女性理学療法士(PT)がトレーナーをするため地元の熊本へ転職

 

理学療法士の資格を所有している人の半数近くが女性です。そして、女性理学療法士の中には自身のスキルアップを目的に転職する人が多くいます。

 

また、「養成校を卒業した後、勉強するために一度県外へ就職して、数年後に地元に戻る」という人もいます。

 

ただ、県外から地元への転職となると、転職先を探すのに苦労する人は多いです。地元で働いた経験がないため理学療法士の知り合いも少なく、紹介などによる転職は難しいです。そのため、自分自身で職場を見つけなければいけません。

 

しかも、県外で働きながら転職先を探さなければいけないため、非常に苦労する人が多くいます。

 

そこで今回は、「スキルアップ目的に広島から地元である熊本へ転職した女性理学療法士」の転職体験について記します。

 

スキルアップのため広島で4年間働く

私は、地元の熊本にある専門学校を卒業した後、学校の先生からの紹介で広島の整形外科クリニックに就職しました。

 

もともと、薙刀(なぎなた)という武道をしていた私は、薙刀に関われるような仕事をしたいと思い理学療法士の学校に入学しました。つまり、理学療法士の資格を取ってスポーツトレーナーとして働きたいと考えていました。

 

そのため、卒業後はスポーツトレーナーとしての経験ができる職場へ就職することを強く希望していました。

 

熊本でもスポーツトレーナーとして活躍している理学療法士はいましたが、それはごく一部の人だけでした。そのため、「スポーツトレーナーとして活動がしやすい」といわれる広島の整形外科クリニックへ就職しました。

 

そのクリニックでは、理学療法士のほとんどが病院で働きながら休みを使ってトレーナー活動を行っていました。

 

そして、トレーナーとして活動したい人は、一定のカリキュラムを受けて認定試験に合格しなければいけませんでした。テーピングや緊急時の対処法など、さまざまなことは業務終了後に先輩から教えてもらうことができ、トレーナーとしての知識や技術を身に付けるためには、非常に好ましい環境でした。

 

私はそうした職場で、クリニックの理学療法士として働きながら某大学におけるラグビーのトレーナーを行って経験を積みました。

 

そのクリニックは、毎日500人以上が来院されるようなところであり、担当する患者さんも膨大な数になっていました。そうした中で、「平日は通常の勤務をして、休みはトレーナー活動」という日々を過ごしていました。

 

思い返すと、広島での生活は休む暇もなく「かなりハードな毎日を過ごしていたな」と思います。

 

私が地元である熊本を離れて広島へ就職したのは、薙刀選手に理学療法士、トレーナーとして関わるための知識と技術を学ぶためです。そのため、トレーナーとしての経験をある程度積んだ後は地元へ戻ることに決めていました。

 

そして実際に、理学療法士として働き始めて3年が経過した頃、「後1年したら地元(熊本)へ戻ろう」と決めました。

 

熊本(地元)への転職を決意

地元である熊本の薙刀チームとは、もともと私が薙刀をしていたため、つながりがありました。そのため、薙刀のトレーナーとして活動することは難しくありませんでした。私が薙刀を教えてもらっていた先生に「スキルアップのために選手のトレーナーをさせてください」とお願いしたところ、二つ返事で了承を得ることができました。

 

ただ、理学療法士がトレーナーとして活動する場合には、ほとんどの場合がボランティアになります。そのため、当然ながらどこかの職場で働きながらトレーナ活動を行う必要があります。

 

そこで私は、広島から熊本へ転職する必要がありました。

 

そうはいっても、地元を離れて広島で働いていた私は、熊本に理学療法士の人脈がなかったため、職場探しには非常に苦労しました。

 

転職先の条件としては、以下のようなものを挙げて探しました。

 

・整形外科のクリニック
・日曜日以外で希望する日に休みが取れる

 

