハビリの対象とならない腰痛や肩こりなどの不調がある方に対して、健康づくりのきっかけを与える事ができる」と考えたためです。

 

さらに、自費分野は、「患者様は不調を改善したい」「セラピストは自分自身がやりたいことが自由に出来てお金も発生する」というように、患者様とセラピストがwin-winの関係であることも自費診療に心を惹かれた理由の一つです。

 

病院では、どれだけ頑張っても給料に限界があります。それが、自費診療であれば、自分の頑張り次第で収入を増やすことができるのです。

 

転職活動を通じて、自費分野で活動されているセラピストの人と触れ合う機会が増えたため、少しずつ自費診療へのイメージを脹らませていきました。

 

しかし、自分が自費診療を行うことに対して不安はありました。自費分野では自分の好きなことができますが、「集客」や「治療技術」「接客」などが必要になってきます。

 

当時は理学療法士3年目であり、治療技術はもちろんのこと集客を行った経験はは全くありませんでした。また、結婚して家庭もあったため、「自費診療で失敗したときの収入への不安」が大きかったのが現状でした。

 

デイサービスへの転職を決意する

そうした中で、同期に紹介してもらったデイサービスのマネージャーと話す機会が増え、自費分野やスポーツ分野に興味があることを相談しました。

 

そのデイサービスのマネージャーは、実際に勤務時間後に自費診療をされており、(デイサービスを運営している)株式会社内に自費診療分野を立ち上げる計画もしているとのことでした。

 

またデイサービスのキャッチコピーが「あなたのしたいができるに変わる」であり、「介護支援ではなく自立支援をしていく」というデイサービスのスタンスに共感しました。

 

さらに、勉強したり、使用したりする治療技術などの制限もなく自由に働けることや、収入面でも病院時代より安定していたため、そのデイサービスに転職することを決めました。

 

これから転職する人にアドバイス

理学療法士が転職で成功するために一番重要なことは「現在の自分の立ち位置を把握し、自分がどこに向かいたいのか?」ということを整理することだと考えます。

 

理学療法士はとても良い職業であると思います。「患者様のゴールを設定して、それに向かって身体機能や生活動作を獲得していく」という、人のためになる仕事です。しかし私は「理学療法士には自分の人生におけるゴール設定ができている人が少ない」と感じています。

 

以前の自分も、ゴール設定が全くできておらず、ばくぜんと治療技術向上のために興味がある勉強会に行き、目の前の患者様に対応することでいっぱいでした。

 

もちろん目の前の患者様に一所懸命対応することは重要です。ただ、転職活動を通してさまざまな人と話をする中で、理学療法士として生き残るためにはそれだけでは不十分であることを知りました

 

例えば、「自分がどこに向かっているのか?」といった将来に関することや、「理学療法士として1ヶ月で病院の収益をどれだけ上げているのか?」などの、病院内での立ち位置を考えることの重要性を実感しました。

 

理学療法士として生き残るためには、患者様のことだけではなく、こうしたことも考えて行動することが重要と考えます。

 

病院外に目を向ける重要性

年々、理学療法士の給料の元である保険診療点数は減少してきていますが、理学療法士の数は増加してきているのが現状です。今後は、理学療法士に対して「量より質」が求められる時代が来るのは明らかです。

 

私も転職活動を通じて少しずつ日本の経済や保険診療の現状を把握していくうちに、自分の今後のゴールを考え始めました。そんな中で知人の紹介で院外で活躍されている方々と話すきっかけができ、今の自分があります。

 

人脈も重要

また転職で成功するためには、情報交換や刺激を貰える人脈があることも重要です。そして、人脈を広げるには病院の中だけで過ごしているだけではいけません。積極的に院外の活動や勉強会などで人脈を作ることが大切です。

 

さらに人脈を作るには、理学療法士として患者様への対応を一所懸命行うことが重要です。理学療法士として熱い気持ちをもっていることが、相手からの信頼を得ることになるためです。その結果、人脈形成につながります。

 

実際に私も、自分の熱い気持ちを相手に伝えることで、人脈を広げていきました。

 

今回述べたように、理学療法士という世間では安定している職業であると考えられがちですが、実際は違います。将来に対して不安を抱えている人も多く、現状に満足できていない方もたくさんいます。

 

私の転職体験記が、そうした不安を抱えている理学療法士の悩みを解消するきっかけとなれば幸いです


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