「社会的証明の原理」を使ってPT・OT・STの管理を行う

理学療法士(PT)や作業療法士(OT)、言語聴覚士(ST)などリハビリ職者の中には、「キャリアアップをしたい」と考えている人が少なくありません。ここでいうキャリアアップとは、「経歴を高めて、収入が上がる」ということを指します。

 

特に男性のPT・OT・STには、収入に不満を抱いている人が少なくありません。キャリアアップは、そうした給料に対する悩みを解消するための1つの方法です。

 

ただ、あなたがキャリアアップして管理職に就くためには、いくつか学ばなければいけないことがあります。その中でも、「心理学」を学ぶことは、管理職として働くPT・OT・STにとっては、とても有益なことだといえます。

 

人間の心理を理解することで、「人を行動させる」ことができるようになります。そのため、部下の管理を行いやすくなります。

 

そのため、すでに管理職として就いている、もしくはキャリアアップを希望するPT・OT・STは、心理学を学ぶべきだといえます。

 

そこで今回は、人間心理の1つである「社会的証明の原理」について解説します。

 

人は他者の真似をしたがる

PT・OT・STが、管理職として上手く働くためには、周囲の人を行動させる力が必要になります。そして、人を動かすためには、相手の心理を理解してそれを応用することが大切です。

 

中間管理職であるあなたが心理学を学んで応用できれば、部下はもちろんのこと、上司の行動を促すこともできるようになります。

 

そして、人を動かす原理の1つに「社会的証明の原理」というものがあります。これは、「人は周りの人と同じ行動を行う傾向にある」ということです。まさに、「赤信号、みんなで渡れば怖くない」という言葉は、社会的証明の原理を表すものです。

 

例えば、あなたの職場で飲み会が開かれるとします。そのとき、多くの人は仲の良いスタッフに「飲み会へは参加する?」ということを事前に確かめます。そして、その返答が「イエス」であれば、あなたは飲み会へ出席しようと考えるようになります。

 

また、もし出欠簿が掲示してあれば、ほとんどの人は他のスタッフの出席状況を確認します。そして、出席者が多いほど、あなたが飲み会へ参加する可能性は高くなります。

 

このように、人は物事を判断する際に、「他者は何を信じているのか?」「周囲の人はどのように行動しているのか?」ということを重視する傾向にあります。そして、実際にあなたの行動や言動は他者のそれに大きく影響されます。

 

まずは、人にはこうした「他者の真似をしたがる」という心理が働いていることを知っておいてください。

 

社会的証明の原理が働きやすい条件

人が物事を判断する際には、他者の言動や行動に大きく影響されます。人間には、このように「他者が行っていることは正しい」と感じてしまうような、「社会的証明の原理」と呼ばれる心理が働いています。

 

そしてそのような心理は、特に以下のような状況で発揮されます。

 

自分の判断に確信をもてないとき

人は、特に自分の判断に確信が持てなかったり、状況が不確かであったりする場合には、「他者の行動を正しいもの」として受け入れようとします。そして、他者と同じ事をすることで、自分が行っていることに対して自信を持つようになります。

 

例えば、あなたがある健康食品を購入することを悩んでいたとします。あなたは「この商品は本当に体に良いのであろうか?」というように、製品の効果に対して確信が持てないでいます。

 

そうしたときに、商品棚の横に「利用者の体験談」が掲示してあり、商品を推奨するようなことがたくさん書いてあると、あなたは「こんなに多くの人が効果を実感しているのであれば、私にも効くはずだ……」というように考えます。

 

このように、自分の判断に自身がないときには、社会的証明の原理が働きやすくなります。

 

自分と似た人の行動、言動

社会的証明の原理には、「自分と似た他者の行動に従いやすい」という特徴があります。つまり、先ほどの健康食品の体験談の例でいうと、あなたと同じような状況にある人の体験談に影響されやすくなります。

 

例えば、あなたは20歳代の女性で頭痛に悩んでいるとします。そして、頭痛を解消するために健康食品の購入を検討するために、その健康食品の体験談を見ています。そうした際に、体験談の内容が、「60代男性で腹痛が解消しました」というものであれば、体験談によってあなたの購入意欲が高められる可能性は低いです。

 

その一方で、体験談が「20歳代女性で頭痛に悩まされていた」というようなものであれば、「私と同じような人に効果があるのであれば、私も購入してみようかな……」というように、購入する可能性が高くなります。

 

このように、人は特に自分と類似している人の行動や言動に影響されやすくなります。

 

社会的証明の原理を応用する

そして、社会的証明の原理は、管理職になったPT・OT・STが部下を管理する際に応用することができます。

 

例えば、ある1人の学習意欲が低い部下がいたとします。あなたはその人に対して、もっと本を読んだり勉強会に参加したりして、積極的に学んで欲しいと考えています。ただ、あなたがいくら促しても行動には移してくれません。

 

そうした際に、その部下と同じような立場にある人物(例えば同期入社の人など)に協力してもらいます。

 

具体的には、朝礼やちょっとした会話などで学習意欲が低い部下と同期入社の数人に「本を読んで、または勉強会に参加したことで得られたメリット」について述べてもらいます。

 

そうすることで、部下に社会的証明の原理が働き、「同期のみんながあれだけお勧めしているのであれば、自分にとっても良いことなのだろう……」と感じる可能性が高いです。その結果、実際に本を読んだり、勉強会に参加したりするようになります。

 

今回述べたように、PT・OT・STがキャリアアップして管理職となった場合、人間の心理を理解することが大切です。そして人間心理の中でも、「社会的証明の原理」は、人の行動に大きく影響を与えるものです。

 

こうした社会的証明の原理を理解して応用することで、上司や部下の行動を上手くコントロールできるようになります。


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