基本的に、望む条件はこれだけでした。地元に帰った場合には、実家にお世話になるつもりであったため、そこまで高い給料を望んではいませんでした。ただ、薙刀の練習が平日にあっていたことと、スキルアップのために勉強会へ参加したかったため、週に2日ある休みのうち、1日を自由に決めることができる職場であることが必須でした。

 

こうした条件で、ハローワークと求人サイトを使って転職先を探し始めたのですが、なかなか希望と一致する職場は見つかりませんでした。

 

そもそも熊本には整形外科クリニックの求人が少なく、あったとしても平日に1日休みを自由に取れるようなところがありませんでした。熊本の整形外科クリニックの求人は、「日曜日+木土の午後が休み」というように、平日の休みが固定されているところばかりでした。

 

それでは、平日の昼にある薙刀の練習にトレーナーとして参加することができません。

 

そうした求人情報の探索を数ヶ月続けた後、職場の先輩へ転職先が見つからずに困っていることを相談しました。

 

転職サイトを使った転職活動

そこで私は、先輩から転職サイトの存在を教えてもらいました。

 

先輩から、転職サイトとは「登録すると担当のアドバイザーが付き、求人情報の紹介から履歴書や面接の指導など、転職活動全般を無料でサポートしてもらえるサービス」だということを教えてもらいました。

 

理学療法士の中では一般的ではありませんでしたが、「薬剤師や看護師が転職する際には、ほとんどの人が利用しているサービスである」とのことでした。

 

転職サイトへ登録するデメリットを感じなかった私は、すぐに転職サイトへ登録しました。そして、先輩にアドバイスいただいたように、良さそうな転職サイトを3つ選んで、それぞれに登録しました。

 

理学療法士が転職サイトを利用する際には、複数のサイトへ登録することで効率的に転職先を見つけることができます。それは、転職サイトに抱えている紹介先には偏りがあり、1つの転職サイトだけでは自分の希望する求人を紹介してもらえない可能性があるということが理由でした。

 

また、複数登録してアドバイザーを刺激することで、「アドバイザーから積極的に求人情報を紹介してもらえる」ということを教えてもらっていたことも、3つの転職サイトへ登録した理由です。

 

そして、実際に転職サイトへ登録した後は、すぐに各転職サイトから「都合が良い日に電話で現状や希望をヒアリングさせてください」というメールが送られてきました。

 

その後、日程を調整してそれぞれのアドバイザーと話をしました。ヒアリングの内容は、各サイトによって特徴はありましたが、基本的なことは同じでした。特に、以下のことは全てのサイトのアドバイザーから聞かれました。

 

・経験年数
・これまで経験、力を入れて勉強したこと
・希望する勤務地
・希望する職場(整形外科クリニックか総合病院か? など)
・希望する勤務形態(正社員かパートか?)
・希望する条件

 

また、ある転職サイトのアドバイザーからは「趣味」について細かく聴取され、もう一方のアドバイザーからは「今後の結婚について考えているか?」といったことを聞かれました。

 

ヒアリングにおいては、共通した内容以外は、それぞれの転職サイトで重点的に聞かれる内容は異なっていました。

 

そしてヒアリング終了後、早速ある1つの転職サイトのアドバイザーが私の希望にマッチした求人情報を紹介してくれました。それは、熊本市内にある個人経営のクリニックでした。私が望む条件を満たしていたため、すぐに見学の日程を調整してもらいました。

 

見学〜面接まで

施設見学は、アドバイザーには同行してもらわず、私1人で行きました。そのクリニックは全体的に薄ピンク色の建物であり、柔らかい印象を受けました。

 

中に入って受付の人に「○時から見学をお願いしている理学療法士の□□です」と伝えると、笑顔で「□□様ですね。担当の者を呼びますので椅子にかけて少々お待ちください」と丁寧に対応してくれました。

 

そして、数分後に主任である40代の男性理学療法士が来ました。お互いに自己紹介を済ませた後は、早速リハビリ室を案内してもらいました。このとき、印象的だったのが、リハビリ受付のスタッフの笑顔です。満面の笑顔で「こんにちは」と挨拶をされて、「すごくいい雰囲気だなあ」と感じました。

 

リハビリ室は、ベッドが6台並んでおり、その横には「パワープレート」と呼ばれる器具がありました。

 

パワープレートはそのクリニックのウリでもあり、「短時間で効率的に筋肉を鍛えたり、柔らかくしたりする効果がある」という説明を受けました。そして、他にはエアロバイクが2台とトレッドミルが1台並べて置いてありました。

 

無駄なものがなく、「整理整頓されているリハ室だなあ」という印象を受けました。

 

そうしたリハ室を見ながら、そのクリニックが力を入れていることや、病院の理念などを案内してくれた主任理学療法士の人から教えてもらいました。

 

そして、リハ室内を15分ほど見学した後は、案内者が理学療法士の人から採用担当者である受付スタッフに代わりました。そして、採用担当者の人から「もし当院の採用試験を受けたいと感じられたら履歴書を送付してもらってもよろしいでしょうか」といわれました。

 

このとき、私はバックの中に履歴書を準備していました。

 

実際に見学してみて雰囲気も良く、私が希望する条件も満たしていたため、そのときには「面接を受けてみよう」という気持ちになっていました。そのため、その場で履歴書を渡して病院を後にしました。

 

その2日後、アドバイザーから「面接の日程を調整するので都合が良い日を教えてください」という電話がありました。そして、年末の帰省に合わせて面接の日程を組んでもらうようにお願いしました。

 

当日は、経営者と1対1の形式で行われました。経営者は院長の奥さんであり、一目見ただけで「きれいな人だな」という印象を受けました。

 

そして、そのときに主に聞かれた内容は、以下の3つでした。

 

・なぜ地元に戻ってきたのか?
・当院に入職して何を行いたいのか?
・現在何に興味を持っているか?

 

これらの質問に答えた後は、心理テストのようなものを受けました。

 

面接全体を通して、雰囲気も明るく、とても話しやすい人だと感じました。そして中でも、接遇に力を入れており「ホスピタリティマインド」を重視していることに同感しました。

 

こうしたホスピタリティマインドは、私が広島で働いている職場でも理念として掲げられていました。そのこともあって、その経営者の話にも共感ができたため、「このクリニックに就職したい」と思いました。

 

すると、その経営者から「当法人で働きたいと思いますか?」と聞かれたため、私は「ぜひお願いします」と答えました。そのため、ほとんどその場で採用通知をもらったような形になりました。実際に、数日後採用通知が届き、無事に希望の就職先への転職を成功させることができました。

 

今回の経験で私が感じたことは、以下の通りです。

 

・県外への転職時は特に求人を見つけることに苦労する
・特に、転職先の条件にこだわりがある場合には、ハローワークや求人サイトだけでは情報が不足している
・転職サイトのサービス(求人の紹介数など)には差があるため、効率的に転職活動を行うためには複数の転職サイトを活用したほうが良い

 

今回の転職体験では、以上のようなことを学びました。こうした私の体験が、あなたの転職活動の一助になれば幸いです。



リハビリ関係者が転職を考えるとき、転職サイトを活用するとより自分の希望に沿う求人を見つけることができるようになります。自分一人では頑張っても1〜2社へのアプローチであり、さらに労働条件や年収の交渉まで行うのは現実的ではありません。

一方で専門のコンサルタントに頼めば、100社ほどの求人から最適の条件を選択できるだけでなく、病院や施設を含め、その他企業との交渉まですべて行ってくれます。

ただ、転職サイトによって特徴が大きく異なります。例えば、電話だけの対応で素早さを重視する会社があれば、面接まで同行することで難しい案件への対応を得意としている会社もあります。他には、大手企業に強みを発揮する会社があれば、地方求人を多く保有している会社もあります。

これらを理解したうえで専門のコンサルタントを活用するようにしましょう。以下のページで転職サイトの特徴を解説しているため、それぞれの転職サイトの違いを学ぶことで、転職での失敗を防ぐことができます。


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